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旧豊平駅前の風景

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すすきの方面から、国道36号線が豊平橋を越えると豊平の街に入りますが、やや行ったところの左手に小さなロータリーのような空間があります。
唐突に出現するこのミニロータリー、実はここがかつて駅前だったことを示す、ひとつの痕跡なのです。
その鉄道の名は定山渓鉄道(=じょうてつ)というもので、その名の通り、温泉地として有名な定山渓から、石山通、真駒内を経て、ここ豊平まで線路が走っていました。(終点は次の東札幌)
また、札幌の都心から豊平駅までは札幌市電(路面電車)が走っていて、ここ豊平は乗換駅として栄えた、貴重な交通の要所だったのです。
つい先年まで、ここにあった「じょうてつ」のビルには、かつての豊平駅ホームがそのまま残されていたのですが、そのビルもついに取り残されてしまったため、現在、かつての豊平駅を偲ぶことができるものはほとんどなくなってしまいました。
かつての「じょうてつ」後には、現在、マンションが建設中です。

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マンション建設現場の向かい側に建つ「市電終点豊平駅跡」の解説板。
豊平区は、この「とよひら・ふるさと再発見」の解説版が随所にあり、かつて地域の歴史発掘が盛んだったことをうかがわせます。

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かつて、駅前広場として賑わっただろう商店街を歩いてみました。
日曜日のためか、お店のほとんどはシャッターを閉じていて、まるで小さな地方都市といった趣です。
昭和44年に定山渓鉄道が廃線、さらに昭和46年には市電豊平線も廃線となり、豊平地区は札幌の鉄道網が外されてしまいました。
鉄道がなくなってしまうということが、街を大きく変えてしまうのだということを、札幌市内で感じることのできる場所がここなのかもしれません。

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36号線もこの辺りを歩くと、まだ懐かしい建物がたくさん残っていて、建物ウォッチングも楽しめます。
でも、できれば平日の午後に歩いた方が、もう少し楽しいかもしれませんね。

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アーチ型の窓がモダンな理容所。
この辺り、なぜかとても理容所が多いような気がします。

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旧豊平駅前にかかる歩道橋の陰には、たくさんの放置自転車。
なにか、ひとつひとつが時代を表現しているみたいで切なくなりました。

続きはまた次回に☆

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by kels | 2007-08-05 17:21 | 歴史・民俗 | Comments(0)
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