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032 絵本「おばけのマール」シリーズを読もう

札幌は日本でも著名な観光地のひとつに入るだけに、札幌を舞台にした文学作品やら映画作品などというのは、それほど珍しいものではない。
しかし、この札幌の街を舞台とした絵本は、きっと珍しいのではないだろうか。

「え・なかいれい ぶん・けーた」による「おばけのマール」シリーズは、そんな数少ない札幌を舞台とした絵本シリーズである。
なにしろ、「マール」とは円山山頂に住みついているおばけで、その名前のとおり円山が故郷なのだ。

本シリーズは、そんなマールが友達との出会いを求めて、様々な場所へ出かけるといったストーリーで、実在する札幌のお店や施設などが登場する。
マニアックな札幌のファンには、ちょっと見逃せない絵本なのだ。

シリーズは、これまでに次の4作品が出版されている。

・おばけのマールとまるやまどうぶつえん(2005年)
・おばけのマールとゆきまつり(2006年)
・おばけのマールとおべんとう(2007年)
・おばけのマールとちいさなびじゅつかん(2008年)

第1作目である「おばけのマールとまるやまどうぶつえん」では、円山動物に実在する動物たちが登場し、マールと出会っていく。

また、第2作目である「おばけのマールとゆきまつり」では、マールと友達のチンパンジーが南一条通りを雪玉を転がしていくというストーリーだが、南一条通りに実在するカフェ「アトリエ・モリヒコ」がさりげなく登場する。

第4作目の「おばけのマールとちいさなびじゅつかん」では、道立三岸好太郎美術館が舞台となって、おばけのマールが絵の中から飛び出してきた女の子やピエロたちとサーカスを始める。

いずれの作品にも、さりげない札幌が描かれていて、札幌発の絵本作品であるという誇りと魅力に満ちている。
札幌を訪れる前に、こんな絵本を読んでおいて、札幌への幻想を膨らませてみるのも、また、楽しい旅になるのでは?
札幌は、こんなおばけが暮らしていける、のどかで暖かい街なのだ。

<「おばけのマールとゆきまつり」を開いてみると>



南一条電車通りで、マールが転がしてきた雪玉とササラ電車が衝突。
マールとレディ(チンパンジー)の遊びは、街中の人たちを巻き込んでいく。



こんなところに、こっそりと「アトリエ・モリヒコ」が登場。



動物園から降りてきたばかりのとき、雪玉はこんなに小さかった。
「札幌リラベル教会」と「円山坂下宮越屋珈琲本店」も登場。
by kels | 2011-05-01 21:22 | 文学・芸術
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