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落ち葉の中に、札幌軟石で造られた古い裁判所の建物がある

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ふと、窓外に目をやったときの紅葉の美しさには驚嘆した。
この建物は、例の旧高裁であるが、とりどりに紅葉した庭木が、軟石造りの重厚で滋味あふれる市資料館を囲んでいるさまは、一幅の絵と言ってよい。
大通公園では、もっとも美しい晩秋の風情ではなかろうか。

「紅葉の風情」木原直彦(1976年)

1970年代、札幌資料館の周囲の紅葉は、非常に美しい光景だったらしい。
当時の文章をもとに、晩秋の札幌資料館を訪ねてみた。
初雪の降る一週間前のことである。

10月中旬の資料館の裏庭は、美しく秋色に彩られていた。
黄色い落ち葉が、裏庭一面を埋め尽くしている。
秋でなければ出会うことのできない風景に違いない。

落ち葉の中に、札幌軟石で造られた古い裁判所の建物がある。
落ち葉と札幌軟石に囲まれていると、一体今がいつの時代なのか、分からなくなる。
とても、ここが札幌の中心部とは思えない静けさがある。

街の中心部に、こんな空間のあることが、いかにも札幌らしいと思った。
そして、この空間は非日常的な空間ではなく、市民の日常的な空間である。
人々の暮らしの中に、古い建築物と季節の移ろいがあるのだ。

おそらく、ここは、1970年代と何も変わっていないに違いない。
そう思った。


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by kels | 2015-10-25 20:19 | 建築・景観
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