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一人の旅人になったつもりで「ミュンヘン・クリスマス市探訪記」を書いてみよう

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土曜日の夕方、大通公園で開催されている「ミュンヘン・クリスマス市」を見てきた。
地元の人間としては毎年恒例の行事ではあるが、12月の札幌を代表するイベントである。
一人の旅人になったつもりで「ミュンヘン・クリスマス市探訪記」を書いてみよう。

午後4時前に、大通公園に到着。
12月の札幌の日没は早くて、午後3時前からもう陽が傾き始めている。
会場に到着して、すぐに太陽が沈んだが、空はまだ明るかった。

明るいうちから、会場にはたくさんの客が詰めかけている。
会場は大通公園西2丁目の一区画だけで、東西両端に飲食店、南北両端に雑貨店などが並んでいる。
中央部分には、大きなクリスマスツリー型のイルミネーションと簡易ステージが設置されている。

一番賑わっているのは、東端の飲食店ゾーンで、なぜならここには防寒を考慮したビニールハウスがあるからだ。
ゆっくりと飲み食いしたい人たちは、このビニールテントの中に避難している。
もっとも座席数には限りがあるから、溢れた人たちは露天の前に並べられたテーブルで立ち飲み・立ち食いをしなければならない。

飲食店のメニューは露店とは思えないくらいに豊富で、このイベントの充実度が伝わってくる。
お金さえあれば、あるいは、寒さに耐えることさえできれば、いくらでもここで過ごしてしまいたくなりそうだ。
もちろん、並んだ店の人気はそれぞれで、行列のできている店とそうではない店とが非常にはっきりとしていた。

南北の雑貨ゾーンは、人々が立ち止まって店内を覗いてゆくので、非常に人の流れが悪い。
特に、南側では人がすれ違うことが難しいくらいに混雑している。
混雑は夜が近付くほどに激しいものになっていった。

西端の飲食店ゾーンは、意外と余裕があった。
ステージが設置されている分、ビニールハウスのないことが大きく影響しているのかもしれない。
露店のスタッフが手持ち無沙汰に通り過ぎる観光客を眺めていた。

ステージではサンタクロースに対するインタビューが行われていた。
会期中、会場内には外国人の扮するサンタクロースが出没していて、記念写真などに応じている。
そのサンタクロースへの質問を子供たちから募り、若い女性インタビュアーが進行を務めている。

ステージといっても、高くなっているわけではないので、相当近付かなければサンタクロースを見ることはできない。
音声だけは場内のスピーカーを通して流れてくるから、インタビューの様子は伝わってくる。
かなり寒いから、立ち止まってインタビューを聴いているのは、なかなかの修行だ。

ホワイト・イルミネーションの点灯は、毎日午後4時半である。
この時間が近付くにつれて、「クリスマス市」の会場内にも次々に人が集まってくる。
やはり、家族連れか女性グループ、恋人同士の姿が多い。

午後4時半前にサンタクロースのインタビューが終わった。
ツリー点灯のカウントダウンでも始めるのかと思って待っていたが、そんな様子はない。
さっぽろテレビ塔の時計が29分になっても、司会の女性は普通に話し続けている。

午後4時30分、突然、場内のツリーが点灯して、来場者は大きな歓声を上げた。
司会の女性は、「あれ、電気が点きましたね」みたいに驚いたような反応をしている。
「クリスマス市」と「イルミネーション」とは、さほど連携をしているわけではないのだということを初めて知った。

この時間になると、空はすっかりと暗くなっていて、西の空を美しいグラデーションが覆っている。
丸井今井百貨店の高いビルの上に三日月が昇っていて、来場者はどんどん膨れ上がってくる。
店を見ることも写真を撮ることも難しくなってきたので、午後5時過ぎに会場を後にした。

地元の人間としては、意外なくらいにたくさんのお客さんで賑わっているイベントだと思った。
おそらく、来場者は夜が深くなるにつれて、いよいよ増していったに違いない。
決して広くはない会場だからこそ、集まってきた人たちの息遣いや熱気というものを、ダイレクトに肌で感じることができた。

少し残念だったことは、雪景色の中の「クリスマス市」を見ることができなかったということ。
まだ、クリスマスまでには期間があるから、いずれ雪景色になった頃に、また改めて会場を訪れてみたい。
また、ゆっくりと買い物を楽しみたい人は、できるだけ明るい時間帯に訪れてみることをお勧めする。


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by kels | 2013-12-09 21:18 | 観光・風物詩 | Comments(0)
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