水芭蕉の花でも観ようと、西岡公園まで出かけた。 西岡公園の中の湿地帯には、木道も整備されていて、札幌市内でも有数の自然観察フィールドである。 早春の風物詩、水芭蕉の花を観察できることでも有名だ。 ところが、スニーカーという軽装で出かけたのが失敗で、残雪に阻まれて木道まで進むことができなかった。 公園内には、まだまだ冬の色が濃く残っているのだ。 ということで、残念ながら、水芭蕉の花は、次回までおあずけということになった。 帰り道、西岡水源地に建つ取水塔を、じっくりと眺めてきた。 そういえば、西岡水源地に来るのなんて、実に久しぶりのような気がする。 学生時代は、実に、頻繁に、この池まで遊びに来ていたというのに。 池の周りには、池を一周できる遊歩道があって、僕たちは、よくここを散策して遊んだ。 夏の夜には、肝試しも兼ねて、女の子たちを誘って遊びに来たものだ。 深夜ともなれば、札幌市内とは思えない静けさが、池全体を包み込んでいた。 振り返ってみると、学生時代というのは、実に無意味で無駄な行動を数々繰り返していたような気がする。 一つ一つの行動には、何の意味もなかった。 ただ、じっとしていられなくて、僕たちは走り回っていたのだ。 それにしても、早春の水源地は、神秘的なくらいに美しい。 あの頃の僕たちは、この池の美しさをきちんと理解していたのだろうか。 湖水の中に建つ赤い屋根の取水塔は、まるで北欧のどこかの国の風景みたいだ。 水芭蕉を観ることはできなかったけれど、この青い池と赤い塔に出会えただけで、僕はラッキーだったのかもしれない。 にほんブログ村 ↑↑↑↑↑ 「にほんブログ村」に参加をしてみました。 1日1回のクリックをお願いいたします!
by kels
| 2013-04-23 20:05
| 建築・景観
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