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リラ冷えの街 その2

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ライラックが北海道にもたらされた明治中期は、いろいろなものが北海道に持ち込まれた時代であった。
ポプラ、アカシヤ、ドイツトウヒ、リンゴ、鉄道、馬、、、そして人々。
およそ、当時日本という国へ入ってきた新しいもののほとんどが、この新しい島へも同時にもたらされた。

すべてが他国から来た者同士のサッポロの街に、ライラックはよく似合う。
それは菊でも桜でもいけない。
明治に築かれたサッポロは、紫色の冷え冷えとしたリラでなければ似合わない。
ライラックを見ながら、有津はそんなふうに思う。

「リラ冷えの街」渡辺淳一(1971年)


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by kels | 2012-05-27 22:24 | 観光・風物詩 | Comments(0)
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