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「藻岩下りは札幌ワルツ」札幌の観光バス

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昭和26年から運行している市営定期観光バス。
そのバスガイドの二期生として活躍された鳥海淑子さん(50)に、当時の観光バスの様子についてお尋ねしました。

私がバスガイドをやっていたころは、まだマイカーの普及も少なく、観光バスは旅人の身近な足として全盛の時代でした。

市内の名所を巡る定期観光は、昭和26年から運行し、当初は1コースだけ。
大通を出発して時計台、道庁、北大、植物園、円山公園を回るコースでした。
その後、藻岩山ロープウェーや羊ヶ丘展望台などの新しい施設ができるとともに、コースの数もどんどん増えていきました。

それでも、まだまだ市内に観光名所の少ないため、ユニークなことも考えて、利用客に楽しんでいただきました。
冬の観光でスケートを滑らせてみたり、ビール工場やアイスクリーム工場を見学する産業コースもありましたね。

私たちガイドも、札幌にかかわる歴史をはじめ、文学や短歌、俳句を一生懸命勉強して、お客様が退屈しないように案内しました。
昔は今のように道路も込んでいません。
ですから、北一条のアカシア並木にさしかかると、白秋の「この道はいつか来た道、、、」を歌い始め、並木の端までくるとちょうど歌も終わるという具合に、車窓の風景と歌をうまく合わせることができ、とても情緒があったんです。

旅情をかもし出すのには歌も必要。
「ソーラン節」はよく歌いました。
また、今でもそうですが、藻岩山を下るときには眼下に広がる札幌の街並みを眺めながら、札幌の風物詩を取り入れた「札幌ワルツ」を歌ったものです。

バスが終点に近づくころ、見知らぬ同士の車内が、和気あいあいとなって盛り上がったときには、バスガイドとしての醍醐味を感じたものでしたわ。

「広報さっぽろ(豊平区版)1985年6月号」より

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貴重な市営観光バスの思い出ですが、「札幌ワルツ」が気になります(笑)


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by kels | 2012-03-20 17:41 | 歴史・民俗 | Comments(0)
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