手稲山口のほとんど海岸線に近いあたり、徒歩で小樽ドリームビーチまで移動できるくらいのところに、山口緑地があり、その一端に「バッタ塚」がある。 開拓時代、原野を切り開いて農地を開墾した開拓者たちにとって、数年単位で発生するバッタの大群はまさしく驚異の存在であった。 十勝地方で発生したバッタの大群は札幌まで移動し、農作物を根こそぎ食いつくしたという。 開拓使は、バッタ対策としてバッタの卵を大量に捕獲し、土の中に埋める政策を採った。 埋められたバッタの卵は、原野に集中して埋められたが、ここ手稲山口でも100条もの畝ができるほどにたくさんの卵や幼虫が埋められたらしい。 バッタを埋めることにより発生した盛り上がりは「バッタ塚」と呼ばれ、開拓時代の苦労を偲ぶ歴史的史料となっている。 同様のバッタ塚は、他にいくつも存在していたが、現存するものは手稲山口のものだけとなった。 1978年、札幌市の史跡第1号として指定された。 説明板の後ろに、バッタ塚が見えるが、保存管理のため立ち入ることはできない。 一帯は、札幌市内とは思えない完全な原野で、開拓時代への思いを偲ばせるにはぴったりの場所だ。 駐車場や東屋などもあり、一定の整備はされているが、訪れる人は少ない。 にほんブログ村 ↑↑↑↑↑ 「にほんブログ村」に参加をしてみました。 1日1回のクリックをお願いいたします!
by kels
| 2011-08-07 20:28
| 建築・景観
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