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偕楽園跡

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「清華亭」が建てられた札幌で初めての公園「偕楽園」は、既に現存しませんが、その跡地が今も公園として整備されています。
「偕楽園」といえば、日本三大名園で知られる水戸の偕楽園ですが、札幌版の「偕楽園」が作られたのは明治4(1871)年のこと。

当時、この辺りは原生林が多い、シャクシコトニ川が蛇行しながら流れ、風光明美なスポットだったと言います。
なにしろ、その頃の札幌は北6条までが街であり、現在の「清華亭」周辺は郊外と呼ばれるべき場所になっていたようです。

ちなみに、この年は市街南部に「薄野遊郭」が整備された年でもあり、市街地の整備が進んで、周辺地域への整備が進められたことが推測されます。

秋になると、偕楽園の中を流れるシャクシコトニ川には鮭が遡上していたため、ふ化場が設けられるなど、産業振興にも、広く活用されました。
そもそもの目的として、産業振興があり、そのために様々な施設が整備されていったとも言われています。

実際に公園に立つと実感できますが、この辺りは札幌駅周辺でも非常に低い地形となっていて、公園周辺そのものも起伏に富んだ地形となっています。
もっとも窪んでいる部分が、かつては池があった場所と考えられ、当時は「メム」と呼ばれる泉の湧き出るところだったとか。

今となっては、鮭が遡上する川も、様々な勧業施設も残ってはいませんが、池の跡を歩きながら、明治初期の札幌を思い浮かべてみることは可能です。
特に、秋にはお勧めの静かな公園です。

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by kels | 2010-11-03 19:48 | 歴史・民俗 | Comments(0)
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