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ポールタウン

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札幌もうひとつの地下街「ポールタウン」。
もうひとつといっても、人の流れは圧倒的にこちらの方が多い。
というのも、ポールタウンは、地下鉄「大通」~「すすきの」間を接続している地下街で、その頭上には札幌駅前通が走っている。
つまり、札幌中心部の商業ゾーンを貫く地下街であり、利用者も多いということになるらしい。

地下街のオープンは1971年。
これは同年に開通した地下鉄南北線と同時に整備されたためで、その背景には1972年に開催が予定されていた札幌オリンピックがある。
この時代、札幌は世界からの観光客を受け入れるために現代的な都市への変貌を目指し、大規模な都市再編を遂げた。

今、我々が見ている札幌の街は、その骨格のほとんどがこの1970年代前半に作り上げられたもので、その表面的な部分だけが時代に合わせて衣替えしてきたに過ぎない。
だから、札幌の街を注意深く観察すると、70年代の記憶の断片がまだ至る所に残されていて、これを見つけるのもなんだか楽しい遊びだ。

もちろん、テナントに入るショップは時代とともに移り変わり、地下街を歩く人達もそれぞれ同じように年を取った。
ショーウィンドゥも髪型も服装も時代の変化に合わせて変わった。
移りゆくものだからこそ街は生きているのであり、人々も生きているのだ。


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by kels | 2009-12-20 19:50 | 建築・景観 | Comments(0)
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