留萌の宿にて、日の出とともに目覚める。 カーテンを引かずに眠ったため、街が明るくなると同時に目が覚めてしまったらしい。 早朝の知らない街を散策するのは、旅の楽しみのひとつだけれど、留萌辺りはまったく知らない街というわけでもないし、少し疲れも残っていたので、枕元の本を読んだり、うたた寝を繰り返したりして過ごした。 午前8時に朝食。 旅館の人達は、これからお墓参りに行くとかで、いろいろと忙しいらしい。 朝からしっかりと食べて、すぐに出発した。 特に予定もなかったけれど、とりあえずはヒマワリを見るために北竜町へ向かった。 留萌を出ると、すぐに留萌本線の藤山駅が国道沿いに現れて、これがすごくローカル線の醍醐味を残している駅舎である。 写真を撮っていると、一両編成の列車がホームに入ってきた。 この街の人達にとっては、いつもの街のいつもの朝だ。 再び、移動をしていると、「明日萌駅」の案内表示が出てきたので、そのまま沼田町へと寄り道した。 NHKのドラマの撮影場所となったという駅舎は、今も保存されているけれど、朝早かったこともあって、まだ施錠されていた。 どうしようかと思っていると、遠くから手を振りながら走ってくるオジサンあり。 なんだかヤバいことでもしでかしたかなと焦ったけれど、何のことはない、ここの管理をしている人だった。 北竜へ移動の途中に通る雨竜町には、あの奥芝商店の店舗にも飾られている骨董品の仕入先だというリサイクル・ショップがある。 ちょっと見ていこうと思ったけれど、いつの間にか見過ごしてしまったらしい。 北竜のヒマワリの里は、朝からたくさんの観光客でいっぱいだった。 もっとも、肝心のヒマワリ畑はイマイチで、まだ隙間だらけという感じである。 冷夏・日照不足で、ヒマワリの生育にも影響が出ているのだろうか。 休憩所でカット・メロンを食べて一休み。 毎年、夏にはここへヒマワリを見に来るけれど、その際には必ずここでメロンを食べている。 なにしろ、冷たくて美味しいのだ。 北竜から滝川へと移動して、街中の「アンティーク・トム」を覗いてみる。 もしかすると、もう移転したかもしれないと思っていたけれど、店はちゃんと営業していた。 滝川地元のマッチ箱や、戦前の少女雑誌の付録の「寄せ書き」などを買って帰る。 滝川でちょうど昼時になったので、いつものように松尾ジンギスカン本店で昼食。 もっとも、朝が遅かったので、あまりたくさんは食べられなかった。 夏休みの帰省ということなのか、松尾は多人数の家族連れで賑わっていた。 ジンギスカンを食べ終えると、短い旅も終了。 滝川から高速道路に乗って、札幌へと戻ってきた。 郡部の賑わいと裏腹に、札幌の街には自動車が少なくて、とても静かだと思った。 みんな、それぞれの故郷へ帰っているんだろうな。 蚊取り線香と西瓜で、静かな札幌の夏の夜である。 ↑↑↑↑↑↑ 「ブログ村」への参加を始めました。1日1回、クリックをお願いします。
by kels
| 2009-08-09 22:52
| コラム・随想
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Comments(2)
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appletree1217 at 2009-08-10 12:22
kelsさん、こんにちは。
「松尾ジンギスカン」はたまにkelsさんのブログに登場するお店ですね。美味しいですか? いつか北海道に行くときのためにチェックしておきますね。 ほんと行きたい喫茶店とかもたくさんあって、気持ちだけはいっつも札幌めぐりしています。
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kels at 2009-08-10 21:29
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