<< 旗日 この夜にさよなら >>

新カスケードビール

b0103470_7304680.jpg

ノベルティものはほとんど買わないのだけれど、たまに値段が合ったときだけ、気が向いたように買うことがある。
ノベルティは、デザイン性とかではなく、稀少価値みたいなものが先行して取引されているので、あまり性に合わないのだ。
僕はやっぱり市場価値とか希少性とかではなく、そのモノが持つ美しさや楽しさを自分で判断して集めたいと思う。
もっとも、ノベルティに史料的価値があることは間違いないから、そういう視点で古いモノを買うことはあってもいい。

「新カスケードビール」の歴史について。
日英醸造会社が「カスケードビール」を発売したのは1920年のこと。
その後、1928年になって寿屋(現・サントリー)がこのビール会社を買収し、翌1929年から「新カスケードビール」として販売を開始した。
ビール競争の激しい時代で、寿屋は1930年に製品名を「オラガビール」と改称して勝負に出るものの、あえなく敗北、1934年にビール事業から撤退した。
ちなみに、「オラガビール」は前首相・田中義一の愛称に因んで名付けられたものだった。

ということで、「新カスケードビール」は1929年から1930年にかけてのわずか1年間に製造されたものであり、このノベルティのコップも、その時期に作られたものであることが分かる。
ビールの歴史的には貴重な史料だけれど、デザインとしては特に見るべきものがない。
大体、ビールメーカーのノベルティなんてどれも似たような筋文様が基本で、そもそも日常的にビールを飲むことを目的として作られているから、奇抜なものなんてなくて当たり前だった。

デザイン的に見れば、取り立てて面白いものでもなく、そんな価値観を持つお店で、僕はこれを6客3,000円で購入した。
昭和初期のコップ(=そんなに古くはない)だし、値段としてはこんなものではないだろうか。
まあ、昭和初期に思いを馳せながらビールを飲むのには悪くないコップである。


にほんブログ村 写真ブログ スナップ写真へ

↑↑↑↑↑↑
「ブログ村」への参加を始めました。1日1回、クリックをお願いします。
by kels | 2009-07-20 07:50 | 日記・つぶやき | Comments(0)
<< 旗日 この夜にさよなら >>