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運転手は余裕の笑みを浮かべながら、「何年、この商売をやっていると思ってるんですか」と言った

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小樽駅前からタクシーに乗った。
「商大まで」と言うと、運転手は笑って「すぐに分かりましたよ」と言った。
僕はまったく驚いてしまった。

「どうしてですか?」と、思わず僕は言った。
運転手は余裕の笑みを浮かべながら、「何年、この商売をやっていると思ってるんですか」と言った。
「学生さんは、見ればすぐに分かりますよ」

中国人観光客で溢れる街をタクシーは軽快に走った。
「もうすぐ卒業式ですね」と、大学の話題が続く。
あくまでも、この運転手は、僕を商大生だと信じ込んでいるらしい。

どうしようもなくなって、僕は「僕は学生じゃなくて、今日は仕事で来たんですよ」と言った。
微妙な沈黙が、狭い車内に漂った。
タクシー運転手が長年積み重ねてきた職業的勘が崩れた落ちた瞬間だった。

タクシーは次々と学生たちを追い越しながら、地獄坂を上った。
大学生に間違われるのも、これが最後かもしれない。


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by kels | 2017-02-05 07:07 | 日記 | Comments(2)

ブラウンブックスカフェ4プラ店で、古本と珈琲豆を交換してみた

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ブラウンブックスカフェが10周年ということで、BBCに関する記事をいくつか書いておこうと思う。

現在、BBCは、南3条屋根裏店のカフェと、4プラ店の古本屋がある。
このうち、4プラ店では、開店当初から古本の買い取りを行っているけれど、その方法が変わっている。
現金ではなく、珈琲豆と古本とを交換してくれるのだ。

もっとも、自分では今までこのサービスを利用したことがなかった。
何しろ、本はため込む一方で、処分することなどなかったからだ。
いつか、本を処分することがあったら、いずれ利用してみたいと、ずっと考えていた。

そして、今回、断捨離の一環で大量の蔵書を処分することとしたから、これはちょうどよいチャンスである。
蔵書全部を珈琲豆に替えるわけにはいかないから、とりあえず手ごろな本を10冊みつくろってみた。
相場が分からないけれど、本10冊あれば、珈琲豆100グラムくらいにはなるかもしれない。

どんな本が手ごろなのか、全然分からなかった。
とりあえず、カフェに置いていそうなオシャレな本をチョイスする。
それも、できるだけマニアックな古いものを持っていってみようと思った。

昭和30年代の児童書全集の半端ものとか、暮しの手帖社の単行本みたいなやつである。
結局、予備も含めて11冊の本を抱えて、いざ4プラへ。

店員さんに声をかけると、すぐに査定がスタート。
査定を待っている間に、店内をフラフラと物色。
外人の若者が、興味深そうに店内の商品を品定めしている。

そう言えば、いつの間にか、古本以上に雑貨が多くなっているような気がする。
4プラの自由市場には、こういう何でもありの雰囲気が似合うのかもしれない。
商品ひとつひとつを丁寧に見ていたら、すごく時間がかかりそうだ。

などと考えていると、「珈琲豆230グラムでも良いですか?」と声がかかる。
予想の100グラムを大きく超える査定だ(笑)
もちろん、大納得で珈琲豆をもらって店を後にした。

何となくだけれど、本5冊で珈琲豆100グラムくらいを目処にしてもいいのかもしれない。
もちろん、本によって査定に差が出るのは当然だけれど。

ちなみに、珈琲豆は定番人気の「BBCブレンド」。
澄み切った味が都会的で、すごく飲みやすいオーガニックコーヒーである。
当分は、BBCブレンドでコーヒー生活を楽しめそうだ。


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by kels | 2016-03-21 19:41 | カフェ・喫茶店 | Comments(2)

「セイコーマート」が「セコマ」に社名変更するらしい

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道内コンビニエンスストア最大手のセイコーマート(札幌)は25日、会社名を4月1日から「セコマ」に変更すると発表した。
同社は近年、「物流・サービス」と「原料・製造」両部門の成長が著しく、主力のコンビニを加えた3本柱による新事業体制を社内外に示すため、社名を変更することにした。コンビニの店舗名は変更しない。 

同社によると、新しい社名はセイコーマートの略称として広く使われている「セーコマ」も検討したという。
ただ、トヨタ、イオン、ネスレなど著名な企業ブランドにはカタカナ3文字が多いことから「セコマ」にした。
本社ビルの看板や名刺に付ける企業ロゴマーク、プライベートブランド(PB)名も「Seicomart」などから「Secoma」に改める。

セイコーマートはここ約10年ほど、コンビニ各店に商品を供給するための物流システムや厨房(ちゅうぼう)機材の開発に力をいれてきた。
グループ企業の工場で和菓子やアイス、総菜などの食品も製造しており、既にメーカーとして道外小売りへの販売にも力を入れている。
今後、これらの事業をコンビニ事業と並列に置き、新規事業を開拓しながら会社の柱に据える方針だ。
セイコーマートは道内と関東に計1183店(1月末現在)を展開している。

北海道新聞2016年2月26日付け

同じような社名変更の話題がセイコーマートでもあった。
こちらは「セイコーマート」の社名を、愛称である「セコマ」に変更するというもの。
もっとも、店舗名は変更しないらしいから、一般利用者への影響は少ないのかもしれない。

子どもの頃、僕は「セーコーマート」だと信じて疑っていなかった。
「セイコーマート」が真実なのだということを知った時、自分の中で、何だかがっかりしたものだ。
勝手に裏切られたような気持ちになっていたのかもしれない。

「セイコーマート」の略称が「セコマ」だと知った時も、僕はやっぱりがっかりした。
だって、「セイコーマート」に略称があるなんて、僕は全然知らなかったのだ。
「セイコーマート」は「セイコーマート」でしかありえなかったから。

もっとも、「セイコーマート」の略称には「セイコマ」とか「セーコマ」とかもあるらしい。
広域な道内で根付いてきたコンビニだから、地域差みたいなものも大きいような気がする。
愛称というのは、やっぱり文化のひとつだから。


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by kels | 2016-03-21 08:02 | 随想 | Comments(0)

「マツジン」が「松尾ジンギスカン」に店名変更するそうだ

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ジンギスカン製造販売のマツオ(滝川)は4月から、道内外の直営店に使っている「まつじん」の店名を「松尾ジンギスカン」に統一する。
2005年から新規出店する際の店名を「まつじん」としていたが、道民におなじみの味付け羊肉の商品名とそろえることで、あらためてブランド力を強化したい考えだ。
松尾ジンギスカン名の店としては各地にフランチャイズ店もあるが、今回は「まつじん」名の直営6店舗の名称を変え、4月1日までに看板を付け替える。

05年から直営店に採用した「まつじん」は、もとは本店がある滝川の高校生らが使っていた愛称。
同社はこの頃から札幌や東京への出店を加速し、競争が激しい地域で認知度を上げるため、ひらがな4文字の親しみやすい店名に着目した。
マツオによると、各店の売り上げが落ち込んでいたわけではないが「店と商品の名称が違うことで戸惑う来店客もいた」という。
今月1日で創業60周年の節目を迎えたこともあり、再び名称を松尾ジンギスカンに統一することにした。

北海道新聞2016年3月13日付け

つまり、愛称は愛称のままでよかったということだろうか。
自分的には、子どもの頃から親しんできた「松尾ジンギスカン」が、未だにピンとくる。
「マツジン」は、やっぱり俗名みたいに軽いものなのだ。

それにしても、店名を変更するということは、からり大きな決断である。
顧客認知の問題もあるし、相当の経費負担も生じる。
そういったリスクを考えても、このタイミングで変更すべし、ということなんだろうな。

関係ないけれど、送別会シーズンに入って、ジンギスカンを食べる機会が増えた。
たまたま、ジンギスカンの好きな知人が多いということなのかもしれない。
先々週などは二晩続けてジンギスカンでのお祝いとなった(メンバーが異なるので)。

まあ、松尾ジンギスカンに関しては、少し寄り道をして、また戻って来たということだろうか。


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by kels | 2016-03-21 07:45 | 食べ物 | Comments(0)

はっきり言って、芸能人の誰に似ているという話ほど胡散臭いものはないと、僕は思う

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私には、男がどういうことを心得ている必要があるかということがわかっています。
たとえば、女なんて思っているほど男にうるさくないこと。
みんながみんな彼氏がいるなんてことはありえないこと。
少しくらいドジだって、女性はそれほど気にしないこと。
男の方が考えているほど、女性の方は外見にこだわらないこと。
会社のかわいい女の子が、今晩楽しいパーティが四つもあるなんてことは絶対になく、むしろ家で、ああ、早くいい人が現れないかなあ、と考えていること。

「女の子の引っかけ方」ボブ・グリーン/井上一馬・訳(1985年)

はっきり言って、芸能人の誰に似ているという話ほど胡散臭いものはないと、僕は思う。
「有村架純に似ている女子が出席するらしいよ」という合コンに、もう50回以上参加したけれど、未だに有村架純が現れたことは一度もない。
おかしな事前情報を流された女の子が、一番迷惑だよなあと、いつも思う(笑)

そして、こういう話というのは、世界中のどこにでもある。
大抵の場合は、男女の関係に類する話を延長線上で、「誰かに似ている誰か」は登場する。
話は伝聞によって、次から次へと発展していく。

つまり、人はとかく「イメージ」を欲しがるものなのだ。
不確かでもいいから、何かとっかかりとなる事前情報がほしい。
そして、その不確かな情報は、やがて期待と妄想とを膨らませていくことになる。

誰に似ていようが、自分は自分でしかないって、みんな分かっているんだけれど。


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by kels | 2016-03-19 21:40 | 随想 | Comments(0)

だから、僕はずっと石田純一が好きだった。不倫を文化とは認められないけれど(笑)

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とにかく私たちの世代は、大人になることにまったく不熱心な世代だった。
年上の人間を驚かせ、年下の人間をまごつかせた。
燃え上がった青春の思い出にこだわっている。
ただ、うまく言えないが、確かなのは、大人になってしまってからの私たちの体験は、もうそれ以前に生きた人々のそれと、何の変わりもないということだ。

「ジョン・レノンが死んだ日」ボブ・グリーン/井上一馬・訳(1985年)

自分に似ている俳優がいるというので、インターネットで調べてみた。
それは地元・北海道のOFFICE CUEに所属している俳優だった。
少なくとも僕自身には、どう考えても似ていないとしか思えなかった(笑)

芸能人の誰に似ているのか、という話は万人が好むものらしい。
僕自身の話をすると、これまでたくさんの人に言われたのが「石田純一に似ている」だった。
世代が離れすぎていると思うのだけれど、多くの人が言うのだから、何かしら共通点はあるのかもしれない。

だから、僕はずっと石田純一が好きだった。
何となく勝手な親近感を抱いていたのかもしれない。
不倫を文化とは認められないけれど(笑)


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by kels | 2016-03-19 21:21 | 随想 | Comments(2)

「kelsさんって、あの俳優に似ていますよね」と、彼が言った

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私はいつでもネクタイを締めて上着を着ている。
別にキチンとした格好をしていたいというわけではないが、ただその方が私には楽なんだ。
だからといって、この部屋の人間、特に若い人たちがいつも上着を脱いでいたって別に気にはしない。
ただ私はそうしないだけで、それが私のやり方なだけだ。

「ニクソンの孤独」ボブ・グリーン/井上一馬・訳(1985年)

「kelsさんって、あの俳優に似ていますよね」と、彼が言った。
彼と会うのは、それが2度目だった。
共同の仕事を終えて、僕らは古いバーの片隅でジンライムのグラスを傾けていた。

「誰ですか?」と、僕は言った。
正直に言って、僕はこういう話題が苦手だった。
僕は芸能界にほとんど疎くて、人気の俳優や女優の名前さえ、ほとんど知らないからだ。

「有村架純の月9『いつ恋』で、彼氏役で出てくる俳優ですよ」
「高良健吾ですか? 全然似ていないですよ」と、僕は笑った。
「いつ恋」は観たことがないが、主役くらいは何となく知っていた。

「違う違う、そっちじゃないですよ」と、彼は大きな声をだした。
「いつ恋」に誰が出ているかなんて、僕には全然分からない。
僕は黙って、彼の顔を眺めていた。

「ほら、有村架純の最初の恋人役で、だんだん性格が悪くなっていくやつ」
「それって、嫌なやつじゃないですか」と、僕は笑った。
「もしかしたら、性格くらいは似ているかもしれないけれど」

結局、しばらく考えていたけれど、彼もその役者の名前を思い出すことはできなかった。
二人ともスマホで検索しようとしなかったのは、それがどうでもいい話題だったからだろう(笑)


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by kels | 2016-03-19 06:28 | 随想 | Comments(0)

断捨離というのは、自分のアイデンティティを見つけるための作業なのかもしれない

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ラジオから流れてくる歌が、車の中いっぱいに広がった。
私たちはお互いに見つめあった。
瞬間、手を取りあいそうになった。
しかし、ふたりには家でそれぞれのことを思っている家族がいる。
私たちは、ただ見つめあっていた。

「帰らざる日々」ボブ・グリーン(1985年)

大量の本を処分して、書棚がいくつも空になった。
いずれ書棚も処分しなければならない。
部屋が少しだけ広くなるのだ。

本当に必要な本以外は、すべて処分しようと決めていた。
いざ決めてみると、本当に必要な本というのは、ほとんどなかった。
この10年間に繰り返し繰り返し何度も手に取った本だけが、僕にとって本当に必要な本だった。

考えてみると、この10年間に一度も手を触れていない本さえあった。
どうしてこんなに本があるのだろう?と、自分でも不思議に思える。
けれど、一冊一冊の本には、それなりの思い出があり、それなりの思い入れがある。

本を処分するにあたって、僕は自分に言い聞かせたことがある。
僕の部屋は図書館ではないし、僕は古本屋の店主でもない。
身体に合わなくなった洋服を棄てるように、古い本とも決別しようと。

わずかに残った棚の本を見て、僕は思った。
断捨離というのは、自分のアイデンティティを見つけるための作業なのかもしれない。


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by kels | 2016-03-19 05:53 | 本・雑誌・古書 | Comments(0)