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クリスマスが過ぎて、ようやくクリスマス縛りから解放された

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ジルは、スプレイ・ガンで吹きつけたようなジーンズ、三インチのヒールの付いたエメラルド色のハイ・ブーツを履き、胸のくぼみがほどよく見える程度に、白いブラウスのボタンを外している。
いつも黒いミンク・コートを羽織っていた。

「スターダスト」ロバート・B・パーカー(1990年)

クリスマスが過ぎて、ようやくクリスマス縛りから解放された。
つまり、僕が聴く音楽の話だ。
ここ数日間はクリスマスソング以外は聴かないという愚かな呪いを、僕は自分自身にかけていた。

なにしろ、アップル・ミュージックには、大量のクリスマスソングがストックされている。
自分で金を出して聴かないような音楽まで、今年のクリスマスには聴いた。
おかげで知らない曲を、いくつも覚えることができた。

今朝は久し振りに「普通の」バロック音楽を聴いている。
いつもの日常が、ようやく戻ってきたみたいだ。
クリスマスの音楽は、来年のクリスマスで当分いいだろう。

だけど、おかげで随分とクリスマス気分を楽しませてもらった。
急ごしらえのクリスマス気分ではあったけれど。
季節感なんていうのは、きっと、気の持ちようなんだよね。


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by kels | 2015-12-26 06:24 | 音楽 | Comments(0)

まあ、これもホワイト・クリスマスだよな、と僕は思った

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冬だった。
暖かさなどもうとうになくなったような裸電球の列が、小さな田舎の駅の、寒々とした吹きっさらしのプラットホームを照らし出していた。

「夜の樹」トルーマン・カポーティ/川本三郎(1945年)

クリスマスの朝になって、ようやく雪が降った。
朝7時過ぎ、オフィスに到着したあたりから、雪は突然激しくなった。
ビルの外の風景は、猛烈な降雪に包まれ始めていた。

仕事を終えて帰宅する頃には、雪はすっかりと降り積もっていた。
しかし、気温は高かったのだろう。
足元の雪は溶けて、歩道は大きな水溜りで人々の行く手を阻んでいるように見えた。

まあ、これもホワイト・クリスマスだよな、と僕は思った。
週末になれば、今年初めての真冬日が来て、街は少しずつ凍りつくのだ。
凍りつくときが、ほんの少し遅かったというだけのことだから。


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by kels | 2015-12-26 05:55 | 冬のこと | Comments(0)

二軍選手を買わないと決めてから、洋服を買う回数はかなり減った

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もちろんサンタクロースは本当にいるよ。
でもひとりきりじゃとても仕事が片づかないから私たちみんながサンタクロースなのさ。
私もそうだし、お前だってそうだよ。いとこのビリー・ボブだってね。

「あるクリスマス」トルーマン・カポーティ/村上春樹・訳(1982年)

街をフラフラしながら、何か用事を見つけようと思って、セレクト・ショップをいくつか覗いてみた。
だけど、結局のところ、僕の買うべきものは、特に見当たらなかった。
つまり、セールが始まっても、僕の買うべきものは特に見当たらないということになる。

二軍選手を買わないと決めてから、洋服を買う回数はかなり減った。
「値段が安い」ということは、洋服を買う理由にはならなかった。
必要なものを必要なときに買う、それだけだ。

ひとつひとつの値段は高くなっているかもしれない。
それでも、トータルでは、そんなに無駄遣いをしているという感じはしていない。
何より余計なものを買わなくなって、クローゼットがすっきりとした。

もう、この冬に冬物を買うことは、きっとないだろう。
そして僕は、年が明けたら新しい春物のことだけを考えて過ごすのだ。
セレクトショップの新しいカタログを心待ちにして。


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by kels | 2015-12-23 20:56 | 随想・日記 | Comments(0)

明日はクリスマス・イブだというのに、札幌の街には雪がなかった

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そして僕はクリスマス・イブを、胸ときめく太っちょサンタの到来をいつものように心待ちにした。
もちろん僕はそのじゃらじゃらと音を立てるでっぷりした太っ腹の大男が煙突からどすんと落ちてきて、楽しげにクリスマス・ツリーの下に贈り物を並べていくのを見たことはなかった。

「あるクリスマス」トルーマン・カポーティ/村上春樹・訳(1982年)

クリスマスの空気を感じたくて、用事もないのに街へ出かけた。
何の用事もないのに。
考えて見ると、いつだって僕は、用事もないのに街をふらついている。

地下街の書店で文庫本を一冊買って、そのままスターバックスコーヒーに入った。
ホワイトモカのコーヒークリームラテを注文して、黙って本を読んだ。
祝日だというのに、カフェは意外と空いているような気がした。

そう言えば街全体が、意外と落ち着いていたような気がする。
クリスマスのざわめきはあったけれど、それ以上でもそれ以下でもないというか。
おかげで僕はゆっくりと小説を読み、コーヒーを飲み干し、街を眺めることができた。

あるいは、それは、街に雪がないせいかもしれなかった。
明日はクリスマス・イブだというのに、街には雪がなかった。
札幌のクリスマスとしては、それが季節感を少し損なわせていたのかもしれない。


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by kels | 2015-12-23 20:46 | 冬のこと | Comments(0)

だから僕は、現代と1980年代とを行ったり来たりしながら生きている

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またクリスマスの季節がめぐってきた。
でも由美子は今年は浮かない気分だった。
毎年、クリスマス・イブを海外で過ごしてきたので、彼が今年はどこへも行かないと言ったとき、まるで「別れよう」と言われでもしたかのように、傷ついたくらいだった。

「スターダスト」森瑤子(1991年)

1980年代に流行したものに触れるのが好きだった。
小説、音楽、映画、ファッション。
1980年代にしかない匂いが、そこにはある。

僕は特にバブル文化というやつが好きだった。
おそらくは二度と繰り返されることはないだろう歴史の一頁。
フィッツジェラルドの古い小説に通じる切なさが、この時代にはある。

だから僕は、現代と1980年代とを行ったり来たりしながら生きている。
相変わらず後ろ向きだなあと思うけれど、気が付けば、いつでもあの時代に心が動いている。
戦後とも高度経済成長とも違う刹那的な時代に憧れてしまうのかもしれない。

黒歴史だとみんなは言うけれど、それほど僕はバカバカしいとは思っていない。
僕たち日本人が、あの時代から学んだことも少なくなったはずだから。
どんな歴史にも教訓があり、反省があり、そして成果もある。

大切なことは、「もう一度、成功したい」と思う勇気なのではないだろうか。


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by kels | 2015-12-23 06:55 | 随想・日記 | Comments(2)

街角には季節それぞれのドラマがあり、そんな街を眺めているのが大好きだ

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「うちに来る人たちも人並みにクリスマスをしたいんだ」
シドニー・スウェスニックが言う。
「子供たちにクリスマスプレゼントのひとつもと思うものさ。クリスマスの二、三日前になると、お金を工面するためには質屋しかないと気がつくんだ」

「質屋のクリスマス/「街角の詩」所収」ボブ・グリーン(1989年)

季節感のないクリスマスだなあと思う。
いつから、こんなに季節感に疎い人間になってしまったのだろう。
子どもの頃は少なくとも、季節の移ろいにもっと敏感だったような気がする。

考えるに、日常というのは煩わしい雑事が多すぎるのだ。
明日の予定、来週の予定、来月の予定。
スケジュール帳は走り書きの文字で、次々に埋め尽くされていく。

クリスマスのことを考えるよりも先に、考えなければならないことが多すぎる。
気が付けば一日が終わり、気が付けばクリスマスが目の前にある。
もう何年、こんなクリスマスが続いているのだろうか。

だけど、季節感にとらわれない生き方というのも、また憧れである。
場末のショットバーで、ひとりグラスを傾けているうちに、楽しそうな恋人たちの様子に気が付いて、「そうか、今夜はクリスマス・イブか」なんてつぶやいてみる。
まあ、ハードボイルドだよね(笑)

僕はやっぱり季節感から逃れられない男だと思う。
街角には季節それぞれのドラマがあり、そんな街を眺めているのが大好きだからだ。
すべて同じ街角の風景なんていうのは、移ろいゆく季節の中では存在しないんだよね。


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by kels | 2015-12-23 05:42 | 随想・日記 | Comments(0)

2015年12月20日、札幌市電がループ化された

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新しいカメラを買ったので、早朝の写真散歩に出かけようと思った。
電車通りを歩いていたら市電がやってきたので、そのまま乗り込んだ。
早朝だというのに、新型車両の電車は実に混雑している。

そう、札幌市電は、今日12月20日からループ化されるのだ。
電車にはカメラを持ったマニアが、たくさん乗車していた。
みんなループ化の市電を楽しむために、早朝の市電散策を楽しんでいるらしい。

電車が「中央図書館前」に到着すると、電車を乗り換えるよう放送が流れた。
乗客はみな無言で新型車両からガーナ電車へと乗り換えている。
気ままな早朝散歩のつもりが、何だか大袈裟なことになってしまった。

やがて、電車はススキノの街を通り過ぎて、駅前通りを北上していく。
路傍にはカメラを持ったマニアたちが、一様に電車を凝視している。
駅前通りを電車が走っているなんて、まるで嘘みたいな話である。

市電から眺める駅前通りは、実に新鮮だった。
いつも見ている街なのに、目線が異なるせいか、違う街みたいに見える。
歩道を歩いている人たちからも、市電の走る光景はきっと斬新に感じたことだろう。

「西四丁目」の停留所は、南一条通りではなく、駅前通りに生まれ変わっていた。

西四丁目を過ぎると、市電はいつもの市電に戻っていた。
カメラを持ったマニアの姿も消えた。
みんな、一番電車を待って乗り込んでいたのだろう。

結局、散歩をするわけでもなく、僕はぼんやりとしながら、ループ化した市電に揺られていた。
電車はやがて、僕の街へと戻って行くのだ。


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by kels | 2015-12-20 20:18 | 札幌のこと | Comments(2)

久しぶりにカメラを買った。RICHOのGRⅡ。

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久しぶりにカメラを買った。
RICHOのGRⅡ。
GRは持っていないので、GRDⅣ以来のGRシリーズということになる。

初めてGRⅡを持って出かけて写真を撮った。
思ったことは、これはGRDⅣとは全然違うカメラではないかということ。
初めてということもあって、戸惑うことばかりの試写になった。

これは本当にストリートスナップを撮るのに適しているのだろうか。
画質は間違いなく素晴らしいと実感できる。
僕に一番必要なものは瞬間的に撮影できる速写性だ。

あるいは、僕がまだ、カメラの設定をきちんと理解していないだけかもしれない。
なにしろ、デジカメの機能というのは凄まじいから、使いこなすのは至難の業だろう。
少しずつ勉強していかなければ。


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by kels | 2015-12-19 17:40 | 写真・カメラ | Comments(4)