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敗戦国としての屈辱は、今、この国にはないように思える

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遂に敗けたのだ。戦いに破れたのだ。
夏の太陽がカッカと燃えている。
目に痛い光線。列日の下に敗戦を知らされた。
蝉がしきりと鳴いている。音はそれだけだ。静かだ。

「敗戦日記」高見順(1945年)


戦時中の記録は、日記文学が充実している。
好きなことを好きなように書けなかった時代。
せめて、日記と向き合いながら、文学者も自分と向き合っていたのだろうか。

庶民にとって戦争の悲惨さは、終戦後にこそ、まざまざと明らかになってくる。
人々は空襲の恐怖から解放されると同時に、国家としての誇りを喪失していく。
敗戦国の民衆として生きていかなければならない絶望が、街には溢れていく。

荒廃した人心というものは、その時代を生きた者にしか分からないだろう。
自分が生き延びるために、誰もが必死の時代だったのだ。

敗戦から長い時間が経過した。
敗戦国としての屈辱は、今、この国にはないように思える。
敗戦とは(あるいは戦争とは)、高度な政治的問題ではなく、庶民の中の日常的問題ではあるけれど。

by kels | 2017-08-09 05:52 | 旧・札幌日和下駄 | Comments(0)

夏になると、留萌の街を訪れたくなる

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夏になると、留萌の街を訪れたくなる。

僕の育った空知の炭鉱町には海がなかった。
炭鉱町の人々は、海を楽しむために、わざわざ留萌まで出かけなければならなかったのだ。
だから僕は今でも、海水浴というと、留萌の砂浜を思い浮かべる。

札幌からは、日本海の海岸線を自動車で北へ向かう。
石狩、厚田、浜益、雄冬と抜けると、やがて増毛だ。

増毛では「まつくら」という寿司屋で、いつも食事をした。
「まつくら」は、海鮮丼で人気のある寿司屋である。
この店の特上の生チラシを、僕は好んで食べていた。

今年は初めて「ジャンボ」サイズの海鮮丼を注文した。
飯の量は2.5合で、その上に大量の刺身が盛られている。
出てきた丼を見た瞬間に、僕は後悔していた。

やはり、料理には、それなりのバランスというものが大切らしい。
「ジャンボ」を食べるのは、最初で最後にしようと思った。
一人では絶対に完食することができなかった。

食事を終えてから、留萌の黄金岬に向かった。
もちろん、「国稀」でお土産の日本酒を買うことは忘れていない。
ここでは、いつも、このお店だけでしか買うことのできない限定品を買うことにしていた。

留萌の黄金岬は、たくさんの行楽客で賑わっていた。
海水浴というよりは、磯遊びを楽しむ人たちである。
泳ぎたい人たちやバーベキューを楽しみたい人たちは、ゴールデンビーチに行く。

磯では、家族連れがカニや小魚を捕っていた。
現地でもカニ捕りの道具を売っているが、網を持って行った方が何かと便利だ。
慣れた子どもたちは、器用にカニを捕まえていた。

特別に何をするでもなく、僕は海を眺めていた。
潮風を浴びるために、ここまでドライブしてきたのだろう。
それは、昨年も一昨年も同じことだった。

夏の週末の時間は、ひどくゆっくりと流れていた。

by kels | 2017-08-07 06:14 | 旧・札幌日和下駄 | Comments(0)

夜の「カップヌードルミュージアムパーク」は、とても静かで、そして、とても美しかった

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横浜には「夜景遺産」というのがあるそうだ。
さすがに横浜はお洒落な街だなと思ったが、調べてみると「夜景遺産」は全国にあるのだという。
札幌市内にも「夜景遺産」なるものがあることを、今回初めて知った。

自分の暮らしている街にも、知らないことは多いという例である。
あるいは、観光素材だから札幌市民向けには、あまり発信されていないのかもしれない。
地元民より観光客の方が詳しい情報なんてたくさんあるに違いない。

それにしても、横浜の夜景はさすがに「観光遺産」だと宣伝するだけのことはある。
節電の夏の中、この街だけがギンギラギンにまぶしいような気がする。
もしも節電で通常よりも光を落としているのだとしたら、恐ろしいなと思う。

小雨模様の天気だったけれど、夜景を眺めていると、雨があまり気にならない。
雨で街が濡れた方が、光の反射が多くなって美しいのかもしれない。
いっそ本降りになってほしいと思ったけれど、雨は最後までパラパラと降っていた。

夜の「カップヌードルミュージアムパーク」は、とても静かで、そして、とても美しかった。
海辺に座って、ぼんやりと街の明かりを眺めていると、遠い街へ来ている実感が沸いた。
暗闇の中に何組ものカップルが潜んでいて、何度も驚かされたけれど(笑)

札幌の街も夜景に対する考え方を、もっと改めなくちゃいけないね。


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by kels | 2014-08-19 19:19 | 旧・札幌日和下駄 | Comments(0)

スキーもサーフィンも気軽に楽しむくらいで、ちょうどいいのだ

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海水浴場の横では、サーフィンの練習をしている人たちがたくさんいた。
ほとんど岸から近くても、十分に波に乗れるようである。
波乗りをしている人たちを見ると、もう、じっとはしていられない。

湘南は本当にサーフィン文化が根付いた地域らしい。
ブラブラと街を歩くと、あちこちでサーファーの姿を見かける。
普通の住宅の庭にも、当たり前のようにサーフボードが置いてあるのには驚いた。

これは、北海道でスキーが盛んなのと似ているのかもしれない。
スキーの好きな人たちがスキー場のある街に集まるように、サーフィンの好きな人たちが湘南に集まっているのだろう。
もちろん、スキー場の近くに住んでいてスキーをしない人も少なくないが。

スキーと同じようにサーフィンも気候環境に大きく影響を受けるスポーツである。
高い気温と高い波があってこそのサーフ文化なのかもしれない。
どれだけ望んでも、北海道が湘南と同じようになることは、きっとないだろう。

そういえば「北の湘南」という言葉も、以前ほど聞かなくなったような気もする。
北海道胆振地方にある伊達市では「北の湘南」などといって地域興しに取り組んでいるのだ。
ものすごく魅力的な言葉なんだけれどね、「北の湘南」。

さて、僕の周りでは、初めて波に乗るらしい女の子たちがトレーニングを受けている。
いかにも波遊びといった雰囲気が、夏の江ノ島でとても心地良く感じられる。
スキーもサーフィンも、こんなふうに気軽に楽しむくらいで、ちょうどいいのかもしれない。

たった半日だったけれど、夏の海をたっぷりと体感できる、そんな水曜日だった。


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by kels | 2014-08-18 19:38 | 旧・札幌日和下駄 | Comments(2)

江ノ島の海で遊んだというだけで、夏を満喫できたような気がする

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東京に到着して、僕が最初に向かった場所は江ノ島の海である。
今年はまだ海遊びをしていなかったから、湘南の海で思い切り遊びたいと思っていたのだ。
羽田空港に到着するなり、そのまま江ノ島へ直行した。

日本で一番混雑する海水浴場は江ノ島だそうである。
江ノ島には、東西二つのビーチがあって、特に東浜に人が多いようである。
僕自身いつも利用するのは東浜ビーチばかりだ。

お盆休みの時期だから、さぞかし混雑がすごいだろうと思っていたけれど、実際はそれほどでもなかった。
水曜日だったし、台風の過ぎた直後ということも影響したのかもしれない。
この日の江ノ島は、ピーク時の銭函よりも落ち着いた雰囲気だった。

電車を利用して気軽に海水浴に行けるのは、いかにも東京的で素晴らしい。
駅前に浮き輪を売る店があったりして、なかなか夏の風情である。
駅を出て、ぞろぞろとビーチへ人が歩いて行く様子もうれしいと思った。

もっとも人が多いだけに環境はそれなりということである。
札幌の人間からすると、江ノ島の海はさぞかし美しいだろうというイメージがある。
砂浜の色も海の色も石狩浜とそれほど変わらないのが現実である。

ただし、気温や海水温はさすがに関東地方で、北海道とは比べ物にならないくらいに高い。
寒い思いをしながら海水浴をすることなど、湘南の夏にはないに違いない。
真夏の太陽と真夏のビーチが手に入るだけでも、わざわざ湘南へやってきた甲斐がある。

札幌あたりの海水浴場と違うのは、割合に波が高いこと。
サーフィンで遊んでいる人たちが多いくらいだから、もちろん、それなりに波は高いのだろう。
その高い波の中で人々が遊んでいる様子は、北海道ではあまり見られないと思った。

江ノ島の海で遊んだというだけで、夏を満喫できたような気がする。


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by kels | 2014-08-18 19:34 | 旧・札幌日和下駄 | Comments(2)

真夏日のない8月の札幌

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8月に入って以降は、一度の真夏日もないままに、札幌はいよいよ盆入りを迎えてしまった。
短い北海道の夏は終わり、これからは、秋冬に向かってまっしぐらということになる。
想像したくないことだけれど(笑)

ちなみに、昨年(2011年)の8月に真夏日を記録したのは8日間で、その最後が13日だった。
猛暑と呼ばれた一昨年(2010年)の場合は、8月に13日間の真夏日を記録、猛暑は9月まで続いたが、今年はとてもそんな状況ではない。

どうやら、札幌の真夏のピークは、本格的に過ぎ去ったと考えるしかないようである。

関西出身のとある雑貨店主は、体はすっかりと道産子となってしまい、夏の間は故郷へ帰ることなど想像もつかないという。
また、横浜出身の仕事仲間は、このお盆休みを利用して故郷へ里帰りしているが、猛暑の関東へは帰りたくないと嘆いていた。
内地の人間に比べて、真夏への執着心が強いのは、札幌人だからこそなのかもしれない。

何にしても、大通公園のビアガーデンも、水曜日で終了。
明日からは、盆踊りが始まる。
最後の夏くらい、精一杯夏らしくあってほしいね。


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by kels | 2012-08-13 20:49 | 旧・札幌日和下駄 | Comments(2)

真夏の函館旅行その4

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函館旅行3日目。
そろそろ旅の疲れが出始める頃で、昨夜も遅くまで歩き回っていたこともあり、いつものように早朝起床とはいかなかった。
それでも、午前6時過ぎには目を覚まして、港をぼんやりと眺めながら、持参した小説を読んで過ごす。
函館山には、昨日よりも重い雲が立ち込めていて、今にも雨が降り出しそうな感じだ。

ホテルの真向かいにあるローソンで、簡単な朝食を買いこんで、ホテルの部屋で食べる。
前日のイカ刺しは、2日続けて食べたいと思えるものではなかったのが残念。

朝食を食べているうちに、雲が少しずつ晴れて、太陽の光が差し込むようになってきた。
天気予報は雨だったはずだが、数少ないチャンスだと思い、カメラを持ってベイエリアに向かう。
真夏の写真には、やはり、太陽の光がふさわしい。

チェックアウトは済ませたものの、自動車は駐車場で預かってくれるというので、車を置いたまま散策。
ベイエリアから元町の教会群へと歩き、3日間でもっとも気持ちの良い青空の下を歩く。

函館は坂の多い街だが、散策して本当に楽しい街でもある。
たった3日間の旅行だったけれど、それでも随分と長い距離を歩き回ったような気がする。
歩いて楽しい街こそが、魅力の多い街なのだと思う。

天気が回復したので、この旅行で初めて函館山に登った。
自動車を出して山道を登ったのだけれど、山頂に近い駐車場はかなり狭くて、切り回しも大変。
手前の大きな駐車スペースを利用した方が良い。

札幌へ向かう帰り道、せっかくだから「あじさい」の塩ラーメンでも食べていこうかと店に立ち寄るが、あまりの行列ぶりに断念。
昼食も取らずに、函館を出た。

森町のJR森駅に寄り道して、名物駅弁の「いか飯」を購入。
駅周辺でも「いか飯」は売っているが、やはり、駅弁の「いか飯」が美味しいような気がする。
もっとも、駅弁は列車の中で食べるのが、一番美味しいのだけれど。

森からは高速道路に乗って、ひたすらに札幌へと向かう。
道の駅を寄り道しながら函館へ向かった往路に比べると、かなり退屈で長い帰り道だった。

今回の旅行では、夜景を眺めることができなかったので、函館観光としては、少し物足りない結果に終わった。
まあ、夜景を観るチャンスは、今後いくらでもあるから、それはまた、次回の楽しみに取っておこう。


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by kels | 2012-08-08 20:53 | 旧・札幌日和下駄 | Comments(0)

小樽

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午前5時半過ぎに起床。
窓の外は気持ちの良い青空で、ようやく爽やかな朝を迎えたという気持ちだ。

軽く朝食を食べて一休みしてから、札幌を抜け出して余市へ向かう。
いつもより遅い行動だったためか、国道5号線はさすがに渋滞気味だ。

久しぶりに「かきざき海鮮工房」で早めの昼食を食べる。
大型連休とあって、観光客で賑わっていた。

食事をしてから小樽の街へ戻り、港の観光駐車場へ自動車を入れる。

今日のカメラは、ハーフ一眼のオリンパスペンFTとポラロイドSLR690。
まずは、ペンFTで観光通りをスナップしまくる。
ハーフサイズカメラにフジカラーのスペリア・ヴィーナス36枚撮りを詰めているので、72枚たっぷり撮ることができる。

小樽運河の「ミッシュハウス」でアイスクリームを食べる。
アイスクリームが食べたくなるほどの暖かさだ。

出世前通りで骨董市をやっていた。
通りの向かい側から、「懐古堂」の社長と目が合い、会釈をされたので、道路を超えて観に行く。
なんでも、連休期間中ずっと開催しているらしい。
奥では「大正浪漫」の社長が店を広げていた。

観光通りを往復し、歩き疲れたので、純喫茶「光」で一服。
カステラ付きのアメリカンが「いつものやつ」だ。

途中で、カメラをポラロイドに持ち替えて、スナップを続ける。

「運河プラザ」に立ち寄ると、「戯屋留堂(ぎゃるどう)骨董市」を開催中。
出世前広場の骨董市に比べると、品数も面積も地味な感じだ。

再び、観光通りに出て、デジカメのGRD3でスナップ。
夕方近くになって、観光客の賑わいはますます凄まじいものになっていた。
ストリート・スナップは、人混みであればあるほどに楽しいものだ。

観光スポットを離れてから、少し港をブラブラして、本日の小樽散策は終了。
観光客の中に紛れ込むことで、なんとなく大型連休を体に感じた一日だった。


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by kels | 2010-05-02 20:39 | 旧・札幌日和下駄 | Comments(0)

鴎島

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函館へ向かう途中、道南江差町の鴎島(かもめ島)でキャンプをした。
人のいないところで静かに海を見たいと思ったからで、江差の鴎島は最適の宿泊地だったからだ。
鴎島は海に突き出た小さな半島(岬)のようになっており、その先端部では日本海を見下ろしながらキャンプをすることができる。
しかし、ここでのキャンプは経験のある人なら誰でも辛い記憶として思い出すように、非常に体力を消耗する。
なぜなら、ここでのキャンプには、昨今のスタンダードとなったオートキャンプとはかけ離れた過酷な荷物運びを強要されるのである。
荷物を背負ったまま、岬を続く長い階段を登るのは、真夏の運動としてはこれ以上ないほどに熾烈なものだ。
その証拠に、岬に広がる広い芝生にはテントひとつない。
代償として、ここでは素晴らしい景観とこれ以上ない静寂を手に入れることができる。

夕方までにテントの設営を済ませてしまうと、後は日本海に沈んでいく夕陽をじっくりと眺めるくらいしかやることがなくなった。
8月に入ったとはいえ、さすがに真夏の北海道で、太陽が沈むのがとてもゆっくりと感じられる。
岬の突端にいるというのに風ひとつないのは不思議なほどだ。

太陽が沈むと、後を追うように針のように細い月が海へ沈んでいく。
都会では望むべくもない満点の星空が広がるが、キャンプ場内の街灯が思ったよりも明るいので、星空ウォッチングには今ひとつだった。
それでも、久しぶりにカメラをバルブ設定にして、星景写真の撮影にいそしむ。
過酷な荷物運びがすべて精算されるだけの価値が、このキャンプ場にはあると思った。

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by kels | 2008-08-10 19:22 | 旧・札幌日和下駄 | Comments(0)

湘南にて

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台風が近づいているのに、この賑わい。
by kels | 2006-08-16 15:32 | 旧・札幌日和下駄 | Comments(0)