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連休最終日、激しい黄砂が訪れた。

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連休最終日、激しい黄砂が訪れた。
いつも居間の窓から見えている遠くの手稲山がまったく見えない。
反対側の部屋の窓を覗いてみても、あるはずの街の風景は何も見えないような状況だった。

ちょっと喫茶店まで出かけたときも、風の強さに閉口した。
風が砂を巻き上げるから、散策するにはまったく不向きである。
これも現代的な春の風景なのかなと思った。

by kels | 2017-05-07 17:38 | 春のこと | Comments(0)

札幌のお花見で、これほど条件が整う年というのは、きっとそれほど多くはないと思う


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北海道の春から初夏は美しい。
花で言えば、梅と桃と桜が一遍に咲く。
それも東京のように、冬中常緑の木が何かしら残っている土地ではない。
松も杉も南部の一部分の他には見られない。
ほとんど全部の木が冬は落葉して、春には何の木の葉も出ない。
特に、黒い畑や林を背景にして、梅と桃と桜が咲くのである。

「故郷の九月」伊藤整(1953年)


今年の大型連休は天気が良くて、絶好の行楽日和となった。
特に4日は、全国でも北海道が最も暑い一日となったらしい。
25℃を超えると、これはもう夏みたいな気候である。

おまけに、桜の開花もきちんとゴールデンウィークに合わせてくれた。
円山公園の桜も連休中に見頃を迎えて、これ以上ないお花見日和である。
札幌のお花見で、これほど条件が整う年というのは、きっとそれほど多くはないと思う。

あらかじめ、天気予報を確認しておいて、その暑い4日の午後に円山公園まで出かけた。
公園内は予想どおり凄まじい賑わいである。
花よりバーベキューの札幌的お花見は、まさに絶頂を迎えているようだった。

北海道神宮まで足を延ばしてみても、混雑ぶりは変わらない。
外国の言葉が飛び交っているところを見ると、外国人観光客も相当数訪れているらしい。
焼き肉の花見文化を観て、彼らは何を思うのだろうか。




by kels | 2017-05-06 06:34 | 春のこと | Comments(0)

今年も札幌の街に桜が咲いた。開花宣言は、昨日の4月28日である。

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今年も札幌の街に桜が咲いた。
開花宣言は、昨日の4月28日である。
心配しなくとも、春というやつは、毎年必ずやってくるものらしい。

それにしても、今年の4月は寒かった。
つい何日か前までは、こんなに寒くて本当に桜が咲くのだろうかと、不安になったほどだ。
それでも、桜はちゃんと咲いた。

昨日の朝、知事公館の前を通ったときに、桜の花が咲いていることに気が付いた。
あるいは、数日前から、花は開きかけていたのかもしれない。
その日のうちに、正式な開花宣言が出た。

開花してしまえば、桜の季節というのは早い。
連休中には見頃を迎えて、花見の客を楽しませることだろう。


by kels | 2017-04-29 21:08 | 春のこと | Comments(2)

明治44年の春、高村光太郎は札幌にいた。

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北原白秋 様

札幌にも斯の如きものあり。
此は昨日の出来事に候。
今円山は花ざかり。

五月十日(絵はがき「札幌見番観桜会」)

高村光太郎(1911年)


明治44年の春、高村光太郎は札幌にいた。
都会の喧騒を離れて、月寒で羊飼いになろうとしたのだ。
光太郎28歳のときのことである。

札幌は桜の季節であった。
光太郎は、札幌の桜の絵葉書を、北原白秋に宛てて出した。
「円山」は花ざかりとあるから、光太郎も円山の桜を楽しんだのだろう。

やがて、桜が散る頃、光太郎も札幌を旅立った。
羊飼いの暮らしは、あまりにも過酷で、都会の青年には耐え切れぬものだったらしい。

by kels | 2017-04-29 20:51 | 札幌文学散歩 | Comments(0)

今年2016年の札幌の桜の開花日は4月25日、満開日は5月1日である

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もし文芸の鑑賞に志しながら、一種の花木と言ふより外に桜を理解出来ない人があるとすれば、その人は甚だお気の毒ですが、まづ文芸の鑑賞には縁のないものとおあきらめなさい。
これは文字の読めないのよりも、稽古する余地のないだけに一層致命的な弱点であります。
その証拠には御覧なさい。
より文字の読める文科大学教授は往々――と言ふよりも寧ろしばしば、より文字の読めない大学生よりも鑑賞上には明めくらであります。

「文芸鑑賞講座」芥川龍之介(1924年)

今年2016年の札幌の桜の開花日は4月25日、満開日は5月1日である。
平年よりも早い桜の到来で、桜の花と大型連休とが見事にマッチすることとなった。
札幌的には最高の花見シーズンである。

にも関わらず、今年は桜を観る機会が少なかった。
桜の季節の天候が悪くて、気温も低かったからである。
寒い日が続いているせいか、桜の花もグズグズと長持ちをしているようだ。

桜はパッと咲いてパッと散るのが桜らしいと、僕は思う。
降ったりやんだりの曖昧な天気の中で、まるで桜の花が生殺しになっているかのようだ。
こんな桜の季節の季節もあるんだなあ。


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by kels | 2016-05-06 05:49 | 春のこと | Comments(0)

有島武郎の日記に描かれた明治時代の札幌の花見

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朝六時半起床。出校す。
二時間目より休業となりしかば有志相計りて丸山に遊ぶ。
桜花のまさに咲くあればなり。

桜の在る所、堂々たる札幌にして、只此一小仙園あるのみ。
至れば、桜株百内外之れを内地の名所に比すれば、巨人に対する一侏儒のみ。
而かも、我が目を喜ばして餘りあり。

此日、師範学校付属の生徒及び北海女学校の生徒来たりて、運動会を為す。
唱歌し、野球の技、蹴球の術、盛に戯るるの様、桜花の爛漫と夫れ何れぞ。

「観想録」有島武郎(1901年)

有島武郎の日記の中にも、札幌の桜が登場している。
上記は、明治34年5月13日木曜日の日記の一部抜粋だが、このとき、有島は札幌農学校の学生だった。
講義が休校になったため、仲間と一緒に円山公園まで花見に出かけた様子が記されている。

大都市・札幌にあって、桜の名所は円山公園1か所のみであると、有島は記録している。
その円山公園にあっても、桜の樹はせいぜい100株前後。
内地の人間にとっては、ささやかなものだったのかもしれない。

ちなみに、当時の花見はバーベキューではなかった(当たり前だが)。
有島も書いているように、当時は学校行事で運動会を行うことが多かったらしい。
野球やサッカーで盛り上がる花見というのも楽しそうだ。

有島の日記には、かつての札幌の情景が描かれている。
大人になるにつれて、観念的な悩みが多くなっていくが、明治時代の札幌を描いた貴重な記録である。
円山公園の桜が、古くから札幌市民に愛されてきた様子が分かろうかというものだ。


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by kels | 2016-05-05 22:07 | 札幌文学散歩 | Comments(0)

中城ふみ子の手紙に描かれた札幌の桜の季節

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この間大変な暴風雨で屋根がとんだりネオンが折れたりさくらもすっかり散ってしまいました。
今年はさくらの一つの花びらさへ見ることさえ出来ませんでした。
どなたか一枝持って来て下さったのでよろこんで挿して眺めてましたら梅だったのです。
私も実にぼんやりだけれど梅と桜と一緒に咲く北海道って何てこっけいなんでしょう。

「中井英夫宛て書簡」中城ふみ子(1954年)

この春、中城ふみ子は、故郷の帯広を離れて札幌で暮らしていた。
末期がんの治療のため、札幌医科大学付属病院に入院していたのである。
上記の手紙は、亡くなる4か月前に書かれたものだった。

当時、中城は、雑誌「短歌研究」の新人賞で特選を得て、歌人として全国デビューを果たしたところだった。
このとき、新人賞の選考を務めたのが、手紙の宛先である中井英夫である。
新人賞の受賞をきっかけとして、二人の濃密な文通が始まる。

医大病院に入院後も、中城は自由に外出できたらしいが、病状の悪化後は、その外出もままならなくなった。
前後に書かれた手紙によると、この頃の中城の手紙は、ベッドの上で仰向けに寝た状態で鉛筆で書かれており、熱は平均37.5℃、食欲不振で果物とジュースとお寿司だけおいしいとある。
いつも誰かにのどを押さえられているんじゃないかと思うくらい息苦しく、咳が出て、不眠が続いているような状態であったらしい。

気象庁の記録によると、この年昭和29年、札幌で桜が開花したのは5月4日のことである。
手紙が書かれた5月13日には、既に散り始めの桜が美しかったことだろう。


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by kels | 2016-05-04 06:16 | 札幌文学散歩 | Comments(0)

札幌の人の啄木好きは、そもそも、啄木の札幌好きに由来する。

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札幌はよい所なり、
安全に暮らすことさえできれば五六年は札幌に居たし、
札幌は大なる田舎なり、美しき木立の都なり、
アカシヤの並木に秋風吹き候、水は冷たし、静かにして淋しく、
しめやかなる恋のたくさんありそうなところなり。

「宮崎大四郎宛て書簡」石川啄木(1907年)

札幌の人の啄木好きは、そもそも、啄木の札幌好きに由来する。
わずか2週間暮らしたに過ぎないこの街を、啄木は相当にお気に入りだったらしい。
当時の日記や手紙からは、札幌に対する啄木の思いが溢れている。

そもそも啄木が札幌にやって来たのは、函館で焼け出されたからだった。
街を焼き尽くしたという明治40年の函館大火に、啄木も見舞われたのだ。
当時、働いていた新聞社も、代用教員として勤めていた小学校も、みな焼けたという。

知人の紹介で、札幌の新聞社に仕事を見つけて、啄木は札幌へとやってくる。
もっとも、仕事は新聞記事の校正係で、待遇も高くなかった。
すぐに、条件の良い新聞社に誘われて、啄木は小樽へと引っ越してしまう。

木立の都、秋風の郷、しめやかなる恋のたくさんありそうなる都、
大いなる田舎町に似て物となく静かに住み心地よき札幌に別れ候うは、
小生に於て決して楽しき事には無之候いき、
然も十五円の校正子より二十円の記者の方が、
貧乏に倦み果てたる小生には好もしかりに候。

「大島経男宛て書簡」石川啄木(1907年)

もっとも、啄木は生まれながらにしての流浪人である。
条件の良い仕事が見つかったとしても、札幌に定着することがあったかどうか。


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by kels | 2016-05-03 20:44 | 札幌文学散歩 | Comments(0)

ブログにも新しく「札幌文学散歩」のカテゴリーを作ることにした

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なあに、今日は雨が降るので、却々散歩に出ないんだ。
没々ハムレットにも飽きたから、ドンキホッテと出掛けよう。
雨が降つても傘がある。
電車に乗れば屋根もある。

「散歩生活」中原中也

僕の趣味は札幌に関する文章を読むことである。
小説随筆日記、有名無名、あまり構わない。
できれば古い時代の札幌について書いてあるもの。

ブログにも新しく「札幌文学散歩」のカテゴリーを作ることにした。
文学の舞台を実際に訪れてみて、写真を撮り、文章を書こうというものである。
実はこういうことは、今まであまりやっていなかった。

「文学散歩」なんて言うと、実は意外と難しくて面倒なことが多いような気がしていたのである。

このカテゴリを作るにあたって決めたこと。

あまり調べないこと。
正確性や事実性を追求しようとすると、いつまでも記事なんか書けやしない。
とりあえずは現地に行くことが目的である。

あまりこだわらないこと。
特に季節にこだわっていたら、文学散歩なんて成り立たない。
時間を超えた妄想を膨らませるのが、文学散歩の楽しみである。

書を持って、街に出よう。
札幌の街を、もっともっと深く知るために。


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by kels | 2016-04-30 05:40 | Comments(0)

昨日撮れなかったので、「ブルックスブラザーズ」前の桜を撮ってきた

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隅田川はどんより曇つてゐた。
彼は走つてゐる小蒸汽の窓から向う島の桜を眺めてゐた。
花を盛つた桜は彼の目には一列の襤褸のやうに憂欝だつた。
が、彼はその桜に、――江戸以来の向う島の桜にいつか彼自身を見出してゐた。

「或阿呆の一生」芥川龍之介(1927年)

昨日撮れなかったので、「ブルックスブラザーズ」前の桜を撮ってきた。
今日もそこそこに気温が高かったので、市内のあちこちで、桜の花が咲き始めている。
今週末には、お花見ができるくらいになっているかもしれない。

今の時期、開花の進んでいる桜の樹はまだ少ないから、市民の注目度も高い。
写真を撮っていると、あっという間に人だかりができてしまった。
みんなで撮れば、スナップ写真も怖くないよね(笑)


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by kels | 2016-04-24 19:49 | 春のこと | Comments(2)