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札幌という町が美しいのは、あの鐘の音が美しいからです

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あの鐘の音が、札幌という町の精神です。
札幌という町が美しいのは、あの鐘の音が美しいからです。

たとえようもなく清澄な、まるで天国で響いているようなあの鐘の音を、しみじみと聴いてくださったでしょうか。
私たちの魂が、あの音色の中にあるのです。
町の人々の心臓が、あの鐘の中にあるのです。

「随筆ゆく道」森田たま(1946年)

仕事帰りに、グランドホテルのスタバに立ち寄ったときのことだ。
僕は、北一条通りの交差点で信号待ちをしていた。
信号の向こう側にグランドホテルがあった。

信号が切り替わって、一瞬の静寂が黄昏の街を覆った。
と思った瞬間に、時計台の鐘の音が鳴り響いた。
鐘の音は、かつて聴いたことのないほど大きく、札幌の街を飲み込んでいった。

そんなふうに日常生活の中に鐘の音を聴くと、僕は自分が札幌の街で生きているということを、嫌でも意識させられてしまう。
森田たまの言った「私たちの魂が、あの音色の中にあるのです」という言葉は、あながち嘘ではないように思う。
そう感じさせるだけの歴史の重みが、あの時計台の鐘の音には刻み込まれているのだ。

週末の午後、札幌時計台は多くの観光客で賑わっていた。
外国からの旅行客が増えたくらいで、今も昔も、その賑わいは変わらない。
「札幌という町が美しいのは、あの鐘の音が美しいから」なのだろう。


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by kels | 2015-05-31 22:03 | 文学 | Comments(4)

金曜日の仕事帰り、久しぶりにJRタワーの展望台に上った

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金曜日の仕事帰り、久しぶりにJRタワーの展望台に上った。
日没の時間が迫っていた。
真夏みたいな太陽と青空が気持ち良い一日の終わりだった。

展望台に向う通路は、相変わらず静かだった。
隣接するダイニングフロアの混雑が嘘みたいだ。
秘密基地へ進むときのような緊張感すらある。

受付で年間パスポートを見せて、エレベーターに乗った。
団体客でもあれば、この広いロビーがたくさんの人で埋め尽くされるのだろう。
静寂の中で、受付の女の子の声が、やけに大きく感じた。

エレベーターは、あくまで静かに、だけどしっかりと展望台へと上った。
札幌の街に東京やニューヨークの街を重ね合わせた壁を観ているうちに、展望フロアに到着。
遅いようで速いのだろうエレベーターは、村上春樹の古い小説の一場面を思い出させた。

エレベーターを降りて、明かりのある方へ歩くと、すぐに夕空と街が見えた。
360度全面が大きな窓ガラスになっている。
どこを見たって、札幌の空と札幌の街なのだ。

太陽は海のすぐ上にあった。
遠く石狩湾の向こう側に、今、まさに、今日の夕日が沈みつつある。
夕陽と海とを、僕は札幌駅の中にある展望台から眺めているのだ。

展望台にさえ、人影はまばらだった。
外国人観光客の家族連れと学校帰りの高校生カップル。
一眼レフカメラを持った一人旅の男性が数組。

僕は時間をかけてゆっくりと、360度を歩いた。
そうして、自分の生きている街を、しっかりの記憶の中に刻んだ。
今、ひとつの人生の節目として。

太陽が沈むのを待って、僕はエレベーターに乗った。
時計を見ると、思った以上に時間は進んでいなかった。
自分の街を眺めることなんて、案外簡単なことらしい。

観光スポットかもしれないけれど、JRタワーの展望台から見える風景は、僕にとって自分の街だ。
毎日自分が生きている街ときちんと向き合うことで、明日も頑張ろうと思う。
明日も頑張ろうと、少しは思えるような気がしていた。


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by kels | 2015-05-31 07:25 | 札幌のこと | Comments(2)

泣いてでも弱音を吐きながらでも登り続けるしかないのだ

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自分の人生が大きな節目を迎えているなあと思う。
こういう感覚は、今までにも何度もあった。
新しい山に登り始めようとするときの、あの緊張感。

山をひとつ乗り越えると、すぐに新しい山が現れる。
そうして、大抵の場合、新しい山というのは、かつて見たことのないほど大きな山だった。
越えても越えても、新しくて大きな山が現れてくる。

それが人生なんだと気が付いたのは、大人になって、しばらく経ってからだ。
登り始めては弱音を吐き、泣きながら登り続けているうちに、いつの間にか頂上が見えた。
鼻歌混じりに登ることのできる山なんて、人生にはない。

そう分かっていても、新しい山は、いつでも僕を弱気にさせる。
方法はひとつしかない。
泣いてでも弱音を吐きながらでも登り続けるしかないのだ。

いつか必ず山頂は現れるものと信じて。


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by kels | 2015-05-28 23:47 | 旅行 | Comments(0)

少し読んでみたいけれど、レジに持って行くのはちょっと恥ずかしい雑誌

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飲み会の帰り道に紀伊国屋書店で一息付いた。
僕は飲み会の帰り道に、ちょっと寄り道するのが大好きなのだ。
一日の終わりのクールダウンという感じ。

雑誌コーナーを眺めながら、こんなことを考えた。
少し読んでみたいけれど、レジに持って行くのはちょっと恥ずかしい。
そんな雑誌というものがある。

少年の頃、それは女性の裸の写真の載ったエッチな本だった。
大人になって、さすがにそういう本は読まなくなって、不必要な勇気を試す場面はなくなった。
その代わりに、大人には大人なりに恥ずかしい本があるということも知った。

僕の場合は、ファッション系の雑誌がそれである。
「大人の良品」とか「大人の海カジ」とか表紙に書いてあると、それは何となく買いにくい。
いい年をした大人なんだから、全然違和感ないはずなんだけどね。

ファッション誌って、目的がはっきりしているから、余計に買いにくいんだろうなあ。
だって、表紙に大きく目的とか目標が書いてあるんだから。
「こじゃれて、こざっぱりで、好感度を上げたいんだね」って、レジの女の子に思われそう(笑)

大人になったら買いにくい本なんてないと思っていたけれど、大人には大人の事情があるらしい。


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by kels | 2015-05-27 21:18 | ファッション | Comments(2)

最近は「Cafe Del Mar」のCDを聴きながら眠ることが多くなった

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夜、音楽を聴きながら眠るのが好きだ。
大抵の場合、眼を閉じて数分以内には意識がないので、音楽にほとんど意味はない。
それでも、眠りに落ちていく瞬間、どこかで音楽が聴こえている感覚は、非常に心地良いものだ。

しばらくの間、睡眠時の音楽は、ショパンの夜想曲だった。
シンプルなクラシック音楽は、暗闇の中にぴったりの音楽である。
1か月近くの間、僕はベッドの中でショパンを聴きながら過ごした。

最近は「Cafe Del Mar」のCDを聴きながら眠ることが多くなった。
「カフェ・デル・マール」は、スペインのイビサ島にある人気のカフェだそうである。
美しい夕陽で有名なこのカフェは、BGMが素晴らしいことでも知られているらしい。

いわゆるチルアウトミュージックは、頭が疲れているときに聴くと、実に癒される。
気だるい昼下がりのビーチや、深夜のドライブにも、もちろんマッチするのだけれど。
だから、最近の僕は昼夜を問わずして、「Cafe Del Mar」ばかり聴き続けていることが多い。

いつか、行ってみたいね。スペインのサンセットカフェに。


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by kels | 2015-05-26 21:10 | 音楽 | Comments(0)

主役のライラックを置き去りにしたライラックまつりなんて、何だか寂しい

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山鼻や中島公園の付近、あるいは北大正門前の東北方面を歩いているときなど、思わぬところで、ライラックの花の香を送られ、変な言葉かもしれないが、細塵にまみれない純粋の芳香が、いかにも札幌らしい夢を誘ってくれた。
ライラック祭りの何のかんのおっしゃっても、ホコリにまみれたライラックはいただけない。
それと札幌がライラックを本気でたたえるなら、世界のライラックに眼をやるべきで、「世界文化の上からのライラック祭」の基盤に立って、文化都市としての名都ライラックの札幌を築くがよい。
洋服の下にソロバンをしのばせて、鐘太鼓入りの祭りをやって、ライラックに苦笑されないでほしい。

「緑のサッポロ」舘脇操(1965年)

ライラックまつりで盛り上がる街を見るほどに、ライラックが寂しいような気がしてくる。
こんなに街は賑やかなのに、ライラックに対する関心は、あまり大きいようには感じられないからだ。
ライラックまつりって、一体何なんだろう。

注目を浴びているのは、集客数とか経済効果とかお店の出店数とかばかり。
誰か、ラッキーライラックの枚数でも数えてくれないかな(笑)
主役のライラックを置き去りにしたライラックまつりなんて、何だか寂しい。

ほら、よくいるでしょう。
友達の誕生日に、お祝いしようぜって騒いでおきながら、飲み始めたら友達の誕生日のことなんか、すっかりと忘れているようなやつ。
ライラックまつりのライラックって、そんな目立たない友達みたいな存在だ。

ライラックまつりの主役は、やっぱりライラックであってほしいと、僕は思う。


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by kels | 2015-05-25 19:59 | 夏のこと | Comments(0)

島木健作生誕地の文学碑が悲惨な状況になっていた

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私はまた自分の生まれた家のあたりがどうなったかと思って行ってみた。
それは北一条の西十丁目というところで、庁立の高等女学校の近くである。
私の生まれた家は安ぶしんだが、それでも人手に渡ってから、ずいぶん長い年月旧態依然だと思って、その前を通るごとに見ていたところ、今度行ってみたら、これもとうとう跡形なくなって、そのあとには、安下宿の看板をぶら下げた二階家が立っていた。

「札幌」島木健作(1940年)

島木健作の生誕地である北1条西10丁目には、文学碑が設置されている。
先日、久しぶりにそこを通ったとき、文学碑は悲惨な状況になっていた。
もはや、何の碑だか説明だか分からない。

文学碑にいたずらするような社会はけしからんと思うけれど、文学碑をこの状態で放置するような社会は、もっと嫌だなあ。


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by kels | 2015-05-24 08:20 | 文学 | Comments(0)

今年の「さっぽろライラックまつり」の特徴を考えてみた

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今年の「さっぽろライラックまつり」の特徴。

ひとつめ。

ライラックが見事に満開になっている。
今年は春が早くて、例年になく桜の開花が早かった。
初夏の花であるライラックの開花も、例年になく早いものとなった。

ライラックまつりと言いながら、ライラックが開花しているかどうか微妙なのが、この季節である。
今年はイベント前に、次々と開花したので、既に花が枯れ始めている樹も多い。
ここまで順調にライラックが咲き誇っているライラックまつりなんて、ちょっと珍しい。

ふたつめ。

来場者がとにかく異常に多い。
会場によっては、移動することが困難な状態になっていることもある。
僕のイメージの中のライラックまつりは、こんなにたくさんの人はいなかったような気がする。

協賛事業として「札幌ラーメンショー」が開催されている影響は大きいだろう。
大型バスでやってくる外国人観光客の集団も多い。
ライラックが満開なので、普通の市民の関心も高くなったと思われる。

みっつめ。

飲食店のブースが多い。
すっかりとワインが定着して、今や飲食が主役のイベントになっている。
真夏のビアガーデンに負けないほどの賑わいだ。

大通公園の飲食イベントは、とにかく集客力がハンパじゃない。
今や、飲食ブースなしのイベントなんて考えられないくらいだ。
「ライラックまつり」って、ワインを飲んで美味しいものを食べるイベントだって思っている人の方が多いんだろうなあ。


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by kels | 2015-05-24 06:32 | 夏のこと | Comments(0)

お店の女の子は「もしかして、待っていてくれたんですか」と微笑んだ

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スタバがiPhoneケースを出したので、早速買ってきた。
発売日の夕方、仕事帰りに行くと、お店の女の子は「もしかして、待っていてくれたんですか」と微笑んだ。
女子に言われると、ドキドキする言葉って、ある(笑)

ところで、僕はこの日久し振りにインスラグラムに写真を投稿した。
どのくらい久し振りかというと、元旦の未明にスタバの福袋を買って以来の投稿だったのだ。
ほぼ半年ぶりの投稿というのもすごい(笑)

最初の頃、僕はこのインスタグラムを、自分用の買い物メモとして使おうかと思った。
何か買ったときとか、何か食べたときとか、写真に撮って記録しておくのだ。
そういうツールが欲しいと、ずっと思っていた。

だけど、インスタを買い物メモに使う計画はうまくいかなかった。
理由はふたつある。

ひとつは、インスタ投稿が、まるで仕事(作業)みたいになってしまうことである。
何か買ったり食べたりするたびに、写真を撮らなくちゃ、投稿しなくちゃ、ということになって、買ったり食べたりすることが、全然楽しめないのだ。
さらには、インスタのために買ったり食べたりすることを考えるようになると、もはや、本末転倒である。

もうひとつは、買ったり食べたりしていることを、まるで自慢しているように感じられてきたことである。
たいした買い物や食事でなくても、写真に撮って投稿するという行動が、何だか自分のための行動ではないような気がしてきた。
冷静に考えると、自慢できるようなものなんて、僕の暮らしの中には何ひとつないんだけれどね。

昨夜、ススキノの「味覚園」で焼き肉を食べているとき、僕は写真を撮ってインスタに投稿しようかと思った。
あるいは、今日の午後に「ハリネズミ珈琲店」でコーヒーを飲んでいるときも。
だけど、やっぱりできなかった。

難しいなあ、SNSって。


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by kels | 2015-05-23 20:59 | 写真・カメラ | Comments(2)

札幌ラーメンショーは、命がけでラーメンを食べに来るところらしい

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午前中に髪を切りに出かけた。
髪を切るのは、実に2か月ぶりのことである。
前回ベリーショートにしたところ、あまりに評判が悪かったので、わざわざ予約を延長して髪を伸ばしたのだ(笑)

ヘッドスパとヘッドマッサージで気持ち良くなって店を出ると、お腹が空いていることに気が付いた。
夏みたいな日差しと青空、こういうときに食べたくなるのは、熱いラーメンである。
昔から僕は、夏にはラーメンを食べたくなるのだ。

ラーメンと言えば、大通公園でラーメンのイベントを開催中である。
ちょっとラーメンでも食べてから、ライラックまつりを観て歩こう。
外を歩かないと損をしたような気持ちになる青空なのだ。

そう考えて大通公園まで歩くと、大通公園は無数の人々で埋め尽くされていた。
これまでに随分と大通公園を歩いてきたけれど、かつて見たことのない人波が公園を覆っている。
みんな、ラーメンを食べるために、並んでいる人たちらしい。

「ちょっとラーメンでも啜って」と考えた自分が間違っていたらしい。
ここは命がけでラーメンを食べに来るところなのだ。
そそくさと、僕は大通公園の人混みを離れた。

ラーメンを食べたい気持ちも萎えて、僕は隠れ家的寿司屋に入って生チラシを食べた。
初夏の生チラシは、やっぱり最高である(笑)
昼食は静かな店で、のんびりと食べるに限るなあ(酸っぱいブドウかっ)☆


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by kels | 2015-05-23 19:03 | 食べ物 | Comments(2)