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札幌で共に暮らし、この春、旅立つ仲間たちへ。みんな、がんばれ!

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朝刊を読んでいると、こんな広告が目に飛び込んできた。
「さよならは、言いません。」
札幌の街を空から撮った写真のまん中にメッセージがあった。

さよならは、言いません。
さっぽろで共に暮らし、この春、旅立つあなたへ。
進学、就職、転勤、家族との新しい生活-。
私たちは大きな声でエールをおくります。

あなたは、どんな街で暮らすことになるのでしょう。
でも、どこにいても、このさっぽろの空とつながっています。
遠くからさっぽろを思うとき、きっと、あなたには見えてくるでしょう。

都市と自然が美しく溶けあっていた街並み、やさしさとおおらかさが魅力の人たち。
そして、その一員であった、あなた自身の姿。

だから、さよならは言わない。
そして、いつの日か言わせてください。
おかえりなさい、と。

私たちは約束します。
あなたを迎えるその日、この街の"笑顔"がもっと輝いていることを。

札幌市 旅立ちプロジェクト 2014 春

この全面広告を見つけたとき、僕は思った。
新しい春なんだと。
そして、別れと出会いの季節がやってきたんだと。

明日、札幌を旅立つ僕の仲間たちに、僕も最後の挨拶をしたよ。
もちろん、それは「さよなら」なんかじゃない。
いつか、また会おうぜっていう、新しい約束だったんだ。

だから、みんな、がんばれ。
負けないくらいに、僕も頑張るから。
だから、みんな、がんばれ。


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by kels | 2014-03-31 20:00 | 春のこと | Comments(4)

スタバの季節のおすすめは、楽しいけれど切ない恋のようだ

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スタバに行って、朝食代わりにオレンジケーキを食べた。
季節のおすすめだからと無造作に注文しただけなんだけど、食べてみたら、これが美味しい。
写真を撮るつもりなかったのに、あんまり美味しいから、食べかけのところを一枚撮影(笑)

早速、スタバの公式サイトを読んでみる。

オレンジの味わいを存分に楽しめるケーキ

しっとり凝縮感のあるオレンジ風味の生地にカリカリのクレープ生地をのせ、ミルクアイシングをコーティング。
仕上げにオレンジのおいしさをぎゅっと閉じ込めたセミドライオレンジをトッピングしました。
生地の中には、クリームチーズとミルクを合わせたフィリングとオレンジの果実をたっぷり使用した甘酸っぱいフィリングが入っています。

Coffee & Espresso ケーキは、スターバックスのドリップコーヒーやスターバックス ラテと合わせると、さらに美味しくお楽しみいただけます。
お気に入りのコーヒーとご一緒に、豊かなコーヒータイムをいかがですか。

※Coffee & Espresso ケーキを2ピースご購入いただくと、期間限定でSAKURAデザインの専用バッグにお入れします。

「スターバックスコーヒー」公式サイトより

難しいことはよく分からないけれど、まあ、美味しかったからいいや。
また、今度もオレンジケーキにしよう。
だけど、季節のおすすめということは、このケーキもそのうちになくなってしまうんだろうな。

季節のおすすめって、楽しいけれど寂しいんだよなあ。
絶対別れるって分かってる女の子と恋をしているみたいな(笑)
あまり、好きになりすぎないようにしないとね。


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by kels | 2014-03-30 21:46 | カフェ・喫茶店 | Comments(6)

空いてる無印良品と空いてるスターバックスコーヒー

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昨日は街に出て、街の賑やかさを随分と感じさせられた。
無印良品に行っても、スターバックスコーヒーに行っても、たくさんの人たちで店が埋もれている。
街の喧騒は好きだけれど、静かな空間を独り占めしたいこともある。

今日は街に出かけるのをやめて、近所をブラブラと出かけて歩いた。

我が家の近くにある無印良品は、いつでも静かで人がいない。
街の無印と比べると、本当にここが無印なのかと疑ってしまうほど。
だけど、ここは間違いなく無印良品の一店舗なのだ。

店員も客もいないから、心ゆくまでゆっくりと店内を見て回ることができる。
おまけに在庫も豊富で、衣料品のサイズも揃っている。
誰もいないのを良いことに、あれこれと試着をして楽しんでいる。

値下げになった季節のお買い得品も豊富で、ついつい予定外の買い物をしてしまう。
オーガニックコットンツイルのハーフコートを見つけて購入。
これ、欲しかったんだけど、街の無印では、とっくにサイズが売り切れになっていたのだ。

買い物を済ませた後は、同じく近くのスタバまで移動。
昼前の時間帯で店内がガラガラなのは、やはり住宅街のせい?
窓際のソファ席まで、いくつも空いているので、遠慮なくゆっくりと寛ぐ。

朝食を食べていなかったので、コーヒーと一緒にオレンジケーキをオーダー。
街のスタバだったら、ここまでゆっくりとリラックスすることは難しいかもしれない。
街らしい緊張感も含めて、スタバの魅力ではあるんだけどね。

スタッフがイマイチなのは、やはり住宅街のせいなのか?
混雑していないためか、お店側も何となくのんびりとしている。
実は、「オーダーしたものと微妙に異なる」なんていう間違いも多かったりするけれど、まあ、空いているからいいか(笑)

空いている店は、僕にとって正義の店である。
だけど、こういう店は、いつまで続くか分からないという不安もある(笑)
自分だけの穴場みたいなお店は、いつまでもキープしておきたいものだ。


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by kels | 2014-03-30 21:22 | カフェ・喫茶店 | Comments(2)

この春初めてオーシバルのバスクシャツを着て出かけた

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この春初めてバスクシャツを着て出かけた。
僕にとって洋服は雑貨と同じである。
何か語れるところがあるといい(笑)

そういう意味で、オーシバルの定番カットソーは、僕にとってはフレンチ雑貨そのものだ。
ミツバチの「ビーエンブレム」一つで、遠いフランスの港町を旅することができる。
アンティークのカフェオレボウルと同じように、オーシバルのボーダーシャツは、僕を空想の世界へと巻き込んでくれる。

僕の仕事着はスーツだから、私服を着て出かけるのは、週末の2日間だけである。
着回しを考えながら、たくさん洋服を揃えるという必要がない。
多少値が張っても、良質のものを少しずつ揃える方が良い。

僕は街を好きなのと同じくらいに、海が好きだ。
生活の中に少しでも海を感じていられたらいいと思う。
そのためなのか、気が付けば、いつの間にか海の香りが漂ってきそうなものを選んでいることが多い。

オーシバルの日本公式サイトには、オーシバルの歴史が紹介されている。

1939年フランス・リヨンでチャールズ・バルト氏がフランス中部にある小さな村の名前を使ってマリンTシャツのORCIVALブランドをスタート。
1950~'60代にはフランス海軍でこのマリンTシャツが制服として採用されていたという、由緒あるブランドとして有名になりました。

ORCIVALのマリンTシャツの原型は元々ラッセル編みという生地で作られたもの。
この生地は一般的なカットソー生地に比べると糸を非常にたくさん使った、複雑な構造となっています。
今この生地を編むことができるマシンはフランスでも数台しかなく、編むのにも時間がかかり、大量に生産されない状況です。
それだけにORCIVALのマリンTシャツが独特なものとして価値があるとも言えます。
白地にロイヤルブルーのストライプが原型。
現在はいろいろなカラーや素材のバリエーションが楽しめます

オーシバル日本公式サイトより

洋服を選ぶときには、ついつい、こんなエピソードばかり気にしてしまう。
歴史あるブランドの方が、誰かをつかまえて軽いウンチク垂れるのにふさわしいからだ(笑)
やっぱり僕は、ファッションよりも雑貨の方が好きなのかもしれないな。


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by kels | 2014-03-29 21:43 | 春のこと | Comments(0)

土曜日の午後に、カフェで静かに本を読むことが、実に贅沢な時代だ

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土曜日の午後、無性にカフェで一息つきたくなった。
時間は午後3時ジャスト。
午後のコーヒータイムには、ぴったりの時間だ。

だけど、僕は週末の午後のカフェに入ることを、あまり好まない。
というよりも、できるだけ近付かないようにしている。
のんびりとした時間を過ごすことは、ほとんど不可能だと考えているからだ。

そもそも、土曜日の午後3時に空いているカフェなんて、ほとんどない。
よほどタイミングが良くなければ、席に座ることさえ難しいだろう。
週末の午後に空席が多かったりしたら、それこそ問題なんだから。

あまり気は進まなかったけれど、それでも美味しいコーヒーを飲みたくて、「森彦本店」へと自動車を走らせる。
駐車場にも店の横にも自動車がいっぱいで、一瞬であきらめる。
この人気カフェは、土曜日の午後に訪れるべき喫茶店ではないのだ。

自動車を移動させて、電車通りの「アトリエ・モリヒコ」へと向かう。
当然のごとく、こちらも駐車場はいっぱいで、どうしようもない。
近くの有料駐車場へ車を停めたとしても、入店できるかどうか分からないので、あきらめた。

「ブルックス・ブラザーズ」に用事があったので、大通の地下駐車場に車を入れる。

オーロラタウンの「UCCコーヒープラザ」を覗いてみると空席がある。
ここでいいからコーヒーを飲んでいこうと思い、店に入るが、スタッフの手が足りないのか、入口でしばらく待たされる。
空席はたくさんあるんだけれどね。

テーブル席に案内されて、初めて気が付いたけれど、店内はものすごく賑やかだった。
人の話し声と話し声と話し声が重なって、一つの複雑な音楽みたいになっている。
そこに子供達の叫び声や泣き声や走り回る音が入り乱れて、まさしく、週末の喧騒がここに集約されているのだと思った。

ハワイコナを注文したけれど、どちらかというと、コーヒーどころではなかった。
そう、週末の午後の街中の喫茶店というのは、コーヒーを飲む場所ではなく、楽しいおしゃべりを楽しむ空間なのだ。
ゆっくり本でも読もうと思っていた僕の感覚は、やっぱりズレている。

神様がいるならお願いしたいものだ。
週末の午後に、いつでもゆっくりと寛ぐことのできる、静かで、空席の多い、コーヒーの美味しい喫茶店を作ってください、と。
土曜日の午後に、カフェで静かに本を読むことが、実に贅沢な時代だ。


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by kels | 2014-03-29 20:36 | カフェ・喫茶店 | Comments(4)

美しい四季の中で生きている日本人だから、季節はやはり大切な存在である

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季節の話というのは、先取りが楽しい。
もうすぐ春ですね、春になったら桜が咲きますね、桜が咲いたら、どこでお花見しましょうか、なんていうことを、春になる前から話をするから楽しいのである。
新しい季節を待ち望む気持ちと相まって、気分はどんどん高揚していく。

あるいは、季節を旬で語ることも、また、楽しいものである。
桜満開、一部には散り始めの桜吹雪の中で、いやあ、春はいいねえ、桜はいいねえ、来年もまた、この美しい桜を見ることができたらいいねえなどと語り合うことは、季節のど真ん中ならではの醍醐味である。
こればかりは、季節の旬を外して味わうことはできない。

もっとも、過ぎ行く季節を惜しむ気持ちも、また、季節を語る上での、一つの形式だろう。
冬が終わるね、過ぎてみると、冬もなかなか悪くなかったよね、今年の冬もいろいろなことがあったねなどと言いながら、去り行く季節を惜しむ気持ちは、別れ際の切なさに似て、なんだかしみじみと感じられるものである。
次の季節が、扉のすぐ向こう側にいると感じられる頃には、去り行く季節を惜しむ気持ちは、いよいよ強くなるのである。

美しい四季の中で生きている日本人だから、季節はやはり大切な存在である。
我々の生活のすべての源が、季節の移り変わりにあると言っても過言ではない。
一日一刻と移り変わっていく季節の姿に、敏感に目を凝らし耳を傾けることで、人生はいくらでも豊かになっていくのだと、僕は思う。

人々の挨拶の基本は、季節の移り変わりだ。
めっきり春らしくなりましたね。もう、すっかり春ですね。うちの庭の桜の花が、今年も美しく咲きました。
人は、移ろい続ける季節を舞台に生きている。

これからも僕は、季節の変化に対して敏感でありたい。
そして、ささやかな記録を拙い文章にして綴り続けていきたいと思っている。
始まりはいつだって季節の移り変わりなんだっていうことを、決して忘れないように。


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by kels | 2014-03-29 06:46 | 随想・日記 | Comments(0)

札幌で天ぷらと言えば、やっぱり「蛯天」でしょう

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月に一度くらい「今日は天ぷらを食べたいなあ」と思う日がある。
そういうとき、僕は薄野にある「蛯天本店」へ行って、思う存分天ぷらを食べることにしている。
たまには、何も考えずに天ぷらに食らいつく日があったっていいものだ。

「蛯天」は、僕にとって、札幌の天麩羅の定番の店である。
誰かに「札幌で美味しい天ぷらを」と求められたら、この店ばかり紹介している。
初めてでも安心して美味しい天ぷらを食べることのできる店なんて、それほどたくさんあるわけじゃない。

「蛯天」へは昼時に行くことが多い。
天丼にするか定食にするかは、そのときの気分と体調次第である。
どちらにしても、メニューに幅があるから、体調と相談しながらオーダーを決める。

体調が良いときは、単品を別にオーダーする。
常連のお客さんの中には、定食に単品をプラスしてオーダーする人が多い。
天ぷらは、やはり自分の好きなタネを食べるのが一番楽しいものだ。

だから、注文をするときには、仲居さんに「何々は入っていますか」と確認をして、自分の食べたいものが入っていないときには、単品オーダーでそれを加えてもらう。
お年寄りは、単品を注文した上で、ご飯を少なくしてもらう場合が多いようだ。
天丼でも定食でもご飯の量はかなり多いので、天ぷらをたくさん食べたい人は、ご飯を少なくしてもらう必要があるのだろう。

一人のときはカウンターに座って食べる。
目の前でタネを揚げているのを見ながら食べる天ぷらは、やはり格別である。
天麩羅屋の醍醐味は、絶対にカウンター席にある。

だけど、複数で店に入ったときには、奥のテーブル席へ座る。
板前さんの視線を気にせず、気兼ねなくゆっくりと会話をしたいからだ。
テーブル席は広いので、ゆったりと食事をすることができる。

そうやって午後の天麩羅を食べていると、気持ちが何だかとても落ち着いてくるから不思議だ。
時間がゆっくりと流れているのだ、この店の中では。
だから、せっかくの天麩羅を食べるときは、気持ちに余裕のあるときが一番である。


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by kels | 2014-03-27 20:18 | 食べ物 | Comments(2)

遠い春。そして、哀愁の札幌の街に霧は降るのだ。

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朝、目を覚ますと、窓の外が真っ白だった。
まさか、今さらの吹雪かと思って、窓を開けて見ると、風が思ったほど冷たくない。
遠くの景色は見えないけれど、近くの建物は白くぼんやりと浮かび上がっている。

街全体が白い霧の中に沈み込んでいるのだ。
海から遠いこの辺りでは、これほどに濃い霧に覆われることは、滅多にあることではない。
ただ霧が包み込んでいるというだけで、街はいつも街とは違うものであるように感じられた。

昔、「首都消失」という小説があった。
あの時、遠くの首都はひどく濃い霧みたいなものに覆われてしまったと記憶しているが、まるで、あのSF小説を思わせるかのような霧の朝だ。
この地域では珍しい気象現象なので、とりあえず写真を撮っておく。

身支度を整えて外に出ると、思ったほどには視界は悪くなかった。
遠くのビルが全然見えないところを見ると、上空ほど霧は濃くなっているらしかった。
もちろん、地上にしても、遠くの視界はほとんど効かない。

地下鉄に乗って、街まで移動しても、相変わらず霧は濃かったけれど、気温は春のように暖かい。
もう、マフラーも手袋も必要のない出勤の朝だ。
いよいよ札幌にも早春の季節がやってきたのだ。

霧は少しずつ晴れていた。
古いオフィスビルへ到着する頃、霧は急激に消えつつあった。
消えた霧の向こう側からは、気持ちの良い青空が現れて始めている。

僕は何だか自分の中の重いものが、少しずつなくなっていくような錯覚にとらわれた。
この霧がすっかりと晴れる頃には、札幌も春らしくなっているかもしれない。
そう思った。


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by kels | 2014-03-27 19:44 | 札幌のこと | Comments(0)

涙を流した作品は、理屈じゃなくて心で感動できる作品だと思った

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幼い頃から、あまり涙を流すことのない子供だった。
感情を表現することが苦手だったのだと思う。
自分ながらに冷血動物だなあと、何度も思った記憶がある。

当然、映画や小説などに触れて泣くことなんかなかった。
だから、小説を読んで初めて泣いたときのことは、よく覚えている。
それはゲーテの「若きウェルテルの悩み」を読んでいるときのことだった。

ウェルテルがシャルロッテに宛てた最後の手紙の部分を読んでいるとき、僕は自分が泣いていることに気が付いて、はっとした。
そして、どうして自分は泣いているのだろうと不思議に思った。
15歳にして初めて僕は、文学作品に触れて涙を流すということを経験したのだ。

そのとき、感じたことは、文学作品に触れて泣くということは、案外悪くない心持ちがする、ということだった。
あれから何度か「ウェルテル」を読み返したけれど、涙を流したのは、それが最初で最後だ。
やはり、感情的な部分においては、最初の感動に勝るものはないらしい。

その後、僕はいくつかの文学作品に触れて涙を流した。
涙を流した作品は、理屈じゃなくて心で感動できる作品だと思った。
決して数は多くはないけれど、心の琴線に触れる作品は、世の中に間違いなくあるんだということを、僕はそうやって学んでいった。


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by kels | 2014-03-26 22:11 | 文学 | Comments(2)

デパートが熱かった昭和の時代が、再びよみがえることは、おそらくもうないだろう

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札幌に初めてデパートが誕生したのは、明治39年のことである。
これが「五番館」で、札幌駅前に2階建ての赤レンガ造りの店舗を建てた。
日本最初のデパート「三越」が東京に誕生してから、わずか2年後のことだった。

大正5年、「丸井今井」が百貨店として営業開始。
現存するデパートとしては、札幌で最も古いデパートが誕生した。

さらに、昭和7年、東京の「三越」が札幌に進出。
当時の北海道勢の危機感は、相当に大きなものだったと、今に伝えられている。

こうして、「五番館」「丸井今井」「三越」の老舗3店が出揃って、札幌のデパートは、いわゆる3店時代を迎える。
戦前から戦後の高度経済成長期まで、札幌市内のデパートは、この3店のみだった。
当時は、「三越は見る店、丸井は遊ぶ店、五番館は買う店」などと言われていたそうである。

さて、高度経済成長期に入り、世の中は百貨店全盛時代を迎える。
昭和40年、「丸ヨ池内」が百貨店業界に参入。
さらに、昭和47年に東京の「東急」、48年に東京の「そごう」、49年には大阪の「松坂屋」が、それぞれ札幌に進出し、札幌のデパートは過当競争の時代に入った。

札幌市内中心部に6店のデパートがあったこの時代、世の中はまさに百貨店の時代であった。
大人も子供もデパートに行くことを、暮らしの中の贅沢と考え、週末にデパートへ出かけることが家族のレジャーでさえあった。
今に伝えられる百貨店伝説の多くは、この昭和40年代から50年代にかけてのものなのではないだろうか。

平成15年、大阪の「大丸」が札幌に進出するが、世の中は、既に百貨店の時代を終えていた。
人々の関心は、校外に立ち並ぶ大型ショッピングセンターへと向かい、「五番館」「そごう」が姿を消す中、札幌のデパート業界の話題の中心は、常に新参者「大丸」という状態が続いている。
移り変わり激しい商業の世界とはいえ、長かった3店時代を思うと、まさしく隔世の感がある。

デパートが熱かった昭和の時代が、再びよみがえることは、おそらくもうないだろう。
将来へと続くのは、生きるか死ぬかの生存競争だけである。
時代遅れかもしれないけれど、庶民がデパートに夢を見ていたあの時代こそ、人々が本当に豊かな時代だったのではないだろうか。


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by kels | 2014-03-26 20:29 | 札幌のこと | Comments(2)