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日本近代文学館の文学カフェ「BUNDAN」と『寺田寅彦の牛乳コーヒー』

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貴重な休日である週末の土曜日、駒場にある日本近代文学館を訪れた。
午前中に青山で一仕事を終えた後だったので、昼食がてら、文学館の中にあるカフェへ行こうと思ったのだ。
もちろん、展示の自筆原稿も楽しみだったことは言うまでもないけれど。

ちょうど昼時に当たってしまったので、カフェは混雑していた。
文学館の中にあるカフェの名前が「BUNDAN」というのもいい。
純文学だし、硬派だ。

ここの特徴は、何よりそのメニューにある。
つまり、『村上春樹の「ハードボイルド・ワンダーランド」の朝食セット』とか、『池波正太郎のパンケーキ』とか、『谷崎潤一郎のトーストサンドイッチ』とか、つまりは文学好きの人が見たら泣いて喜びそうな名前のメニューが並んでいるのだ。
様々な文学作品の中に登場する食べ物を、この店では再現しているわけで、文学マニアならずとも一度は食べてみたいものばかり。

ただし、小さなカフェだけに提供数も限定らしく、昼過ぎにはあっという間に品切れになってしまっているメニューも多い。
楽しみにしていた村上春樹の『ハードボイルト・ワンダーランド』の朝食セットも、既に終わってしまったという。
それでは『池波正太郎のパンケーキ』と思ったら、こちらもたった今終わったところだという。

結局、無難なところで、宇野千代の「そぼろカレー」をチョイス。
予想以上に本格的で美味しかったので驚いた(笑)
それなりの値段を取るだけのことはあると納得。

この店では、コーヒーにも文学者の名前が付いていて、「鴎外」とか「芥川」などという珈琲を楽しむことができる。
ということで、「寺田寅彦の牛乳コーヒー」をオーダー。
うーん、レトロだ(笑)

東京在住だったら、毎週通って全部のメニューを制覇したいと思わせられる文学カフェ。

ブックカフェをさらにマニアックな方向へと一歩進めたスタイルは、札幌にもぜひ一軒はほしいと思う。
『石川啄木の焼きとうきび』とか、『有島武雄も食べた札幌農学校のカレーライス』とか、村上春樹の「羊をめぐる冒険」に登場した『鮭とじゃがいもの料理とビールのセット』とか(笑)
誰か、サッポロ的な本格文学カフェ、開業してください。


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by kels | 2013-07-31 20:31 | カフェ・喫茶店 | Comments(0)

本を読むためだけに旅行に出かける旅行、なんてね

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仕事でも何でも旅行に出かけるときには、文庫本を鞄の中に放り込んでおく。
何か文章を読みたくなったときには、いつでも読めるようにしておくのだが、実際には、乗り物の中で本を読むことはあまりない。
普段から本ばかり読んでいる生活をしているので、たまに交通機関で長距離を移動するときくらいは、頭をからっぽにしてぼんやりとしていたいのだ。

だから、飛行機や電車の中では、本を読むでもなく景色を眺めるでもなく眠るわけでもなく、ただぼんやりとしていることが多い。
もっとも、多くの場合は、いろいろなことを考えてしまうから、本当に無我の境地になっている時間は、ほとんどないだろうけれど、頭をゆっくりと休めるという意味では、旅行はそれほど悪いものではない。

今回の旅には、2冊の文庫本を持っていった。池波正太郎「男の作法」と、ボブ・グリーンの「アメリカン・ビート」。
日本とアメリカの硬派を代表する二人の作家の作品ということで、コラムやエッセイの好きな人にはお勧めの2冊である。
時代的には古くなってしまったけれど、まともな日本語になっていない最近のエッセイもどきを読むよりは、ずっと勉強になるし、自分もしっかりしなくてはいけないという気持ちにさせてくれる。

結局、こういう本は、頭休めのために読むものではなくて、そこから自分が何を得るのかということが問題になってくるのだろう。
気分転換という意味では、それなりにきちんとした文章を読むことだって、頭休めには違いないのだけれど。
自分の中の「男」の部分を刺激してくれる本というのは、いくつになっても楽しいものだ。

今回、2泊3日の旅行では、「男の作法」を読了し、「アメリカン・ビート」を半分程度読み終えた。
本を読むことが目的の旅ではないから、ホテルの部屋にいる間、深夜と早朝が束の間の読書タイムだったけれど、それでも本があると結構読み進んでしまう。
本を読むためだけに旅行に出かける旅行、なんていうのがあったら楽しいかもしれない。

旅先で古本屋を巡っては古本を買い、古本を読み進めては次の旅先へと向かうのだ。
まあ、究極の暇つぶしで、よほどの金と暇がなければできないだろうけれどね。
だけど、実際に金と暇があったら、そんな物好きなことなんかしないんだろうなあ(笑)


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by kels | 2013-07-31 19:54 | 文学 | Comments(0)

GRD4で撮る東京ストリートスナップ×大丸東京編

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東京駅の大丸をブラブラしていたら、地下の飴屋さんで試食の飴をくれた。
見た目がとても洗練されていて、駄菓子とは思えない飴だ。
味も意外と複雑で、たかが飴とはバカにできないなあと感心していたら、少しずつ客が集まってきた。

なんでも、これから飴づくりの実演が始まるのだという。
飴を作り始めたその様子を見て、ようやくこの店が以前にテレビで観たことのある店だということに気が付いた。
そういえば、香取慎吾が「おじゃマップ」でキャンデーづくりに挑戦していたっけ。

気が付けば、店の周りは大変な人だかりになっていて、何度も何度も歓声が沸き起こっている。
東京ってすごいなあ、キャンデーづくりの実演でも、こんなに盛り上がるんだから。
確かに、ショー的な要素は強くて、街の大道芸を観ているのに近い喜びを感じることができる。

「動画撮影とフラッシュだけはやめてください。写真は自由に撮ってくださいね」
店の女の子が、何度も何度も大きな声で叫んでいる。
若い飴づくり職人が、威勢の良い掛け声をかけながら、美しいアートキャンデーが完成していく。

できあがった飴は、店の前にいる客へとふるまわれた。
最初に僕がもらった飴も、こうやって完成したばかりのものだったのだろう。
試食の飴を受け取った人たちが、次々に商品を買い求めてレジへと並んだ。

聞けば、スペインはバルセロナのアートキャンデー専門店なのだという。
かの国では、キャンデーづくりも伝統工芸のひとつなのかもしれない。
通りすがりの店で、一瞬だけれど、旅行らしい旅行をしたような気持ちになった。


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by kels | 2013-07-31 19:30 | 旅行 | Comments(0)

GRD4で撮る東京ストリートスナップ×渋谷編

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仕事で東京へ出かけても、自分の自由になる時間はほとんどない。
早朝から深夜まで仕事が入っているから、もちろん写真を撮る暇なんてない。
だから、仕事で出かけるときには、カメラを持たないのが当たり前になってしまった。

この週末は、珍しく日曜日と月曜日に仕事が入った。
せっかくだから、土曜日に東京へ入って、一日写真でも撮ろうということになった。
貴重な夏の東京の一日だ。

といっても、一眼レフカメラを持って仕事に出かけるのは大変なので、カメラはリコーのGRD3をチョイス。
気軽にスナップ写真を撮るには、まさしくぴったりのコンデジだ。
まして、東京でストリートスナップを撮るには、最適のカメラなのではないだろうか。

定番すぎるけれど、土曜日午後の渋谷は、たくさんの人であふれている。
どの方角にカメラを向けても、人ばかり写り込むという素晴らしい環境だ。
この高揚感は、やっぱり札幌市内ではちょっと味わうことができない。

GRDはとても久しぶりだったけれど、勘はすぐに取り戻すことができた。
やはり、自分の体の一部のようにして使っていただけのことはある。
というよりも、本当に体の一部みたいなものなのだろう、このGRDは。

交差点で信号待ちをしている個性的なカップルの前を、コスプレ的なマネキン人形を乗せたトラックが通り過ぎていくのを見たとき、やっぱりここは東京なんだと、しみじみと感じた。


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by kels | 2013-07-30 19:22 | 旅行 | Comments(0)

橘いずみの「1982年の缶コーラ」といつかの夏のこと

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昔話になってしまうけれど、その昔、橘いずみっていう歌手がいた。
「女尾崎」なんて呼ばれていた女の子で、もちろんメッセージソングがウリだった。
なにしろ、プロデューサーは、あの須藤晃だったし。

彼女の曲に「1982年の缶コーラ」という曲があった。
「太陽が見てるから」というアルバムの一曲目で、いつかの夏、僕はこの曲ばかりを聴いて過ごしていた。
今となっては、本当に昔話なんだけれど。

それは、こういう歌だ。

君の車はエアコンがきいてる だけどスピードが出ない
マリンブルーで外国製で だけど定員はたったの二人
渋滞の高速で立ち往生 君は汗をかいていらついている

地下鉄の階段を駆け下りて 閉まるドアをこじ開けて
押し出され 薄い酸素分け合い 空を探して焦ってる
急ぐ用事もないのに慌てて人の背中を憎んで歩く

悪いのは君のせいじゃない
悪いのは君のせいじゃない

「1982年の缶コーラ」橘いずみ(1993年)

とても幼い初恋みたいに、僕は彼女の歌に恋していたような気がする。
女性ミュージシャンの音楽なんてほとんど聴かなかった僕が、その夏は彼女の曲ばかりを聴き続けていたくらいだから、やっぱりあれは一種の熱病みたいなものだったのだろう。

暑くてとてもやり切れないから赤い缶コーラ盗んで
一息に飲み干し笑ってる仲間たちと顔見合わせた
喉元に突き上がる苦しさをずっと我慢してた十三の夏

悪いのは君のせいじゃない
悪いのは君のせいじゃない

右から見た自分が好きだからいつも左側に立ち
余裕などひとつもないのに ただ 与えることだけ考え
好かれたい愛されたい そのために人を傷つけ うなだれてばかり

悪いのは君のせいじゃない
悪いのは君のせいじゃない

「1982年の缶コーラ」橘いずみ(1993年)

暑い夏の午後、青い空を見上げながら、不意に僕はこの曲のことを思い出した。
そして、もう何年も忘れていただろう彼女のことも。
ずいぶん古いことを突然思い出した自分自身に、僕は少しだけ驚いていた。

そういえば、あの夏は、あの夏を永遠のものだと信じ込んでいたような気がする。
いくつになっても、夏が来るたびに、僕はこの曲のことを思い出すに違いないと。
けれど、いくかつの夏を過ごして僕は大人になったし、いつまでも古い夏を引きずることができるほど年老いてもいなかった。

センチメンタルな夏の一つや二つくらいは、誰だって持っているのではないだろうか。
僕には、たまたまそれが「あの夏」だっただけのことだ。
古いCDを取り出してきたけれど、今の僕には彼女の曲を聴くことができないような気がした。


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by kels | 2013-07-25 20:37 | 音楽 | Comments(0)

夏のセールが終わるとなんだか寂しい気持ちになるんだ

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北海道の夏らしい爽やかな青空が続くなあと思っていたら、久しぶりの雨。
しかも、突然に気温が下がって、まるで初夏に戻ったかのような涼しさ。
毎日長袖シャツを着ているけれど、今日はそれでも寒いと思ったくらい。

これが北海道の真夏の落とし穴っていうやつなんだろうな。
そもそも、朝夕は涼しいのが北海道流で、時には今日みたいに一日涼しい日も入る。
油断していると体調を崩してしまうから、気をつけなくちゃいけない。

ところで、札幌の街では、多くの店でサマーセールが終わりになりつつあるらしい。
夏だ、クライアンスだ、セールだ、バーゲンだと、とても賑やかだったのが、いつもの街に戻りつつあるのは、やっぱり何となく寂しいものだ。
夏のバーゲンセールっていうやつも、すっかりと夏の風物詩になっているということだろう。

街の熱気に誘われるように、あちこちの店を覗いてみた割には、さして買い物もしない夏だった。
「ユニクロ」や「無印良品」はともかく、ちゃんとした買い物といえば、「ユナイテッド・アローズ」で旅行のための鞄を買ったことくらいか。
そもそも出足が遅いから、気に入った服もサイズ切れが当たり前、やはりセールは競うようにいかなければ(笑)

バーゲンセール中は、普段は足を運ばないような店を覗いたりできるから、ちょっと楽しい。
いつもは緊張感漂っているブランドショップも、セール中はお客さんで賑わっているから気兼ねしないでブラブラできる。
まあ、見ているだけで楽しいと思える店が、札幌市内にどれだけあるのか、という感じではあるけれど。

本格的な真夏はこれからなのに、セールが終わると何となく夏も過ぎ去ってしまったかのような錯覚に陥る。
もう秋物のこととか考えていたりして、何だか全然夏を楽しむことができない。
札幌の夏は短いんだから、ショーツに素足を今のうちにたっぷりと楽しんでおかなければ(笑)

とはいえ、さすがに今日はショーツも半袖シャツも素足も厳しかっただろうな。


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by kels | 2013-07-25 20:02 | 夏のこと | Comments(0)

こんな夏の午後にはビアガーデンしかない

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どうせ食事をするんだから、とか何とか自分に言い訳しながら、ついふらりと市電に乗って大通公園のビアガーデンへと向かう。
朝から快晴で、太陽の光も心地よく、こんな夏の午後にはビアガーデンしかない。
わざわざ新型車両が来るのを待って、そそくさと電車に乗り込んだ。

駅前通りからもっとも近いサントリー会場へと入る。
まだ営業開始前の時間だというのに、既に席についている人たちが多いからびっくり。
もちろん、夏の日差しをさえぎることのできるテントの席から埋まっていくのは言うまでもない。

噴水横のパラソル席に座ったところで、ちょうど営業開始。
ビールと焼きそばとソーセージで、夏の午後の簡単なランチだ。
ドリンクやフードのチケットは、テーブル席に座ったままで、スタッフから購入することも可能。

パラソル越しに感じる太陽の光が、本当に気持ちいい。
噴水から吹いてくる夏の風を受けていると、札幌が一番いい季節であることを理解することができるようだ。
街の中でのアウトドアというのが、いかにも贅沢な感じがする。

もっとも、営業開始直後にたくさんのお客さんが入っていたため、ドリンクもフードもなかなか届かない。
新規の客も次々に入ってくるので、スタッフの手が回らない状態なのだろう。
どちらかというと、チケット担当スタッフの方が多くて、ホール担当の方が少ない印象。

待ちわびているところへ、いよいよビールとフードが到着。
気軽でいいね、ビアガーデン・ランチ(笑)
誰にも気兼ねせずに風に吹かれて、ゆっくりと食事をしながら本を読むことができるんだから。

一通りビールが行き渡ると、スタッフにも余裕が出てきたようだ。
それでも、新規の客が次々に入ってきて、座席はどんどん埋まっていく。
さすが日曜日で、さすがにビール日和。

夕方までゆっくりしていたかったけれど、気軽なランチと決めていたので、一杯飲んだら終了。
心もお腹も満たされて、ビアガーデン会場を後にする。
地元だからこそできる、ビアガーデンの日常使いだ(笑)

夏の間は、毎日会場を変えながら、ビアガーデンで食事したいくらい。
もちろん今は無理だけれど、いつか引退することがあったら、その年の夏はビアガーデン通いしているかもしれない。
夏の間だけの、ちょっとした常連さんになっていたりしてね。

さて、どこへ寄り道することもなく、再び市電に乗り込んで帰宅。
なんとなく帰り道にスーパーで瓶ビールと焼き鳥を買って帰り、自宅ビアガーデン開始。
夏の午後は長いから、どうにもラテン系の生活になってしまうようだ(笑)


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by kels | 2013-07-21 19:09 | 夏のこと | Comments(2)

北の街・札幌にも短くて爽やかな夏が訪れている

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気が付けば、夏真っ盛りである。
心配性の僕にとっては、一番つらい時期でもある。
なぜなら、夏の終わりが、もうすぐそこまで来ていることが分かっているからだ。

札幌の真夏がどこから始まるのか、明確な定義はないだろう。
けれども、「さっぽろ夏まつり」の始まりが真夏の始まりであると考えると分かりやすい。
つまり、大通公園のビアガーデンの開催中が、札幌にとっての真夏である。

札幌は、今、まさに2013年の真夏が始まったところなのだ。
そして、この真夏は8月中旬の盆踊りを持って終焉を迎える。
その間、わずか一か月弱、北国の夏が短い所以である。

夏まつりが終わると、秋は一気に駆け抜けてくる。
気の抜けた炭酸みたいな残暑くらいはあるかもしれないけれど、それはやはり夏ではない。
秋は暗くて長い冬の到来を予言する占い師みたい存在だから、そこから春までの遠い道のりを想像しただけで、僕なんかは頭の中がクラクラしてしまうのだ。

ということで、ビアガーデンの開始とともに、僕の中では既に秋が去り冬が訪れ遠い春を待ちわびる憂鬱な季節が始まっているのである。
もっと若い頃は、単純に短い夏の一瞬を素直に楽しめんだけれどなあ(笑)
季節というのは、先の分かっている手品みたいなものだから、どうしても先読みをしてしまうのだろう。

それにしても、札幌の街はまさしく夏本番である。

大通公園のビアガーデンでは、真昼から冷たいビールを浴びるように飲み干す人たちで溢れている。
狸小路のアーケード街は、毎年恒例の夏祭りの装飾に包まれている。
薄野では通りを舞台にした「縁市」が、既に終わった。

今週末には、年に一度の豊平川の花火大会がある。
旭が丘記念公園を舞台にした音楽祭がある。
狸小路のナイトバーゲンがある。

街では、サマーセールが終盤に入り、夏物衣料がメチャクチャ割引となっている。
通りはショートパンツ姿で歩く人たちでいっぱいだ。
冷やしラーメンもかき氷も、今が一番美味しい季節となった。

店の前をオープンカフェにする店が増え、風を受けながらアイスコーヒーを飲む人が増えた。
噴水を水を浴びながら、裸で走り回る子どもたちが多くなった。
みんな何となく陽気になり、何となく元気になった。

北の街・札幌にも短くて爽やかな夏が訪れている。
夏まつりの始まったばかりの今が、もしかすると、もっとも幸せで平和な時間なのかもしれない。
僕にできることは、とりあえず、今この夏を精一杯楽しむという、ただそれだけのことなのだろうか。


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by kels | 2013-07-21 06:10 | 夏のこと | Comments(2)

「がんばれ、ギター男子」と、僕は思った。

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夕方近い大通公園を歩いていたら、アコースティックギターの音が聞こえてきた。
夏の午後、傾いた日差し、爽やかな空と雲、そしてギター。
いいねー。

ギター男子が歌っていたのは、スピッツの「チェリー」。
爽やかなメロディが、午後の大通公園の空気の中に溶け込んでいく。
いいねー。

そういえば、僕たちは、噴水の横にあるベンチに座って、スターバックスコーヒーのアイスコーヒーを飲んでいたとき、この男子がギターを抱えて通り過ぎるところを見ていたのだ。
スタバのアイスコーヒーを買うと、100円購入券が付いてくるので、ついついお代わりしてしまうよねー。
僕らがそんなことを話している間に、男子は良さげな芝生を見つけて、ギターを取り出して準備をしていたらしい。

そういえば、スピッツなんて久しぶりに聴いたね、と僕はささやいてみる。
別に、スピッツが嫌いになったとか、そういうことではないだろう。
聴かなければならない音楽が、あまりにも多すぎるだけのことだ。

ギター男子は、僕らには目もくれずに歌い続けている。

こぼれそうな思い 汚れた手で書きあげた
あの手紙はすぐにでも捨てて欲しいと言ったのに
少しだけ眠い 冷たい水でこじあけて
今 せかされるように 飛ばされるように 通り過ぎてく

「チェリー」スピッツ(1996年)

夏の午後の大通公園で、なぜか僕らは切なくなっている。
賑やかな人混みの中で、いつの間にか僕らは別々の過去を思い出している。
そして、もう一つの人生みたいなものを、どこかに求めようとしている。

行こうかと、僕はささやいて、ギター男子に背を向けた。
それから、ちょっと思い出したように振り向いて、彼の写真を一枚だけ撮った。
彼は少し苦しそうに、「『愛してる』の響きだけで強くなれる気がしたよ」と歌った。

赤信号を待つ僕らの後ろから、少しだけ遠くなったギター男子の歌声が聴こえる。
やがて、信号が青へと変わり、僕らは一緒に歩き始めた。
だんだん遠くなる彼のギターは、やがてビアガーデンの喧噪の中へと吸い込まれるように消えた。

「がんばれ、ギター男子」と、僕は思った。


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by kels | 2013-07-20 23:07 | Snap Short Stories | Comments(0)

ビアガーデンで過ごしていると、夏の午後が本当に長いんだよね

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いよいよ始まった大通公園のビアガーデン。
最初の週末となった今日の土曜日は、いきなりのビール日和。
ということで、早速、太陽の照りつける午後の大通公園へ出かけてみた。

毎年のことだけれど、午後早い時間から盛況になるのはアサヒビール。
なぜなら、会場全体が木陰になっていて、木漏れ日の中で気持ち良いビールを飲むことができるから。
早い時間で席が空いていたら、まずはアサヒビールから始めることをお勧めしたい。

若者に絶大な人気を誇るのは、やはりキリンビール。
理由は、写真の名物「タワーピッチャー」だろう。
仲間と陽気に騒ぎたいときには絶対に楽しいので、ぜひ、一度は体験してほしい。

個人的に応援したいのは、やはり、地元のサッポロビール。
本格派のエビスビールを飲むこともできるので、イチ押ししたいところ。
もっと頑張ってほしいぞ、サッポロビール。

午後のビアガーデンで目立ったのは、サントリーの角ハイボール。
さすがにサントリーだけれど、ビアガーデンなのにハイボール?
だけど、そのハイボールが夏の午後にも絶妙にマッチしたりするからうれしい。

ゆったりと落ち着いて飲みたい人は、西側の世界のビールか札幌ドイツ村。
若いグループが少ないので、しっぽりと大人のビアガーデンを楽しむことができる。
夕方、一番最後に満席になるのがここだ(笑)

大通公園のビアガーデンではないけれど、穴場的に大人気なのが創世川公園の小樽ビールのビアガーデン。
大通公園よりも大人の雰囲気だけれど、決して静かすぎるわけではない。
意外と、旅人にも人気だったりするのではないだろうか。

かように、たくさんのビアガーデンがあるけれど、グループの人たちは、腰を落ち着けて一か所で飲み続けるスタイル。
で、僕はあっちこっちをフラフラと回るのが好きだったりする(笑)
一か所でビール一杯+つまみ一品みたいな感じ。

これで、東から西まで順番に回ると、夕方にはちょうど良い感じになる(笑)
大切なことは、午後の陽の高い時間から飲み始めること。
札幌の夏の午後は、ビアガーデンにぴったり合うし、札幌のビアガーデンは、やっぱり夏の午後に楽しんでほしい。

ビアガーデンで過ごしていると、夏の午後が本当に長いんだよね~。


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by kels | 2013-07-20 21:16 | 夏のこと | Comments(4)