<   2013年 04月 ( 46 )   > この月の画像一覧

大竹昭子「ニューヨーク1980」

b0103470_20235566.jpg

今、一番好きな写真集は、大竹昭子の「NY1980」だ。
1980年前後のニューヨークで撮影された写真が収録されている。
どの写真もモノクロで、強いコントラストがニューヨークらしい武骨さを漂わせている。

そういえば、僕はこの本を、飛行機の中にある機内誌の一頁で知った。
あらゆる活字は情報源であり、気になる情報は、すぐにメモをする。
期待を膨らませて手にした写真は、いずれも予想を裏切らない内容だった。

この本は、単なる写真集ではない。
前半部分にモノクロ写真が掲載されており、後半部分には、筆者のエッセイが収録されている。
筆者は、写真を撮った時代を回想しているが、それは、決して楽しいだけの時間ではなかったはずだ。

だが、見る者の心に強く突き刺さってくるのは、ぜんたいに気配りしない、直球でど真ん中に投げ込む写真のような気がしてならない。
子供の率直さにバランス感覚で太刀打ちするのはむずかしい。
しかも、率直さは出てしまうものであって、意識して出すものではないのだ。
もうこのような撮り方はできないだろう。
人生と同じで写真はあともどりがきかない。
「子供時代」は一瞬のうちに終わったのだ。

「ニューヨーク1980」大竹昭子(2012年)

このエッセイには、「レンズ通り はじめの一歩」というタイトルが付いている。
ニューヨークで初めて一眼レフカメラを持ち、写真を撮ることを覚えた彼女の、生き様がそこにはある。
それは、上達する写真というだけではなく、人間として成長していく彼女の生きる姿だ。

生きるために撮ることを覚え、無数の写真を撮り続けながら、彼女は毎日を生きた。
それは、もしかすると、「生き抜いた」という言葉こそがふさわしい生き様だったのではないか。

写真と同じくらいに激しい息遣いを感じさせる彼女の文章に、僕はとても惹かれている。
そして、それが30年も昔の物語だということに、僕は強い衝撃を受けている。
30年間、熟成された写真と文章。

ストリート・スナップが好きな人にお勧めだけど、生きることに迷っている若い世代の人には、特に読んでほしいと思う。
誰にだってそんな瞬間があるものだし、そういう時期は決して無駄にはならない。
この本を読むことによって、そんな何かをつかんでくれたらいいなと思う。





にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 札幌情報へ
にほんブログ村
↑↑↑↑↑
「にほんブログ村」に参加をしてみました。
1日1回のクリックをお願いいたします!
by kels | 2013-04-29 20:48 | 写真・カメラ | Comments(4)

札幌市役所本庁舎1階市民ホールの♪現在・過去・未来~

b0103470_17342542.jpg

観光スポットではないけれど、札幌市役所にも見どころはある。
それが、1階ロビー(市民ホール)だ。
単なるロビーのようだけれど、両端には気になるオブジェが設置されている。

この市民ホールは、1971年(昭和46年)の庁舎開設のときから、札幌の街の「過去」「現在」「未来」という時の流れを一体化した考えをもって構成されています。

「過去」(ホール東側)
困難を乗り越え、札幌の都市建設に着手した開拓判官島義勇の偉業を思い、その理想の現実を期して、ブロンズ像を設置しています。
立像の高さは2.5メートル。
1869年(明治2年)、石狩に本府建設の準備を命じられた島判官が、自ら登って石狩平野を見下ろした円山の小高い丘に向けられています。

「現在」(ホール中央)
まさしく、今現在、来庁される市民の皆さんや職員が往来する街の姿となっています。

「未来」(ホール西側)
壁画とステンレス製の工作物を施しています。
縦4.7メートル、横14メートル、窪み0.45メートルの壁面に飾られている陶板のレリーフは、限りない可能性を秘めた札幌の未来を象徴しています。
この場所では、毎月の市民ロビーコンサートや、パネル展などを開催しています。

「札幌市役所本庁舎1階市民ホール」説明板より
なるほど、この解説を読んでからロビーを眺めてみると、東から西に向って時の流れが感じられるような(笑)
元気カフェと判官像との妙な一体感が、意外と札幌的?
島判官が出迎えてくれるカフェなんて、札幌市内でもここだけだろうな。

b0103470_17362091.jpg

そして、こっち側が「未来」コーナー。
どの辺りが「未来」なのかは、かなり難解なので、説明が難しい。
(ていうか、単に説明できないだけ)

もしも、札幌観光が平日だったら、札幌市役所にちょっと立ち寄ってみるのもあり。
「宮田屋珈琲」の「元気カフェ」でちょっと一休みしながら、判官像に寄り添ってみると、開拓者の気持ちが理解できるかも?


にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 札幌情報へ
にほんブログ村
↑↑↑↑↑
「にほんブログ村」に参加をしてみました。
1日1回のクリックをお願いいたします!
by kels | 2013-04-29 18:09 | 札幌のこと | Comments(0)

「昭和の日」協賛・昭和ガールズアイテムコレクション

b0103470_10344438.jpg

今日は「昭和の日」ということで、何か、昭和アイテムでも紹介したいと思う。
だけど、昭和アイテムについては、既に、このブログでもいろいろと紹介済み。
というか、僕の日常生活は昭和アイテムだらけだ(笑)

ということで、今日は、これまでに紹介していない、ちょっと秘密な昭和アイテムを初公開。

最初は、昭和50年代の少女雑誌の付録コレクション。
少女雑誌の付録って、戦前から昭和30年代くらいまでのものがコレクターズアイテムになっている。
でも、1970年代から80年代にかけてのものも、今となってはヴィンテージ感たっぷり。

見つけるたびに、少しずつ集めているけれど、実は、全然知識なし(笑)
なんとなく、昭和っぽいなあという感覚で集めているだけで、キャラクターの認識ができてない。
ということで、誰か教えてください。

ローマ字のセリフがあると、何となく当時っぽい。
あと、紙で作ったファイルボックスみたいやつ、女の子はみんな持ってたよね。
あれ、結構うらやしまかった、男子としては。

b0103470_1035511.jpg

続いて、昭和50年代のノートコレクション。
一番上は1986年のだから、昭和61年か。
まあ、昭和50年代から60年代にかけてのノートブックということで。

当時は、こんなファンシー・キャクラターが多くのメーカーから誕生したらしい。
ほとんどのキャラは、一瞬で消えたみたいで、それがまた時代感を強くしている。
それに、当時のキャラクターって、今見ても、なかなか悪くないと思うんだけど。

だけど、文房具メーカー発案のキャラクター情報って、全然残ってなくて困る。
そんなキャラクターが存在したっていうことさえ、確認するのが大変なんだから。
誰か、昭和のファンシー雑貨のキャラクターのまとめサイトを作ってください。

b0103470_10352779.jpg

続いて、オールド・サンリオ・コレクション。
昭和のガールズ・コレクションといったら、やっぱり、サンリオかな。
とにかく、星の数ほどアイテムがあるんだから、集める方も大変だっただろうね。

ハローキティ、バニー&マッティ、パティ&ジミー、リトル ツイン スターズ、ピーター デイビス、タキシードサム、チアリー チャム、ゴロ・ピカ・ドン、ザ ボード ビルデュオ、みんなのたあ坊、ハンギョドン、びびんばマンボ。

1970年代よりは1980年代、人気キャラよりはレアキャラの方が好き。
サンリオの公式サイトにも掲載されていないようなキャラクターがあったりして、サンリオって奥深いなあと思う。
でも、どうして存在そのものが消されてしまうんだろうか、ちょっと不思議。

b0103470_10354449.jpg

昭和のオルゴール・コレクション。
半分くらいがバレリーナ・オルゴールで、半分くらいが小物入れオルゴール。
昭和の女の子は、とにかくオルゴールが大好きだったらしい。

一番貴重なのは、右側まん中のパリの絵が描かれているやつで、中の鏡が12面鏡になっている豪華版。
だけど、オルゴールはオモチャっぽいやつの方が好き。
一番下の左端は、天地真理がイラストを描いた天地真理オルゴール(笑)

さあ、懐かしの昭和アイテムで、神聖なる「昭和の日」気分が盛り上がったぞ~。

いいね、「昭和の日」って。
なんたって、「明治の日」も「大正の日」もないんだから(たぶん)。
「昭和」やっぱりすごい(笑)


にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 札幌情報へ
にほんブログ村
↑↑↑↑↑
「にほんブログ村」に参加をしてみました。
1日1回のクリックをお願いいたします!
by kels | 2013-04-29 11:07 | 雑貨・アンティーク | Comments(4)

「自分が好きな写真」は、誰にだって撮ることができる

b0103470_2152425.jpg

たまーに、自分のブログの写真を振り返りながら、素朴に感じることがある。
それは、やっぱり、自分の写真が一番好きだなあということ。
自分で撮った写真というのが、自分には一番しっくりくるみたい。

これは、別に自画自賛でも我田引水でも何でもない。
自分の撮った写真が良いとか悪いとかじゃなくて、一番「しっくり」くる。
「あー、これ、いいなあ」とか思える写真が多い。

考えてみると、これは当たり前のこと。
だって、自分が好きなものを、好きなように撮っているんだから。
世界中で、せめて自分くらいは「好きだ」と言ってくれる人がいなかったら、写真なんて撮る意味はない(多分)。

「それって、自己満足?」とか言われそうだけれど、本当は自己満足ともちょっと違う。
写真の出来に「満足する」のと、「好きと感じる」のとでは、根本的に異なるのだ(感覚的に)。
欠点だらけで満足できない写真であっても、自分で撮った写真というのは、やっぱり好きな写真であってほしい。

以前、少しは作品らしい写真を撮ろうと思って、いろいろと考えながら頑張ったことがある。
だけど、そのときに撮った写真は、どれも全然好きな写真じゃなかった。
上手でもないし、好きでもない写真なんて、撮られた写真が惨めだと思った。

そのときに、きっと、僕は気が付いたんだと思う。
「上手な写真」は撮れなくても、「自分が好きな写真」は、誰にだって撮ることができるっていうことに。
だから、せめて、僕は、「自分が好きだと思える写真」を撮り続けたい。

そのうえで、いつか、「上手な写真」を撮れるようになれたらいいね(笑)


にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 札幌情報へ
にほんブログ村
↑↑↑↑↑
「にほんブログ村」に参加をしてみました。
1日1回のクリックをお願いいたします!
by kels | 2013-04-28 22:10 | 写真・カメラ | Comments(2)

午前11時、さっぽろ時計台の鐘が鳴った

b0103470_2123658.jpg

久しぶりに、さっぽろ時計台の中に入った。
入場料は200円。
観光客でもなければ、なかなか館内を見学する機会はないかもしれない。

時計台の館内は、時計台に関する資料館になっている。
意外と貴重な資料が多く、展示もしっかりしているので、博物館としてもお勧めの場所だ。
展示内容は時々変わっているので、年に一度くらいは訪れるようにしている。

展示資料は、実に多岐に渡っている。
時計台の建築学上の構造に関する解説から、札幌農学校の卒業生の紹介、札幌を舞台にした歌謡曲など。
ここだけで、札幌に関するある程度の基礎知識は身に付くのではないだろうか。

b0103470_2121633.jpg

午前10時30分、2階ホールにて、館長による解説が始まった。
どうやら、毎日午前10時30分から、この解説は行われているらしい。
札幌で暮らしていながら、これは初めての体験だ。

平日の午前ということもあり、集まった来館者は全部で10名前後。
女子二人連れの旅行者か、年輩の老夫婦かといったところ。
もちろん、地元民なんて他にはいなかったことだろう。

館長の話も、内地からの旅行客前庭で進められていく。
北海道開拓、札幌農学校、クラーク博士、ボーイズ・ビー・アンビシャス。
いいね~、まるで北海道旅行をしている旅人みたいだ(笑)

やがて、話は、有島武郎の作品「星座」の一場面へと続く。
それは、主人公が時計台の機械室に潜り込み、夢中になって本を読んでいる場面だ。
少し長いけれど、名場面なので引用してみよう。

札幌に来てから園の心を牽きつけるものとてはそうたくさんはなかった。
ただこの鐘の音には心から牽きつけられた。
寺に生れて寺に育ったせいなのか、梵鐘の音を園は好んで聞いた。
上野と浅草と芝との鐘の中で、増上寺の鐘を一番心に沁みる音だと思ったり、自分の寺の鐘を撞きながら、鳴り始めてから鳴り終るまでの微細な音の変化にも耳を傾け慣れていた。
鐘に慣れたその耳にも、演武場の鐘の音は美しいものだった。
ことに冬、真昼間でも夕暮れのように天地が暗らみわたって、吹きまく吹雪のほかには何の物音もしないような時、風に揉みちぎられながら澄みきって響いてくるその音を聞くと、園の心は涼しくひき締った。
そして熱いものを眼の中に感ずることさえあった。
夢中になってシラーの詩に読み耽っていた園は、思いもよらぬ不安に襲われて詩集から眼を放して機械を見つめた。
今まで安らかに単調に秒を刻んでいた歯車は、きゅうに気息苦しそうにきしみ始めていた。
と思う間もなく突然暗い物隅から細長い鉄製らしい棒が走りでて、眼の前の鐘を発矢と打った。
狭い機械室の中は響だけになった。
園の身体は強い細かい空気の震動で四方から押さえつけられた。
また打つ……また打つ……ちょうど十一。
十一を打ちきるとあとにはまた歯車のきしむ音がしばらく続いて、それから元どおりな規則正しい音に還った。
あまりの厳粛さに園はしばらく茫然としていた。
明治三十三年五月四日の午前十一時、―その時間は永劫の前にもなければ永劫の後にもない―が現われながら消えていく
……園は時間というものをこれほどまじまじと見つめたことはなかった。

「星座」有島武郎(1898年)


やがて、11時が近くなったところで、参加者は席を立ち、機械室の真下にある柱へと手を触れた。
大きな音を響かせながら鐘が鳴り始め、参加者が触れている木の柱が震え始めた。
機械室の真下で聴く時計台の鐘の音も、これが初めての体験だった。

b0103470_21241165.jpg

この午前10時30分の解説も、「星座」の名場面に因んで始められたものらしい。
小説と同じように、午前11時の鐘の音を、鐘の真下で聴いてみよう。
こんな素敵な体験イベントがあるなんて、さっぽろ時計台も、なかなかやるね(笑)

解説の参加者には、「午前11時ご来館記念」のカードが配付される。
最後に、記念スタンプを押して、時計台を出る頃には、気分はすっかりと観光客だった。
つまり、札幌市内にも、まだまだ知らないことがあるっていうことなんだね。

さあ、5月4日の午前11時、みんなで「さっぽろ時計台」へ行って、鐘の音を聴こう!
明治時代、札幌農学校の学生が聴いたのと同じ鐘の音を、きっと聴くことができる(笑)
こういうエピソード一つで、札幌散策も本当に楽しくなるんだから。


にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 札幌情報へ
にほんブログ村
↑↑↑↑↑
「にほんブログ村」に参加をしてみました。
1日1回のクリックをお願いいたします!
by kels | 2013-04-28 21:32 | 札幌のこと | Comments(0)

カフェと雑貨のイベント「マルシェ・ドゥ・グルニエ」

b0103470_16195793.jpg

すっかり、毎年恒例となった感のある「Marché de grenier (マルシェ・ドゥ・グルニエ)」へ行ってきた。
カフェ「森彦」主催、「プランテーション」を会場にしたカフェと雑貨のイベント。
毎度かなりの賑わいぶりで、なかなかゆっくりと観ることは難しい。
今年は、あえて初日の夜を避けて、2日目の開店直後を狙ってみる。

午前11時の開店前から、お客さんが集まり始めている。
それでも、天気が悪いせいか、混雑は思ったほどではない。
なにしろ、雪みたいな雨が降り始めようとしているところだった。

一階の入口部分では、花や本、CDなどが販売されている。
階段を上り、2階のカフェを抜けて、3階の会場へと移動。
広い空間に、店がびっしりと並んでいる。

お店の多くは、おなじみの出店者たち。
こういうイベントでしか会えないような人たちもいるので、やはり、貴重なイベントなのだろう。
ゆっくりと時間をかけて会場内を一周した。

b0103470_16201684.jpg

さて、それでは今日の買い物の紹介。

まずは、「靴修理 Ânon(アノン)」にて、革靴用の手入れ用に。
『モゥブレイ』のステインリムーバーとシュークリーム、『コロニル』のブラシ。
デパートまで買いに行こうと思っていたところだったので、ちょうどよかった(笑)

隣では、靴磨きのワークショップをやっていて、ちょっとうらやましい。

b0103470_16203371.jpg

「Savon de Siesta(サボンデシエスタ)」で、季節限定『ローズヒップとネロリの石鹸』。

b0103470_16204963.jpg

そして、「プランテーション」では、マフィンの販売をしていたので、これもお土産に。
「森彦」のフードやドリンクは、1階レジ横で販売していたけれど、ここがすごい行列になっていた。
今日、一番混雑していたのは、ここだな、やっぱり(笑)


にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 札幌情報へ
にほんブログ村
↑↑↑↑↑
「にほんブログ村」に参加をしてみました。
1日1回のクリックをお願いいたします!
by kels | 2013-04-28 16:48 | 雑貨・アンティーク | Comments(0)

「おしゃれのベーシック」光野桃

b0103470_7125287.jpg

今、読んでいるのは、光野桃の「おしゃれのベーシック」というエッセイ集。
タイトルのとおり、女性の「おしゃれ」について書かれた文章が、たくさん載っている。
あえて女性だけではなく、男性が読んでも、きっとおもしろいと感じてくれると思う。

ひとは変化する。
年齢とともにからだも心も、また環境も移り変わっていく。
不本意な変化もある。
けれど、それも含めて変わらない自分らしさ、美しさの核は誰にでも必ずある。
まずはベーシックに立ち返ること。

*****

ケリーバッグは正直、重い。
だから持つにはエネルギーがいる。
バッグを実用品と考えれば、簡便でもなく決して使いやすいとはいえないが、それがこのブランドの誇り高さであり、また矜持でもあるのだろう。

*****

時計はジュエリーよりもずっと、そのひとを語るものである。
どんな時計を身につけているかで、知性や感性、はてはプライベートな時間のあり方まで想像できてしまうから恐いアイテムといえる。
人生における価値観や美意識のすべてが、手首の一点に集中されている。

*****

ストッキングこそ、自分の「定番」を見つけておきたいもののひとつである。
一見、同じように見えるベージュ系でも、陰影から光沢、質感まで大きく違う。
自分の脚ともっとも相性のいい色と質感、着る服の色やテイストともぴったり合うものに巡り合えたら、いつも堂々としていられるような気がする。

*****

いま、トレンチコートを選ぶなら、着たときに他のコートでは感じられない、何らかの「特別」感があるものを厳選するといい。
それは色かもしれないし、襟の形かもしれない。
素材や丈の長さもあるだろう。
あえてトレンチを着る理由、が欲しい。

*****

大人の女のトレンチコートは、ファッションというよりむしろインテリアに近い。
着たとき、豊かな暮らしの背景を感じさせるものでありたい。

*****

これだけは上等の、ベーシックなものでなければ、とこだわっているものがある。
ハンカチ、下着、そして傘だ。

*****

靴というのは、小さいけれどその存在感は思いのほか大きい。
靴ひとつでイメージが変わってしまうといってもいいくらいである。
おしゃれな服を着ていても靴が似合わなかったら台無しだし、少々古めかしいスタイルでも靴がピリッと美しく、時代に合ったものであれば感受性が豊かに見える。

*****

心惹かれる色は、似合う色と考えてもいいと思う。
色の似合う似合わないは肌色と関係が深く、そこを見極めると失敗しないけれど、それより着たい色は似合うと思って挑戦し、色のほうを自分に引き付けてしまった方がいい。

「おしゃれのベーシック」光野桃(2006年)

ついつい引用が長くなってしまった(笑)
引用してみたい文章が多いエッセイというのは、実は、そんなに多くはないと思う。
良いエッセイに出会うことで、人生が変わってしまうことだってあるのだ。





にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 札幌情報へ
にほんブログ村
↑↑↑↑↑
「にほんブログ村」に参加をしてみました。
1日1回のクリックをお願いいたします!
by kels | 2013-04-28 07:45 | 本・雑誌・古書 | Comments(2)

好きなエッセイとの出会いなんて、案外そんなところから始まるものだ

b0103470_6462744.jpg

僕が読むエッセイは、大人の人が書いたもの。

「おとな」というのは、成熟した人間が、自分の経験と感性で文章を書くことのできる人間のことだ。
20歳を過ぎれば、誰もが「おとな」というわけではない。
残念ながら、現在の日本では。

「おとな」というのは、自分の生きる姿勢に、きちんと責任を持っている人のことでもある。
自分の生き方や暮らしのスタイルについて、きちんと誇りを持っている人。
自分の人生に、きちんと自分自身で落とし前を付けることができるのが、やはり、「おとな」なんだと思う。

エッセイの文章は、妙におちゃらけていない方がいい。
大衆受けを狙っているのか、若者ぶったような、子どもじみた文章は必要ない。
自分の立場をきちんとわきまえた、矜持のある文章こそが「おとな」の証拠なのではないだろうか

ジャンルは、特に問わない。
というか、いろいろなテーマのものを読んでみたいと思う。
読みたいものだけを読んでいては、読書の幅がいつまでも広がらないような気がするから。

朝の早い時間のラジオからは、いろいろな音楽が流れ続けている。
DJの余計なおしゃべりもなく、次から次へと音楽だけがランダムに流れ続けている。
時々、はっとするような曲に出会うことがあるけれど、あの一瞬の幸せ。

エッセイも、そんな出会いがいい。
時間潰しに入った喫茶店で、何気なく手にした雑誌の片隅に見つけたエッセイ。
飛行機や特急列車の中で配付されているような機関紙の中に見つけたエッセイ。

心に残る文章があったら、僕はその作者だけは記録しておく。
そして、その作者が書いた本があるかどうか調べてみる。
好きなエッセイとの出会いなんて、案外そんなところから始まるものだ。


にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 札幌情報へ
にほんブログ村
↑↑↑↑↑
「にほんブログ村」に参加をしてみました。
1日1回のクリックをお願いいたします!
by kels | 2013-04-28 07:09 | 文学 | Comments(0)

大通公園の「とうきびワゴン」と「きびっち」

b0103470_4552790.jpg

大通公園で「きびっち」に遭遇した。
昨年から、大通公園のとうきびワゴンを運営する北海道キヨスクが製作した、ゆるキャラである。
まだ2年目だけれど、知名度は着実に定着しつつあるようだ。

大通公園のとうきび販売の歴史は、公式サイトで紹介されている。

大通公園における、トウキビ(トウモロコシ)の歴史は明治時代後半までさかのぼる。
誰かが勝手に屋台を開き、トウキビやジャガイモといった農作物を焼いたり、ゆでたりして売り始めたとされる。
屋台は徐々に増えていった。
石川啄木は詠んでいる。

 しんとして幅廣き街の 秋の夜の 玉蜀黍の焼くるにほひよ

やがて、増えすぎた屋台は公園や道路を占拠するようになった。
交通の確保と衛生面の問題を理由に、札幌市は昭和40年に屋台を排除。
しかし、市民の「街の風物詩をなくしてはならない」という声が行政を動かした。
札幌観光協会が屋台の設置運営を札幌市に依頼された。
昭和42年「とうきびワゴン」が誕生した。

公式サイト「ようこそさっぽろ」より

ちなみに、とうきびワゴンが常設されているのは、大通公園の1丁目、3丁目、4丁目。
イベントなどに合わせて、1丁目から7丁目までの広い範囲で販売されることもある。

今年度の販売期間は、2013年4月26日(金)から10月14日(月・祝)まで。
雨天休業。

販売時間も決まっていて、基本的には、9時30分から17時30分までとなっている。
夏休み中は、19時00分まで営業するなど、いろいろ変化があるらしい。

とうきびワゴンだから、とうきびしか売っていないイメージもあるけれど、意外といろいろなものを扱っている。

トウキビ(やき・ゆで) 1本300円
黒もちきび(ゆで) 1本300円
じゃがいも 1皿250円
とうきび・じゃがいもセット 300円
ラムネ、お茶、ジュース 150円
サッポロクラシック350ml 240円
かき氷 200円
カップアイス 210円
さっぽろの水 100円
ニセコウォーター 100円
ニシパの恋人(トマトジュース) 130円
パフェ(3種 イチゴ・チョコ・メロン) 1個350円
アイスキャンデー(2種 アズキ・ミルク) 150円
菓子(恋の町さっぽろ800円、きた灯り630円)
きびっちグッズ(一筆箋420円、ポストカード150円、クリアファイル210円、マグネット210円)

公式サイト「札幌市コールセンター」より

とはいえ、メインはやはり、啄木も食べたという「焼きトウキビ」だろう。
ベタベタして食べにくいのは確かだが、醤油の焦げた香ばしい匂いは、トウキビの美味しさを倍増している。
そもそも、トウキビなんて上品に食べるものではないだろうしね。

最も美味しいトウキビを食べたけれど、やはり、旬の季節に食べたい。
生のとうきびを食べることができるのは、7月下旬から10月上旬まで。
それまでの季節は、残念ながら冷凍ものだ。

7月の中旬になると、JAきょうわの「らいでん」を皮切りに「生」、つまり、冷凍ではないトウキビ(とうもろこし)が、大通公園で茹でたり、焼かれたりして売られる。
札幌市民に聞くと、食べ方は様々。茹でる、焼く、蒸す。
果物のように生でも食べられるもの、実が真っ白なもの、白と黄色の混ざるものなど品種が多い。
「茹でたほうが旨い」「冷めたほうが甘い」「蒸したら味が濃い」「焼いた香ばしさがいい」など意見も様々。
札幌じゃ、キャンプで、庭で、バーベキューをすると必ずと言っていいほど出現する。
北海道のトウキビは甘い。
夜の気温がガクんと下がるので、昼間作った糖分が、夜の呼吸で消費されないのだという。
7月から、9月までは、朝もいだ新鮮なものを食べてもらいたい。

公式サイト「ようこそさっぽろ」より

大通公園で食べるとうきびは、やはり、忘れてはならない札幌名物のひとつ。
旅人気分を味わうにも、ぴったりのおやつに違いない。


にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 札幌情報へ
にほんブログ村
↑↑↑↑↑
「にほんブログ村」に参加をしてみました。
1日1回のクリックをお願いいたします!
by kels | 2013-04-28 05:38 | 札幌のこと | Comments(2)

優れたエッセイを読むことは、人生における幸せの一つだ

b0103470_8333452.jpg

僕の楽しみの一つは、エッセイを読むこと。
昔は、小説の方が好きだったけれど、今は完全にエッセイ派になった。
優れたエッセイを読むことは、人生における幸せの一つだと思っている。

エッセイとは、著者の感覚によって綴られた文章である。
同じものを見ていても、感じていることは、きっと、みんな違う。
その人だけが持つ感性や経験によって、エッセイはいろいろな味を出す。

エッセイには、様々なジャンルがある。
食に関するもの、旅に関するもの、日々のあれこれに関するもの、生き方に関するもの。
そのときに読みたいジャンルをチョイスすることが、エッセイを読む楽しみの一つだ。

普段は、特定のテーマに絞られた、マニアックなエッセイを読むことの方が多い。
統一されたテーマの文章を続けて読むことで、テンションはどんどん上っていく。
テーマの限定されたエッセイ集というのは、欲望の固まりみたいなものだろう。

疲れているときには、テーマの絞られていないエッセイ集がいい。
日常生活の些細なことを取り上げて、感性と経験によって文章を組み上げていく。
そんなエッセイは、疲れた身体と頭を休めるのにぴったりだ。

エッセイは、短いものが主だから、ちょっとした時間に読むことができる。
隙間の時間を利用してもいいし、じっくりと腰を落ち着けて文章と向き合うこともできる。
エッセイとの向き合い方は、誰もが自由だ。

新聞や雑誌、フリーペーパーなどの片隅に掲載されているエッセイもいい。
思いがけず素晴らしいエッセイに触れたとき、それは日常生活の中の小さな輝きだ。
新しい作者を知ることができるし、それまで関心のなかったジャンルに触れることもできる。

エッセイに触れることで、僕らは新しい知識と経験を得ることができる。
それは、次の自分の行動へとつながる、新鮮なエネルギーだ。
優れたエッセイというのは、それだけで終わるのではなく、必ず、次の何かへとつながっていく。

さて、ゴールデンウィークも、何か新しいエッセイに出会うことができるかな。


にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 札幌情報へ
にほんブログ村
↑↑↑↑↑
「にほんブログ村」に参加をしてみました。
1日1回のクリックをお願いいたします!
by kels | 2013-04-27 09:09 | 文学 | Comments(0)