カテゴリ:写真・カメラ( 456 )

女の子と同じように、フィルムカメラにもいろいろなタイプのカメラがあったからね

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ところで僕が「スランプになったらどうしますか?」と問われたら、「恋をすること」と答えている。
若い娘と本当の恋に落ちるという意味ではなく、人じゃなくても夢中になれる被写体とか、気に入ったレンズとか、聴き飽きないCDとか、観飽きない映画とか、とにかく恋と同じで夢中になれる何かに出会うことでスランプから抜けられるのだ。

「雲の上はいつも青空」ハービー・山口(2011年)


この本を読んだ頃、僕は古いフィルムカメラに恋をしていたように思う。
それも、次から次へと、いろいろなフィルムカメラに恋をした。
女の子と同じように、フィルムカメラにもいろいろなタイプのカメラがあったからね。

by kels | 2017-06-10 06:35 | 写真・カメラ | Comments(0)

10年経ったときに何かを思い出せるような、そんな写真を撮りたいと思う

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その年(1978年)の5月から7月にかけての札幌の街は、連日風が吹きつのるうすら寒い日々が続いていた。
梅雨こそないもののカラっとした晴天はまれで、全体に不順な空模様だった。
夜に入ると決まって風は治まるものの、冷気が街衛をすっぽりと包み、家々の軒下の暗がりでは淡紫色のライラックの花房がかじかんで震えていた。

「犬の記憶 終章」森山大道(2001年)

原点回帰というわけでもないけれど、最近はモノクロ写真に惹かれている。
森山大道のような白黒のストリートスナップ写真。
自分が写真を撮るようになった理由のひとつが、森山大道の写真でもあった。

一眼レフをメインにしている頃は、何となくモノクロ写真から離れていた。
最近はRICHOのGRⅡをメインにしていることもあって、モノクロの目線になっているのかもしれない。
RAWで記録しておいて、モノクロでJPEG保存している。

モノクロ写真というのは、カラー写真以上に記録している感覚が強い。
記録というよりも焼き付けるという感覚。
街の一瞬の風景を何かに焼き付ける作業と言えば良いだろうか。

10年経ったときに何かを思い出せるような、そんな写真を撮りたいと思う。


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by kels | 2016-07-17 18:01 | 写真・カメラ | Comments(0)

「ブルックスブラザーズ」のすぐ目の前で、桜の花が咲いていた

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武田神社は、武田信玄を祭ってあって、毎年、四月十二日に大祭があり、そのころには、ちょうど境内の桜が満開なのである。
四月十二日は、信玄が生れた日だとか、死んだ日だとか、家内も妹も仔細らしく説明して呉れるのだが、私には、それが怪しく思われる。
サクラの満開の日と、生れた日と、こんなにピッタリ合うなんて、なんだか、怪しい。
話がうますぎると思う。
神主さんの、からくりではないかとさえ、疑いたくなるのである。

「春昼」太宰治(1939年)

札幌パルコの「ビューティー&ユース」で買い物をしてビルを出ると、雨が降っていた。
小走りで「ワールドブックカフェ」まで走った。
昨日の暑さが嘘みたいに寒い土曜日だ。

誰もいない店内で紅茶を飲んで、店を出ると雨はあがっていた。
雨上がりの匂いをかぎながら、僕は「ブルックスブラザーズ」へ向かった。
雲の切れ間から、太陽の光が射し始めていた。

2番街は、桜並木で有名な通りである。
「ブルックスブラザーズ」のすぐ目の前で、桜の花が咲いていた。
札幌の桜は、中心街から咲き始めていくのだ。

写真を撮りたいと思ったけれど、僕はカメラを持っていなかった。
GR2は小さなデジカメなのだから、いつでも持ち歩けばいいのに、いつでも僕は大切なことを忘れてしまう。
桜の花を前にして、僕はデジカメを忘れたことを後悔した。

スマホで撮ろうかと、一瞬考えた。
けれども、多くの人通りがある中で、スマホを構えて写真を撮るのは恥ずかしい。
大きな一眼レフカメラであれば、全然人の目なんて気にしないのに。

結局、僕は写真を撮らずに「ブルックスブラザーズ」へ向かった。
写真は一期一会である。
縁がなかったのだ。

札幌にも、ようやく遅い春が到着したんだなあと思った。


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by kels | 2016-04-23 20:59 | 写真・カメラ | Comments(0)

雪も溶けたし、気温も高くなってきたので、少しはカメラを持って出かけてみようかと思う

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このごろ時々写真機をさげて新東京風景断片の採集に出かける。
技術の未熟なために失敗ばかり多くて獲物ははなはだ少ない。
しかし写真をとろうという気で町を歩いていると、今までは少しも気のつかずにいたいろいろの現象や事実が急に目に立って見えて来る。
つまり写真機を持って歩くのは、生来持ち合わせている二つの目のほかに、もう一つ別な新しい目を持って歩くということになるのである。

「カメラをさげて」寺田寅彦(1931年)

冬の間、ほとんど写真を撮らなかった。
理由は、街を歩くのが寒いからである。
何だか、お年寄りみたいな言い草である。

それでも、写真を辞める気になったというわけでもないらしい。
去年の暮れには、わざわざ新しいカメラを買った。
リコーのGR2だから、相変わらずスナップ写真を撮るつもりでいたのである。

実際、カメラを持って街を歩くと、目線がとても丁寧になる。
カメラを持っていない時には見えないモノが見えてくる。
人は、見ようと思ってみないうちは、多くのモノをただ見過ごしているのかもしれない。

雪も溶けたし、気温も高くなってきたので、少しはカメラを持って出かけてみようかと思う。
せっかく買ったGR2だって、出番が少ないと嘆いているかもしれない。
あるいは、カメラマンの腕が未熟だと、嘆くことになるかもしれないけれど。


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by kels | 2016-04-09 21:04 | 写真・カメラ | Comments(0)

久しぶりにカメラを買った。RICHOのGRⅡ。

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久しぶりにカメラを買った。
RICHOのGRⅡ。
GRは持っていないので、GRDⅣ以来のGRシリーズということになる。

初めてGRⅡを持って出かけて写真を撮った。
思ったことは、これはGRDⅣとは全然違うカメラではないかということ。
初めてということもあって、戸惑うことばかりの試写になった。

これは本当にストリートスナップを撮るのに適しているのだろうか。
画質は間違いなく素晴らしいと実感できる。
僕に一番必要なものは瞬間的に撮影できる速写性だ。

あるいは、僕がまだ、カメラの設定をきちんと理解していないだけかもしれない。
なにしろ、デジカメの機能というのは凄まじいから、使いこなすのは至難の業だろう。
少しずつ勉強していかなければ。


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by kels | 2015-12-19 17:40 | 写真・カメラ | Comments(4)

真冬のとても冷え込んだ朝には、蜃気楼を見ることができた

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或る冴えた晩秋の朝であった。
霜の上には薄い牛乳のような色の靄(もや)が青白く澱んでいた。
私は早起きをして表戸の所に新聞紙を拾いに出ると、東にあった二個の太陽を見出した。
私は顔も洗わずに天文学に詳しい教授の所に駆けつけた。

「解放」有島武郎(1921年)

オホーツク海に面した小さな街で暮らしていたころ、僕は毎朝、流氷の海を撮りに出かけた。
寒がりの自分が、よくそんなことを毎日続けられたものである。
あの頃は、まだ実戦的ネイチャー派の人間だったのだ(笑)

真冬のとても冷え込んだ朝には、蜃気楼を見ることができた。
遠い海の向こう側に、さかさまになった街が見えるのである。
蜃気楼は一度ならず何度も見ることができた。

友人たちは、写真を地元の新聞社に提供したらいいと言ったが、僕は新聞社に報告したりしなかった。
新聞社の記者は顔見知りだったから、すぐに僕の写真を掲載しただろう。
小さな街だから、あっという間に僕はモノ好きな写真家として有名になること請け合いなのだ。

あの頃は、まだフィルムの一眼レフカメラを使っていた。
毎朝のように、ガシガシとフィルムを消費していた。
真冬の趣味と言えば、写真くらいしか思いつかないような街の暮らしだった。


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by kels | 2015-11-21 07:15 | 写真・カメラ | Comments(0)

最近は、LOMO LC-Aを持ち歩いている。これも冬が近いせいかもしれない。

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ある灰色に曇った日のことです。
ムーミンたちの住む谷間に、その冬での初雪が降ってきました。
雪は静かに降りつもって、みるみるうちに、何もかも、真っ白にうずめてしまいました。

「たのしいムーミン一家」トーベ・ヤンソン/山室静・訳(1948年)

最近は、LOMO LC-Aを持ち歩いている。
これも冬が近いせいかもしれない。
なにしろLOMOは、冬の厳しい極東ロシア製のカメラなのだ。

LOMOの良いところは、何も難しいことがないことだ。
大体のフォーカスゾーンを合わせたら、シャッターを切るだけ。
ピットとか構図とか露出とか難しいことを考えたって、あまり意味はない。

こういうカメラを使っていると、写真にこだわりがなくなってくる。
もっと正確に言えば、技術的なことにこだわりがなくなってくる。
撮りたいものを撮りたいように撮るだけだ。

いろいろなカメラを使っているけれど、やっぱり僕はフィルムカメラの方が好きらしい。
カメラにこだわりがあるわけではない。
あまり完全とは言えない古いカメラに親近感を感じてしまうのかもしれない。

僕は完全な人間じゃないから、完全な写真なんか撮れるわけがない。
だったら、あまり追い求める必要はないということになる。
大切なことは、そこに何かが写っているということだけだ。

そういう意味では、LOMOは僕にはちょうどいいカメラなのかもしれない。

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by kels | 2015-11-15 18:32 | 写真・カメラ | Comments(0)

だけど僕は、スマホでLOMOと同じ写真を撮ることはできないと思う

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そしてこれがもっとも重要なルールです。
...ルールを気にしないこと!
他人の言うことなんて聞くことはありません。
真実をあなた自身の中に残して、あなたの内なるロモグラフィックな声に従いましょう。
輝く写真はゴールデンルールが全てではないことを決して忘れないで下さい。
あなたの今までの教育、社会性、洗脳、知識、そして学んだこと全て、そして、写真を学んでいないことも全て忘れて、あなた自身のロモグラフィーを発見して下さい。
あなたの心の奥の欲望に自由になって、動きを止めることなく、あなた自身が信じるロモグラフィーを辞めることなく、重要なことにもそうでもないことにも焦点を当て、全ての変化において人生を楽しみましょう。
カメラを手にしていることなんて忘れる位、あなたの目が光る間中ずっと撮り続けて下さい!

ロモグラフィー10ゴールデンルールより

初心に帰って、ということではないけれど、最近の週末はLOMO LC-Aを持って出かけている。
シンプルなフィルムカメラでしか撮れないものを撮ってみようと考えたからだ。
こんなにLOMOを使っているのは、実はかなり久しぶりだったりする。

一眼レフカメラを使うときには、シャッターを切るまでに、いろいろなことを考える。
ところが、LOMOを持つと、どういうわけか考える時間が少なくなる。
何となくの感覚でシャッターを切ることが多くなるのだ。

LOMOの場合、いくら考えても考えたとおりにはならないということがある。
考えたとおりにならないからおもしろいのだ。
そういうLOMOのペースに慣れると、写真を撮る行為そのものが、とても楽しくなる。

スマホでだってLOMOみたいな写真を撮ることができる、と言う。
だけど僕は、スマホでLOMOと同じ写真を撮ることはできないと思う。
フィルムカメラみたいな写真も、トイカメラみたいな写真も、スマホで代用できるものではないのだ。

たまには、思いどおりにならない写真を撮ってみるのも悪くないと思うのだけれど。


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by kels | 2015-10-26 20:24 | 写真・カメラ | Comments(0)

早春の明るさを撮りたくて、僕はLOMOと一緒に街に出かけたのだろう

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この半年間は本当に忙しくて、ゆっくりと写真を撮る気持ちにもなれなかった。
ピークを過ぎたかもしれないと感じたのは、つい最近のことである。
ブログの更新が少しづつ復活していることから、そう感じた。

だから、フィルムカメラを使うようになったのも、最近になってからである。
気持ちにゆとりがないときは、カメラを持とうという気持ちにもなれなかった。
写真を撮るということは、僕にとって本当に楽しい遊びなのだろう。

昨日、久しぶりにLOMO LC-Aを持って散歩をしようと思った。
棚の奥からカメラを発見すると、フィルムカウンターが回っている。
フィルムを入れたままの状態で止まっているらしい。

いつ頃にフィルムを入れたか全然思い出せないが、考えても仕方がない。
とりあえず、フィルムを撮りきってから、新しいフィルムを入れることにした。
現像すれば、何を撮ったのかということは分かるのだから。

フィルムを撮り終えて裏蓋を開けると、アグファが出てきた。
随分久しぶりにアグファのフィルムを見て、僕はまぶしいような気持ちになった。
フィルムカメラっていいよなあと、そのとき感じた。

もっとも、現像後に現れた写真は、全体が黄色に染まった写真だった。
長い間、カメラの中で放置したためにフィルムが感光してしまったのだろう。
まるで数十年も昔に撮影されたみたいに、写真はセピア色に見えた。

写真は今年の春に撮影されたものだった。
早春の明るさを撮りたくて、僕はLOMOと一緒に街に出かけたのだろう。
そして、中途半端なフィルムをカメラの中に残したまま、僕の生活は一変してしまったのだ。

僕の中の時間は春で止まったままだったらしい。


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by kels | 2015-10-18 06:45 | 写真・カメラ | Comments(0)

vivitarで撮った写真をブログにアップするのは4年ぶりのことである

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過去ログを見て驚いた。
vivitarで撮った写真をブログにアップするのは4年ぶりのことなのである。
まさかと思ったけれど、実際にそういうことなのだろう。

もちろん、vivitar自体は使っているから、あくまで、撮った写真をブログにアップしていなかったということである。
その昔、フィルム写真をネットにアップするというのは、なかなか大変なことだったのだ。
最近は、現像即デジタル化も、非常に気軽にオーダーできるようになった。

おそらく4年前に買ったものだろう。
古いカラーフィルム「ソラリス」が出てきたので、久しぶりにVivitarを持って街に出た。
期限切れのフィルムでも、トイカメラにはおもしろいかもしれない。

僕の場合、トイカメラは青空の下で使いたいと考えている。
トイカメラらしい、いわゆるトンネル効果がきれいに出るからだ。
光を計算しながら撮っていると、トイカメラばかり使っていた頃を思い出した。

トイカメラは、どこまで行ってもオモチャのカメラである。
難しく考えずに、オモチャらしく楽しく使うのがいいと思う。
この質感は、デジカメやスマホでは、やっぱり得られないよなあ。


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by kels | 2015-10-10 22:47 | 写真・カメラ | Comments(0)