カテゴリ:カフェ・喫茶店( 434 )

コーヒーや紅茶には、砂糖を入れて飲むことが当たり前だった時代の話だ

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奥さんは飲み干した紅茶茶碗の底を覗いて黙っている私を外さないように、「もう一杯上げましょうか」と聞いた。
私はすぐ茶碗を奥さんの手に渡した。
「いくつ? 一つ? 二ッつ?」
妙なもので角砂糖をつまみ上げた奥さんは、私の顔を見て、茶碗の中へ入れる砂糖の数を聞いた。
奥さんの態度は私に媚るというほどではなかったけれども、先刻の強い言葉をつとめて打ち消そうとする愛嬌に充みちていた。

「こころ」夏目漱石(1914年)

コーヒーや紅茶に付きものの台詞が「いくつ?」。
コーヒーや紅茶には、砂糖を入れて飲むことが当たり前だった時代の話だ。
喫茶店の砂糖壺が、テーブルの上には置かれたままになっていた。

緊張している場面では、「いくつ?」と訊かれて自分の年齢を答えたりした。
その返事に、相手の女性が笑いだして緊張がほぐれる。
日本の映画やドラマでは、そんなシーンが多かったような気がする。

大正3年に発表された「こころ」の中にも、砂糖の数を訊ねる場面が登場する。
紅茶茶碗で紅茶を飲む習慣が、一般家庭の中にも定着していたということだろう。
そして、紅茶には砂糖が付きものの時代だったのだ。

こういう小説を読むと、僕は大正時代の紅茶茶碗がほしくなる。
実際に、明治時代や大正時代の食器を、ずいぶん集めてきた。
そうすることで、少しでも小説の世界に近づきたいと思っていたのかもしれない。


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by kels | 2016-01-23 07:15 | カフェ・喫茶店 | Comments(2)

混雑しているスタバで発生している醜い空席争いについて

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「スターバックコーヒー」新宿サザンテラス店を訪問したときのことを書きます。
と言っても、別に新宿サザンテラス店のことではありません。
スタバのことで、ずっと気になっていることを、たまたま思い出しただけのことです。

今回の帰省では自由時間がほとんどありませんでした。
それでも、この機会に行っておきたいカフェが一軒ありました。
新宿サザンテラスの期間限定企画店舗、通称「白いスタバ」です。

大人気のお店らしいので混雑は覚悟していましたが、大晦日だったためか、思ったほどの混雑ではありませんでした。
それでも、もちろんテーブルは満席で、レジにも数人並んでいます。
まあ、せっかくだから、少しくらい待ってもいいやと思いました。

ところで、「スターバックスコーヒー」には順番待ちというのは基本的にありません。
レジはもちろん順番待ちなんですが、席を確保するのは原則「早いもの勝ち」です。
店内をじっと見張っていて、空席ができたら、速攻で確保しなければなりません。

間違って先に注文を済ませて商品を受け取ってしまったら、コーヒーを持ったまま店内を難民状態でウロウロしなければなりません。
マグカップでホットを淹れてもらっていたりしたら、絶対に冷めます(笑)
僕は、ホットをマグに淹れてもらうのが好きなので、席が空いてなかったら注文できないのです。

もっとも、スタバはテイクアウトが基本なので、席が空いていなくても商品を売ります。
「店内でお召し上がりですか?」と訊いてくれても、席のあるなしは関係ありません。
だから、混雑時の座席確保は、スタバでは最も重要なミッションになるのです。

僕は、この席の奪い合いみたいのが嫌いなので、混雑時のスタバは利用しません。
ただ、このときは数少ない機会だったので、参加しました、空席争いに(笑)
すっごく醜い争いに参加しているみたいで、正直、自分が情けなかったです。

どうにか座席を確保してから、今度はレジの順番待ちに並びます。
スタバは商品を受け取るまでに、意外と時間がかかるので、その間、キープしたテーブル席は空っぽのままです。
商品を抱えて空席を探しているお客さんがいる中で、我ながら嫌な気持ちになりました。

商品を持って席についてコーヒーを飲む頃には、気持ちがすっかりと荒んでいます。
全然ほっこりしていない(笑)

コーヒーを飲みながら店内を見ていると、相変わらず空席を探している人たちがウロウロしています。
運の良い人や要領の良い人は、さっと席をキープしていますが、そうではない人たちは、いつまでも店内をさまよい歩いています。
何だか洗練されていない光景だなあと、僕は思いました。

せめて、空席待ちの順番待ちでもあれば、もう少し雰囲気も落ち着くのではと思います。
ファミレスみたいでほっこりしていないけれど、空席争いの戦いは殺伐とした空気感を生みます。
普段はテイクアウト中心で、空席争いでトラブルなんか発生しないのかもしれませんが。

札幌市内でも、人気店では空席待ちシステムを採り入れている店舗もあるみたいです。
「座席確保は自己責任で」がアメリカ的なのかもしれませんが、譲り合いの文化がある日本にはなじみにくいような気がします。
譲り合っていたら、いつまで逢っても座れませんからね(笑)

ところで、「白いスタバ」って、やっぱりいいですね~。
こういう企画店舗が、札幌にもあったらいいなと思いました。
そのときには、ぜひ、醜い空席争いの起きないようなシステムを導入してほしいものです☆


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by kels | 2016-01-03 18:19 | カフェ・喫茶店 | Comments(2)

週末に一週間分の珈琲豆を買っておいて、朝と夜に淹れて飲む

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昭和初期の札幌の喫茶店は、現在のように大規模なものは少なく、歌の文句にあるような小さな喫茶店がおおかたであった。
その頃はまだ喫茶店というものを、享楽の場と見る風があり、一種のぜいたくと考え、いまほど大衆の利用するところではなかった。
だからこそそこに出入りする者も、だいたい範囲が決まっていた。
進歩的な大学の先生たち、街の文化人たち、時たまの物珍しさに飛び込む店員たち、そして暇を持て余す新聞記者たち。

「札幌喫茶界昭和史」和田義雄(1973年)

土曜日だというのに、いつもと同じ時間に目が覚めた。
習慣性の強い動物なのだ。
休みだからといって、いつもより睡眠時間が長いということはない。

日常のコーヒーは自宅で飲む。
週末に一週間分の珈琲豆を買っておいて、朝と夜に淹れて飲む。
職場にも、自分で淹れたコーヒーを、スタバのタンブラーに入れて持っていく。

僕にとって喫茶店は、やっぱり非日常の空間だ。
暇潰しのためというよりも、喫茶店に行くことそのものが目的。
だから、店は慎重に選ぶことになる。

コーヒーが美味しくて雰囲気の良い店。
そんな店は、残念ながら決して多くはない。
喫茶店を経営するということは、決して簡単なことではないんだなと、いつも思う。

それだけに、お気に入りの喫茶店というのは、本当に大切なものなのだ。


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by kels | 2015-12-05 06:29 | カフェ・喫茶店 | Comments(0)

先日は、山鼻にある「たべるとくらしの研究所」というカフェに行った

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少年のころ、北国のわたしの家では、冬が来る前に雪がこいを作った。
トウキビの枯れた茎をたばねて、それを窓のところや、縁側の前などに立てかける。
こうしておくと、吹雪がやってきても、戸の隙間から、雪が飛び込んでこない。
それに、いくらかでも寒さを防ぐことになる。
雪囲いをしてしまうと、うちの中はいっそう暗くなって、いかにも冬ごもりだという気がした。

「随筆みがきニシン」石森延男(1979年)

今でも、古い民家を改装した店に入ると、昔の住宅の寒さを感じる。
先日は、山鼻にある「たべるとくらしの研究所」というカフェに行った。
古民家を改装した、雰囲気の良いカフェである。

以前は、ここに「公開秘密結社アジト」という喫茶店があった。
当時から、この建物が好きで、冬になると通いつめたものである。
どうして「冬になると」かと言うと、冬のこの店は、非常に寒いからだ。

先日、「たべるとくらし」で窓際のテーブル席に座った。
何気なく、窓の外を眺めてぎょっとした。
庭が、すぐ近くに感じるくらいに、窓が薄いのだ。

予想したとおりに、店の中は寒かった。
小さな灯油ストーブでは、いくつあっても家全体を温めることは難しい。
熱い紅茶から立ち上がる湯気が、とてもきれいだった。

僕が、この店を好きなのは、この寒さがあってこそだと思っている。
大正時代に建てられた民家の暮らしを、この店では感じることができる。
雪も寒さも、現代より厳しかった時代、人々はどんな思いで、札幌の冬を過ごしていたのだろう。

そのひとつの答えが(あるいはヒントが)、こういった古民家カフェにはあるような気がする。
寒いのが苦手な自分だけれど、古民家カフェ巡りだけは、やめられそうにない。
北海道だからこその、古民家カフェの楽しみ方は、やはり冬にあるんだろうなあ。


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by kels | 2015-11-15 21:53 | カフェ・喫茶店 | Comments(2)

札幌カフェ巡りは、週末の僕のささやかな楽しみである

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そのころ、私はまだ喫茶店にもそば屋にも、一人で入ったことはなかった。
戦後まだまもなく、札幌には数えるほどしか喫茶店がなかったが、その中で、駅前通りの紫苑荘という店へ、友達に連れられて一度入ったことがあるだけだった。
私にはコーヒーの味も香りもわからなかった。
砂糖のあとにミルクを入れることも、相手がやるのを見て知ったありさまである。
あんなものを飲みながら名曲に聞き入っている人たちが不思議に思えた。

「阿寒に果つ」渡辺淳一(1971年)

札幌カフェ巡りは、週末の僕のささやかな楽しみである。
老舗の喫茶店はもちろん、新しい店や人気の店なども、いろいろと回るようにしている。
コーヒーを飲むというよりも、カフェを訪ねることがひとつの目的であると言っていいくらいだ。

いろいろなお店を訪ねているうちに悟ったことがある。
それは、本当に素晴らしいカフェというのは、そんなにいくつもないということだ。
そんなに素晴らしいカフェばかりが、札幌にあるわけではない。

初めての店に入って後悔したことだって何度もある。
そんなときは、いつもの店に行っておけば良かったのにと、必ず思う。
だけど、知らない店を訪ねて素晴らしい店を発掘するということも、カフェ好きにはこの上ない楽しみの一つなのである。

もっとも、リピーターになりたいと思えるような素晴らしい店は、そう簡単には見つからないんだけれどね。


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by kels | 2015-10-12 17:44 | カフェ・喫茶店 | Comments(0)

メゾンキツネのスタバカードが付録に付いている「GQ JAPAN」が発売になった

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ようやく札幌でも「GQ JAPAN 9月号」が発売になった。
メゾンキツネのスタバカードが付録に付いているという、あれである。
話題のものには、すぐに飛びつく、いつもの習性(笑)

北海道では、雑誌の発売が遅い。
公式の発売日よりも数日遅れてから、書店に並ぶ。
北海道が内地よりも文化的に遅れているなあと感じる瞬間が、まさしく、これだ。

今回の「GQ JAPAN」も、念のために書店で予約したけれど、正確な入荷日は「不明」だった。
定期的に発行されている雑誌の入荷日が分からないんだから、本屋さんも大変だ。
これだけ流通が進歩した世の中で、雑誌の発売日が変わらないというのは、不思議なことである。

というようなことは、雑誌の発売日のときに、いつも感じることである。
ファッション雑誌で紹介されているようなアイテムは、あっという間に売り切れてしまう。
北海道で雑誌が書店に並ぶ頃には、雑誌紹介アイテムは完売していることも多い(笑)

ネット社会になって、情報だけは一瞬にして世界中に広がってしまう時代である。
それだけに、雑誌の発売日が遅いという事実は、強い違和感を与える。
それが、北海道の現実だといえば、そのとおりなんだけれどね。

まあ、何にしても、ようやく内地に追いつけて良かった、スタバカード(笑)


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by kels | 2015-07-27 22:19 | カフェ・喫茶店 | Comments(0)

スタバの新商品「ピーチ・イン・ピーチ・フラペチーノ」がお気に入りである

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スタバの新商品「ピーチ・イン・ピーチ・フラペチーノ」がお気に入りである。
もともと桃が好きだけれど、これは桃のデザートとしても、かなり美味しい。
3連休の間、毎日、桃のフラペチーノばかり食べていた。

だけど、これってコーヒーではないよなあと、ふと考える。
スタバに行って、コーヒーを飲まないってアリなんだろうか。
お店的にはきっとアリなんだろうけれど。

コーヒーが好きで、スタバに行くようになったので、コーヒーを飲まないスタバというのは、何となく寂しい。
だけど、新商品のフラペチーノも飲みたい。
選択肢が多いというのも、それはそれで結構考えものだね。

まあ、短い夏の間くらいは、せいぜいフラペチーノを食べていようか。
そうでなくても、期間限定のメニューなんだろうし。
コーヒーは寒くなってから、ゆっくり味わえばいいんだから(笑)


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by kels | 2015-07-20 20:36 | カフェ・喫茶店 | Comments(4)

「森彦本店」の窓の外の緑は、いよいよ色濃くなっている

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久し振りに「森彦」に行った。
僕が久し振りというよりは、「森彦」の方で久し振りに空席があったのだ。
ここ何度かは、満席のために入店できないことが続いていた。

2階の最後のテーブル席に腰を下ろす。
しばらく見ない間に、客の平均年齢が上ったように思える。
客層が広がっているということなのかもしれない。

窓の外の緑は、いよいよ色濃くなっている。
季節の移り変わりを感じることができるのが、この喫茶店の醍醐味なのだ。
特に6月は、僕の一番好きな季節だから、新緑の瑞々しさに包まれた店内の空気が気持ちいい。

平日は、ほぼ一日中オフィスで仕事をしている。
朝7時30分から夜22時までは、室内のデスクワークに拘束されているわけだ。
残りの時間は、自宅で食事をしたり、風呂に入ったり、眠ったりする時間である。

それだけに、貴重な休日はできるだけ好きなことをして過ごしたいという思いが強い。
街で写真を撮ったり、雑貨屋で古い物を買ったり、書店で本を買ったり。
とりわけ、好きなカフェで美味しいコーヒーを飲む時間は、僕にとって絶対不可欠の時間である。

コーヒーを飲んでいるだけなのに、心が癒されるんだから、喫茶店って不思議な空間だなあ。


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by kels | 2015-06-07 20:34 | カフェ・喫茶店 | Comments(0)

今日も僕は、お気に入りのカフェで、素敵な音楽を聴きながら過ごした

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音楽に身を浸して生きてみたいなあ、と思うくらいに音楽が好きだ。
朝起きてから夜眠るまで、ずっと音楽ばかりを聴いて過ごすのだ。
実現できそうで、実際には、なかなか実現できない生活である。

現実的に考えてみると、常時音楽が鳴り続けている生活なんて、わずらわしくて仕方ないかもしれない。
音楽に集中していては、他に何もできないし、集中して聴かなければ、音楽を聴く意味なんてない。
結局のところ、一日のうちの数時間だからこそ、音楽は楽しいのかもしれない。

何かの拍子に、ふと、音楽を聴きたくなる瞬間がある。
自分の部屋であれば、CDを聴くか、ラジオを聴くかすればいい。
そもそも、自分の部屋にいるときは、音楽を聴いていることが多いけれど。

外出先で音楽が聴きたくなったときにはカフェへ行く。
良いカフェというのは、良いBGMを流しているものなのだ。
音楽を聴くためだけに、カフェへ行くのも悪くない。

そのためにも、良いBGMのあるカフェを、いくつかキープしておく必要がある。
音楽にもこだわっているカフェは、大抵の場合、コーヒーも美味しい。
美味しいコーヒーと良い音楽は、それだけで人生を豊かにしてくれる。

ということで、今日も僕は、お気に入りのカフェで、素敵な音楽を聴きながら過ごした。
気に入った音楽があれば、部屋に戻ってからネットで探して自分で購入する。
そうして好きな音楽が少しづつ増えていく。

いつか、朝の喫茶店で、爽やかな音楽が流れていた。
何の音楽なのか訊ねると、マスターは「有線放送なので分かりません」と、素っ気なく言った。
たった、それだけの理由で、足が遠のいてしまった喫茶店もある。

時間は限られているんだから、珈琲も音楽も上質のものに触れて生きたいものだ。


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by kels | 2015-05-16 22:09 | カフェ・喫茶店 | Comments(0)

選挙の夜に、僕らは「D×M」で紅茶を飲んだ

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選挙の夜に、僕らは「D×M」で紅茶を飲んだ。
正確に言うと、ドーナツをかじりながら紅茶を飲んだのだ。
彼女のオーダーしたドーナツの欠片を少しだけおすそ分けもらって。

この店で、僕はいつでも紅茶を飲んでいる。
この店のコーヒーはフレンチプレスで淹れてあるのだけれど、フレンチプレスで淹れたコーヒーというのが、僕は少しだけ苦手なのだ。
フレンチプレスのコーヒーこそが、「D×M」らしいコーヒーだということは、よく分かっているのだけれど。

もちろん、そんな人のために、この店ではドリップコーヒーを注文することもできる。
実際、僕も何度かドリップコーヒーを注文したことがある。
だけど、わざわざこの店に来てドリップコーヒーを注文するというのも、あまりにもマヌケな感じがしたので、とうとうコーヒーを注文するのをやめてしまったのだ。

閉店間際の店内では、数組の客が、静かにドーナツをかじっている。
一日の終わりを惜しむカップルたちは、目の前の皿を空にして、果てのない会話に夢中だ。
ぼんやりとガラケーの携帯電話とニラメッコしているお兄さん。

みんな、思い思いに長かった今日一日を締めくくろうとしているのかもしれない。
そして、僕たちも。


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by kels | 2015-04-15 20:14 | カフェ・喫茶店 | Comments(0)