カテゴリ:旧・札幌文化系コラム( 35 )

035 札幌でDPE(フィルム現像+同時プリント)を楽しむ

フィルム写真を始めてみたいけれど、フィルム写真の現像なんて、もうできないのでは、、、とお悩みの方のために、札幌市内でフィルム写真の現像や同時プリントを受け付けているお店をまとめてみた。
基本的に中央区中心の情報なので、各区内には地域に根ざした写真屋さんが、案外まだ残っているかもしれないので、自分の住んでいる町をじっくりと観察してみることも必要である。

意外な穴場は、それぞれの地域にあるショッピングセンター(あるいはスーパーマーケット)。
大抵の場合、写真屋さんが1軒くらいはテナントとして入っているものであり、DPEサービスにも対応している場合が多いので、要チェックだ。

美しい写真にこだわりたい人は、中古カメラ店など、こだわりの職員がいるショップをチェックしてみよう。

なお、各ショップの料金は店頭にて改めて確認を。

■カメラのキタムラ
市内随所にある「カメラのキタムラ」ではDPEが可能。
イオンのテナントに入っていたりする場合など、使い勝手は悪くない。
夜遅くまで対応してもらえるのもうれしい。
35mmフィルム現像料630円、同時プリントL版1枚37円(ハガキサイズも37円)。
何も写っていなかったら無料のサービスあり。
現像と同時にCD書き込み注文の場合は380円とお得。
店舗検索 http://sss.kitamura.jp/search.html?t=1&i=1
料金一覧 http://www.kitamura-print.com/nega_print/price.html

■パレットプラザ
ラルズマートや東光ストア、ダイエー、イオンなど、ショッピングセンターの中に入っている写真屋さんなので、買い物ついでに利用できるなど使い勝手が便利。
ショッピングセンターの営業時間に準ずるので、夜遅くまで営業している店もある。
基本的にノーマル仕上げだが、簡単な調整には応じてくれるそう。
35mmフィルム現像料630円、同時プリントL版1枚37円。
店舗検索 http://plazacreate.net/shopsearch/_palette/
料金一覧 http://80210.com/print-shop.html

■55ステーション
パレットプラザと同系列だが、西友などのショッピングセンターに入っていることが多い写真屋さん。
大通西18丁目には独自店あり。
基本的にノーマル仕上げだが、簡単な調整には応じてくれるそう。
35mmフィルム現像料630円、同時プリントL版1枚37円。
店舗検索 http://plazacreate.net/shopsearch/_55/
料金一覧 http://www.55station.co.jp/print-net.html

■パラダイス
北海道大学近くにあるカメラの修理店で、DPEや中古カメラの販売などにも力を入れている。
いわゆる「カメラ日和」系のショップなので、トイカメラなど個性の強い機種にも対応してくれる。
35mmフィルム現像料630円、同時プリントL版1枚33円。
料金一覧 http://www.paradiseweb.jp/?p=2668
札幌市北区北17条西3丁目2-25
定休日:日曜日

■マッキナフォト
電車通りに面したビルの4Fにある写真屋さんで、1Fのカフェ「アトリエ・モリヒコ」が目印。
いわゆる「カメラ日和」系のショップで、イベント協力なども豊富。
プリントにこだわりを持っているので、個人の好みにとことんまで対応してくれる。
全国で唯一、NATURAの「プリントマイスター店」として認められている。
当然、お客さんにもカメラ女子多し。
35mmフィルム現像料600円、同時プリントL版1枚30円。
料金一覧 http://macchinafoto.com/dpe.html
札幌市中央区南1条西12丁目ASビル4階
営業時間 : 平日・土曜日 10:30 ~ 19:30、 第2、第4日曜日 10:30 ~ 17:00
定休日 : 第1、第3日曜日
ただし、個人営業のため、営業日や営業時間はかなり不安定。

■カメラのイシオ西28丁目店
円山にある中古カメラ販売店で、DPEにも対応してくれる。
35mmフィルム現像料600円、同時プリントL版1枚31円。
料金一覧 http://www.isio28.com/filmp1.htm
営業時間 平日10:00-19:30、土・祭日12:00-18:00 日曜16:00-19:00
札幌市中央区北4条西28丁目 宮の森プラザ1F

■あすびーず
札幌市内に点在する写真屋さんで、一部店舗では中古カメラの販売にも力を入れている。
(東急店やJ-Shop店など)。
札幌都心部のお店が多いので、仕事帰りなどに利用するのも便利。
店舗一覧 http://asbe-z.co.jp/shop/index.html

■カメラの川田 WILL店
プロやハイアマチュアも御用達の実力派写真店だが、カメラ女子のための写真講座を開催するなど、時代の流れに乗った事業展開も。
35mmフィルム現像料630円、同時プリントL版1枚37円。
料金一覧 http://www.camera-kawata.jp/cont/nagakakaku.html
札幌市中央区南1条西18丁目
営業時間 平日9:00~19:00 、土9:00~17:00
定休日 日曜日・祝日

■カメラのいわもと
中古カメラ販売店でDPEサービスを行っている。
札幌市中央区南1条東2丁目 マツヒロビル1F
定休日 日曜日、祝祭日

■カメラの光映堂
中古カメラの販売で有名な光映堂でもDPEサービスを行っている。
本店だけではなく、ポールタウン店や澄川マックスバリュ店もあり、利便性が高い。
店舗一覧 http://www.e-koeido.co.jp/html/shop.html

■ビックカメラ
札幌駅前の立地がかなり便利な大型電機店のDPE。
35mmフィルム現像料500円、同時プリントL版1枚28円。
ポイントカードが使えるので、お得感も大きい。
フィルム販売の取り扱いもあり。

■東洋カメラハウス
札幌駅の地下街(APIA)にある写真店で、店頭にはトイカメラも飾られている。

■カメラのかねみち
「アスティ45」の地階にある写真屋さん。
証明写真が中心になっているが、DPEも受け付けている。
35mmフィルム現像料600円。

■ホワイト急便
クリーニング屋さんのDPEだが、コダック純正品使用をうたっている。
35mmフィルム現像料300円、同時プリントL版1枚22円。
セット価格こそないものの激安DPEといってよいサービス内容だ。
料金一覧 http://www.white-kyubin.com/dpe/dpe-kakaku.htm

■セブンイレブン
かつて主流だったコンビニのDPEサービスも、今では随分と縮小されてしまったが、セブンイレブンでは今も継続中。
昔と変わらぬフィルム1本のセット料金で頑張っている。
ハーフサイズで料金一律はうれしい。
ただし、受け渡しまでに5日間必要なので、急ぎの場合には利用できないのが残念。
35mmフィルム現像+同時プリントで788円。
料金説明 http://www.sej.co.jp/services/dpe.html

■セイコーマート
コンビニDPEなので、自宅の近所などで利用できるのが便利。
深夜でも受け取り可能。
35mmフィルム24枚撮り現像550円、同時プリントL版1枚10円。
料金一覧 http://www.seicomart.co.jp/service/service_dpe.html

■ファミリーマート
セブンイレブンと同じくセット料金が魅力。
ただし、受け取りまで7日間必要はちょっと長い。
35mmフィルム現像+同時プリントで788円。
料金一覧 http://www.family.co.jp/services/dpe/
by kels | 2011-05-01 21:26 | 旧・札幌文化系コラム | Comments(0)

034 各区の歴史遺産・文化遺産を訪ね歩く

「さっぽろ・ふるさと文化百選」は、札幌市を代表する歴史遺産を選抜したものだが、歴史的に貴重な意義を持つ遺産は「百選」以外にも多々ある。
実際、各区役所レベルでは、こうした歴史遺産を観光資源のひとつとして位置付け、札幌の街歩きのテーマともなっている。

各区レベルでの歴史遺産には、地域に密着したものが中心であり、それだけに意外なエピソードや見どころなどが隠れている可能性があり、札幌の街歩きをする際には、ぜひともチェックしておきたいものだ。
各地域ごとに歴史遺産が整理されていることもあり、エリアごとの札幌巡りにも最適。
区によっては、それぞれのスポットに説明板や表示板などを整備しているので、こうした表示板を目安にウォーキングすることも可能。

以下、各区ごとの「お宝巡り」を紹介してみよう。

●●●中央区 歴史の散歩道●●●

まずは、札幌まちづくりの中心となってきた中央区から。
歴史的エピソードの多い中央区は、さすがに歴史資源の整理もきちんとしていて、「歴史の散歩道」という名前でまとめられている。

中央区 歴史の散歩道
http://www.city.sapporo.jp/chuo/gaiyo/history/index.html

平成5年5月から平成17年2月まで、広報さっぽろ中央区版に連載されたもので、「風物詩編」「人物編」「建物編」「地名・通り編」「記念碑編」「自然・公園編」「スポーツ編」「その他」といったカテゴリで構成されている。

「円山の花見」や「狸小路のビアホール」などの風物詩のように、身近な地域での事項が取り上げられているのが、やはり区役所レベルらしさ。
中央区をより深く知るためのガイドブックとして、どんどん活用したい。

●●●北区歴史と文化の八十八選 ●●●

中央区に負けじと充実した歴史遺産を誇るのは、北海道大学のある北区。
開拓の歴史と伝統を持つ北区内には、開拓碑や文学碑、古い建築物などの文化遺産が数多く存在しており、北区では、区内の文化遺産の中から88カ所を選定し、「北区歴史と文化の八十八選」として保存、活用している。

北区歴史と文化の八十八選
http://www.city.sapporo.jp/kitaku/syoukai/rekishi/88sen/index.html

88の歴史・文化遺産はエリアごとに分類されていて、街歩きに便利なようにコース区分も設けられている。「文学と学問の道<鉄西・幌北コース>」「水辺と開墾の道<北・新川・新琴似・麻生コース>」「森と歴史の道<屯田コース>「農村文化発祥の道<太平・篠路コース>」「藍の道<篠路・拓北・あいの里コース>」のそれぞれのコース別に歴史・文化遺産が整理されているので、数日間に分けて、北区の歴史遺産を訪ね歩くことも可能。札幌ウォーキングのテーマ選びに活躍しそうだ。

●●●とよひらふるさと再発見●●●

豊平区にある歴史遺産などを紹介。
歴史・文化遺産を活用した我が町の再発見を楽しもうという企画で、平成4年に選定された。

とよひらふるさと再発見
http://www.city.sapporo.jp/toyohira/machi/info/furusato.html

地味な印象のある豊平区だが、意外な歴史遺産も多く、まさしく「再発見」の札幌歩きが可能だ。
それぞれ地域ごとに分類されているので、札幌ウォーキングにも好都合だが、豊平区の場合はかなり広範囲に広がっているので、街歩きの際には十分な計画が必要。
意外な素材が多く、お宝探し的な要素の強い地域だが、中央区や北区のように深く掘り下げられたものはなく、カタログ的な項目だけを入手して、興味のあるものについては自分で調べていくといった必要性もありうるかもしれない。

●●●白石歴しるべ●●●

凝ったタイトルの白石区版歴史遺産の紹介。
歴史のある地域だけに内容も豊富だが、ウェブサイトでの取扱いは今ひとつで、区としてあまり過去を振り返らないスタンスなのかもしれない。

白石歴しるべ
http://www.city.sapporo.jp/shiroishi/koho/guide/mini_guide/PDF/rekishirube.pdf

地域ごとに分類された歴史エピソードが簡単にまとめられていて、街歩きのハンドブックとしては便利。
あまり有名ではない地域に密着した素材も多く、それが逆に新鮮さを感じさせるので、札幌ウォーキングのテーマのひとつとして活用したいところだ。

●●●歴史の街・西区●●●

屯田兵村があったなど、歴史的にも重要な地域である西区だが、こうした歴史遺産を活用した取り組みは、あまり大きくはない。
ウェブサイトでも西区の歴史として紹介はされているが、歴史遺産ウォーキングを意識して作られているものではないようだ。
ある程度の情報を入手した段階で、実際に街に飛び出してみることをお勧めする。

歴史の街 西区
http://www.city.sapporo.jp/shiroishi/koho/guide/mini_guide/PDF/rekishirube.pdf

●●●南区ふるさと小百科●●●

南区に残る歴史遺産をまとめた小百科。
小百科というだけあって、五十音順で整理されている。
意外にも歴史的なエピソードや歴史遺産が豊富で、あまり知られていない札幌の歴史を歩く楽しみが大きい。

南区ふるさと小百科
http://www.city.sapporo.jp/minami/gaiyo/furusato.html

スポットだけが整理されているので、街歩きのルート探しにはぴったり。
でも、南区も広そうだなあ。

●●●あつべつ今昔物語●●●

意外にも(失礼!)、厚別区は歴史がきちんと整理されている。
ただし、説明文章なので、カテゴリ別・項目別に整理してもらえると、札幌ウォーキングを楽しみたい人にはありがたい。

あつべつ今昔物語
http://www.city.sapporo.jp/atsubetsu/gaiyo/konzyaku.html

今と昔の厚別区を写真で比較しているのは、なかなか新鮮な企画。
せっかくなので、それぞれのスポットを資源として、もっと有効活用くれたらなあ。

●●●その他●●●

東区のみどころ
http://www.city.sapporo.jp/higashi/about/midokoro_index.html
by kels | 2011-05-01 21:25 | 旧・札幌文化系コラム | Comments(0)

033 さっぽろ・ふるさと文化百選

1988(昭和63)年、札幌市は後世に残していくべき歴史的に重要なものを選定した。
これが、さっぽろ・ふるさと文化百選である。
当時は、バブル景気で街の姿がどんどんと変わっていく時代であった。
失われてしまう前に、過去をきちんと振り返っておく必要があったということなのかもしれない。
札幌開基120周年の記念事業として、札幌市民からの公募を行い100の建物や人物などを選定、選定されたものには立体菱形の記念碑が設置された。

あれから20年以上が経過し、選定された建物の中には解体されたものもある。
また、設置されているはずの記念碑が紛失していたり、そもそも「文化百選」の存在を知らないなど、選定は過去のものとなりつつある。
しかし、札幌市民が後世に伝えていきたいという気持ちを持って選んだ様々な歴史にかかわる物事を、このまま埋もれさせてしまうのは、あまりにも残念である。

多くの「百選」は今も現存しているし、その多くは観光資源としての魅力を有している。
「百選」を核とした札幌巡りは、ちょっとマニアックな札幌を知るための最高の遊びなのだ。

なお、「百選」は既にいくつかのウェブサイトで紹介されているため、ここでは詳細を省く。

Wikipedia-さっぽろ・ふるさと文化百選
絵葉書の世界 さっぽろ・ふるさと文化百選

以下、見学にあたって若干の注意事項のみ記載する。
そのうち、時間と意欲があれば、すべての項目について写真・解説付きで紹介したいと思っている。

●●●建物●●●

「百選」の中心となったのは、やはり歴史的な建築物で、100のうち46が建物から選定されている。
ただし、解体の危険性もあり、「東辰医院」「浅野邸」「北海道拓殖銀行旧本店」「伊藤邸」「中央警察署」「旧藤高等女学校校舎(現キノルド記念館)」「旧菊亭脩季邸」「旧軽川駅舎」などが解体、また、、「旧遠藤醸造店」や「旧小熊邸」などは、解体の上、移転・保存されている。

●●●遺跡●●●

札幌の歴史を伝える遺跡としては、26のものが選定されている。
多くのものは、今もその歴史的な評価が残されているが、「日の丸農場跡」や「レンガ工場跡」などのように、まだまだ資源としての活用可能性を秘めているものも少なくない。

●●●街並●●●

歴史的に保存がもっとも困難であると思われる街並だが、19のものが選定されている。
多くは「大通公園」や「中島公園」「狸小路」など、今もおなじみのものだが、「円山の朝市」のように失われた街並もある。
また、「桑園の大学村」では、街並を形成していた大正・昭和初期のモダンな住宅が次々と姿を消し、現在では2棟が残るのみと、街並としての魅力は失われてしまった。
さらに、「北大ポプラ並木」は、まだ古い樹木の一部を残すものの、多くは2004年の台風18号の被害を受け倒壊、かつてのポプラ並木を見ることはできない。

●●●用具●●●

歴史を物語る用具としては5つが選定された。
いずれも、博物館などで保存されている。
ただし、「路面電車22号」や「ササラ電車」の保存場所である札幌市交通資料館は、夏季の休日のみ見学可能となっているので注意が必要。

●●●まつり・行事など●●●

その他、まつり・行事などとして4つのものが選定されている。
ただし、「札幌まつり」「篠路の獅子舞」「藻岩山の山開き」といった行事は、時期が限定されているので、コンプリートしたい人は注意が必要。
特に、「篠路の獅子舞」は毎年9月8日の篠路神社の例大祭で公開されるだけだし、「藻岩山の山開き」も毎年6月1日だけのもの。
「恵廸寮歌「都ぞ弥生」」は北大構内に記念碑がある。

ちなみに、「百選」のパンフレットは、今でも札幌市役所で配布している。
ただし、在庫に限りがあるため、関心の高い人は、今のうちに入手しておいた方が良いかもしれない。
できれば、札幌市内の小学校へ配布するなどの事業があると、「百選」の意義も伝えられていくと思うのだが。
by kels | 2011-05-01 21:24 | 旧・札幌文化系コラム | Comments(0)

031 「オススメ! さっぽろ巡り」のリーフレット

観光案内パンフレットなんて、所詮は観光客のためのもの、地元の人間には関係ないわい、というのが多くの札幌市民の考えているところ。
もちろん、観光案内所に足を踏み入れたことなんてあるはずもない。
だが、実際には、観光案内所には札幌市民だからこそ可能な、マニアックな札幌歩き情報も用意されているのである。

その代表が、札幌市観光企画課によって制作されている「オススメ! さっぽろ巡りシリーズ」のリーフレットだ。
これは、札幌市民が実際に歩いて回った散策ルートを紹介しているもので、グルメ情報だけではない、札幌をじっくりと楽しむための貴重な情報が仕込まれている。
これまでにVol.9まで発行されており、それぞれの切り口は興味深い。



Vol.1 さっぽろの中心部を満喫する テクテクコース
Vol.2 さっぽろの自然を満喫する ドライブコース
Vol.3 さっぽろの食と酒を満喫する グルメコース
Vol.4 北海道を体感 わくわくコース
Vol.5 円山・大倉山 フットパスコース
Vol.6 創成川イースト 夕暮れぶら飲みコース
Vol.7 雨の日だって楽しいみたい! 半日おでかけコース
Vol.8 新発見・再発見 北大コース
Vol.9 子どもと一緒に遊びに行こう キッズコース

テーマも対象も多種多様で、札幌はやっぱり歩くべきところが多い街なのだなあと実感。
まずは、こうしたリーフレットを参考にして、札幌の街歩きを体験しながら、少しずつ自分だけの街歩きを作り上げていく、なんていうのは、札幌市民でなければできない楽しみである。
街歩きは、歩いているうちに、いろいろな対象が目に入ってきて、次々と企画を広げたくなってしまうもので、昨日は文学散歩、今日は建物散歩、明日はカフェ散歩、なんてやっていたら、1年間なんてあっという間だ。
また、街は季節によって光景を変えていくから、季節ごとにルートを繰り返してみるのも、また新鮮な気持ちを味わえる。

札幌歩きは観光客だけのものではない。
まずは、自分の街から歩いてみてはいかが?

「オススメ! さっぽろ巡りシリーズ」のリーフレットは、観光案内所などで配布中。
もちろん無料だ。
by kels | 2011-05-01 21:22 | 旧・札幌文化系コラム | Comments(0)

032 絵本「おばけのマール」シリーズを読もう

札幌は日本でも著名な観光地のひとつに入るだけに、札幌を舞台にした文学作品やら映画作品などというのは、それほど珍しいものではない。
しかし、この札幌の街を舞台とした絵本は、きっと珍しいのではないだろうか。

「え・なかいれい ぶん・けーた」による「おばけのマール」シリーズは、そんな数少ない札幌を舞台とした絵本シリーズである。
なにしろ、「マール」とは円山山頂に住みついているおばけで、その名前のとおり円山が故郷なのだ。

本シリーズは、そんなマールが友達との出会いを求めて、様々な場所へ出かけるといったストーリーで、実在する札幌のお店や施設などが登場する。
マニアックな札幌のファンには、ちょっと見逃せない絵本なのだ。

シリーズは、これまでに次の4作品が出版されている。

・おばけのマールとまるやまどうぶつえん(2005年)
・おばけのマールとゆきまつり(2006年)
・おばけのマールとおべんとう(2007年)
・おばけのマールとちいさなびじゅつかん(2008年)

第1作目である「おばけのマールとまるやまどうぶつえん」では、円山動物に実在する動物たちが登場し、マールと出会っていく。

また、第2作目である「おばけのマールとゆきまつり」では、マールと友達のチンパンジーが南一条通りを雪玉を転がしていくというストーリーだが、南一条通りに実在するカフェ「アトリエ・モリヒコ」がさりげなく登場する。

第4作目の「おばけのマールとちいさなびじゅつかん」では、道立三岸好太郎美術館が舞台となって、おばけのマールが絵の中から飛び出してきた女の子やピエロたちとサーカスを始める。

いずれの作品にも、さりげない札幌が描かれていて、札幌発の絵本作品であるという誇りと魅力に満ちている。
札幌を訪れる前に、こんな絵本を読んでおいて、札幌への幻想を膨らませてみるのも、また、楽しい旅になるのでは?
札幌は、こんなおばけが暮らしていける、のどかで暖かい街なのだ。

<「おばけのマールとゆきまつり」を開いてみると>



南一条電車通りで、マールが転がしてきた雪玉とササラ電車が衝突。
マールとレディ(チンパンジー)の遊びは、街中の人たちを巻き込んでいく。



こんなところに、こっそりと「アトリエ・モリヒコ」が登場。



動物園から降りてきたばかりのとき、雪玉はこんなに小さかった。
「札幌リラベル教会」と「円山坂下宮越屋珈琲本店」も登場。
by kels | 2011-05-01 21:22 | 旧・札幌文化系コラム | Comments(0)

030 札幌観光案内パンフレット

知らない街へ旅に出かけるとき、僕は特別に地図などを用意することはない。
少し大きな街であればなおさらで、街にはその街が制作した観光用のパンフレットなどがあるはずだから、目的地に到着してから、そうした観光パンフレットを入手するようにしている。
同じように、札幌でも無料の観光パンフレットがある。
いや、札幌はいみじくも観光都市を標榜する街だから、こうした観光情報に関しては、他の街に比べて格段に入手しやすい状況となっているはずである。
初めて札幌へ到着した旅人が、どのような観光情報を入手することができるのか、実際に自分で街を歩いてみた。

今回は、札幌の玄関口といえる「札幌駅」を旅の起点として考えてみた。
飛行機を利用した旅人も、多くはJR経由で札幌に入るはずである。
広い札幌駅構内には、立派な観光案内所が整備されていた。
具体的な目的がある場合は、ここでスタッフと話をしながら情報を入手することができる。
ただし、僕のように、漠然と街を訪ね歩く旅人であれば、スタッフへの質問よりは、まずは観光案内パンフレットを見たほうがイメージがつかめる。

観光案内所には、こうした無料のパンフレットがいろいろと用意されている。
今回、札幌駅の観光案内所で確認したところでは、次のようなパンフレット及びフリーペーパーを入手することができた。

・さっぽろ観光マップ(札幌観光協会)
・ツインクルマップ
・観光ガイドマップ付!サッポロ食べちゃんねるガイド(クーポン付き)
・エキマガ(サツエキ店選び)
・札幌旅グルメぶらら(クーポン付き)
・ウィズユー冬号(札幌市交通事業振興公社)
・ステイ札幌・小樽(クーポン付き)
・さっぽろ散策バス 時刻表&ガイドブック
・ポケットクーポンマガジン ビット
・すすきの通信(クーポン付き)
・見味YORI札幌版'11冬号 クーポン付き さっぽろタウンマップ


全部無料の観光パンフレット。利用しない手はない。

札幌市内全体の観光案内が掲載されているものだけを抜粋したが、このほか各施設ごとのリーフレットがすべて揃っているので、特に目的のない旅であっても、これからどこへ行こうかを探すためのヒントは、実にたっぷりと用意されている。
また、フリーペーパーの中にはクーポン付きのものも多く、お店選びの選択肢のひとつとしても利用できる。

出版社が発行する旅行ガイドで、旅の計画を立てる楽しみは最高のものだが、見知らぬ土地で無料のパンフレットを頼りにいろいろと歩いてみるというのも、また、旅の楽しみ方のひとつである。
少なくとも、札幌ではそんな旅の楽しみ方ができるのではないだろうか。

ということで、「札幌文化系コラム」では、こうした無料の観光パンフレットの状況について、今後もお知らせしていきたいと思う。
札幌の旅は、手ぶらでも大丈夫☆
by kels | 2011-05-01 21:20 | 旧・札幌文化系コラム | Comments(0)

029 札幌青春街図/プロジェクトハスウ亜離西編著


かつて、タウンプレイガイドが全盛だった時代、札幌にも「札幌青春街図」というシリーズの素晴らしいタウンガイドがあった。
タウンガイドとは、いわゆる観光客に向けたガイドブックとは違って、そこで暮らす主に若者たちを対象とした街のガイドブックである。
インターネットが情報網の中心となるまで、こうしたタウンガイドは若者たちの行動範囲を広げるために、かなり重要な役目を果たしていた。

プロジェクトハスウ亜離西によって出版された「札幌青春街図」は1970年代から1980年代にかけて、合計4回の発行を数える。
・1974年 札幌青春街図
・1976年 札幌青春街図
・1984年 札幌青春街図 なさそで ありそな あんびしゃす
・1988年 札幌青春街図 もっと遊びのキーワード

全体構成として、いずれも共通しているのは、若者たちが本を片手に街に飛びしたときに、すぐに使えるようなお店がたくさん紹介されているというところ。
お店のジャンルは多岐に渡り、レストランから喫茶店、飲み屋、書店、骨董屋に至るまで、実に様々なカテゴリが掲載されている。
そして、いずれのシリーズにおいても、プロジェクトハスウ亜離西独特の視点による批評が、あちこちに漂っている。

たとえば、みそラーメン発祥の店として、今も根強い人気を持つ老舗ラーメン店「味の三平」の紹介コーナーを見ると、「昔ススキノに店があった時は確かに美味しかったが、今はそれほどでも・・・というのが一般の評。値段は最高」(1976年版)という具合に、お店の宣伝とは程遠い辛口評価も当たり前のように掲載されている。
ガイドブックと言えば、お店の提灯記事みたいなものが当たり前となった現代とは、かなり趣が異なっている。

さらに、さらに、もうひとつの特徴は、このタウンガイドでは、お店だけではなく、お店を営む人が強く前面に出ていることである。
まさに、札幌の街を「人」という切り口から見た素晴らしいガイドブックとなっていることが、このシリーズが今もなお新鮮な輝きを見せる理由なのだろう。

僕は今でもこうした古いガイドブックを見ながら、街歩きをすることがある。
札幌の街の移り変わりは激しいから、多くの店が既に消えてしまっているけれど、それでも遠い1970年代から1980年代のことを想像しながら、街を歩いていくことは楽しい。
時には、当時と何も変わらないお店を発見できたりすると、それだけで胸がドキドキしたりするのである。

さて、本シリーズであるが、もちろん遥か昔に絶版で、今となっては入手困難。
ただし、古本屋には時々並ぶものでもあるので、気が向いた方にはぜひとも当時の札幌を知るためのガイドブックとして活用していただきたいと思うのである。



なお、おまけ情報として、プロジェクトハスウ亜離西では「味覚ガイド256店 さっぽろ食べたい読本」(1987年)の出版もある。
「札幌青春街図 もっと遊びのキーワード」と併せて読むと、バブル時代の札幌がよく見えてくるのでお勧め。

by kels | 2011-05-01 21:19 | 旧・札幌文化系コラム | Comments(0)

028 札幌カフェ・喫茶店案内

素敵なカフェや喫茶店が多いことで知られる札幌だが、あまりにも店が多く、また、カフェ本などの情報も溢れており、本当に行くべき喫茶店はどこなのか、逆に分からなくなってしまうのが、今の札幌のカフェ状態。
一人のカフェ・マニアとして、旅人にもお勧めできる喫茶店を考えてみた。

●●●都心部の喫茶店●●●

■FAB cafe
狸小路の西端にある人気カフェ、札幌のカフェブームはここから始まったと言われている。
日常的な空間としても、非日常的な空間としても利用できる居心地の良さが特徴。
フードメニューが充実しており、女性の一人客がランチで気軽に入ることができる。
トイカメラを販売していたりして、ちょっと文化系が漂っている。
コーヒーは齋藤珈琲。

■アトリエ・モリヒコ
森彦2号店は、電車通りに面したビルの1階にある。
ほぼ都心部なので、いろいろな人たちがやってくる。
日常的な空間として仕事の打合せ、非日常的な空間として友達との昔話など、いろいろなシチュエーションで使える。
隣に人気雑貨店「チョロン」がある。

■ホールステアーズカフェ
札幌パルコの裏側中通りにある宮越屋系の喫茶店。
バブル景気華やかな1980年代にオープン、未だにあの頃の雰囲気を残しながら、時代の波にうまく乗っている。
都心部という場所柄、仕事の打合せから、ちょっと息抜きといった使い方まで、いかにも都市的な雰囲気のカフェだ。

■コージーコーナー
札幌駅前にある、同じく超老舗喫茶店
喫茶店が文化の拠点だった時代を知る貴重な喫茶店で、店内のインテリアなど、雰囲気はあの頃のままだと思われる。
当然、お客さんの年齢層は高いが、昔ながらの制服姿のスタッフは若くて元気がよい。
場所柄、仕事の打合せ場所としても。

■西林
4プラの地下にある、超老舗喫茶店。
なにしろ、昭和21年の開業で、未だに古いお客さんたちが常連客として通っているから、店内の平均年齢はかなり高い。
喫茶店が華やかなりし昭和時代の雰囲気をそのまま伝えているから、非日常的な時代感を味わいたい人にはぴったり。

■オリンピア
道庁赤レンガの向かいにある昭和的喫茶店で、店名のとおり、札幌オリンピックの時代に開業した。
店内のインテリアは当時のままで、あの時代の雰囲気を楽しむことのできるお店だ。
残念なのは、週末は完全休業していること。
ビジネス街で活躍する喫茶店としての誇りを感じる。

■ZAZI
狸小路から近いカフェで1980年代の雰囲気を、そのまま残している。
フードメニューが充実しており、特に、シチューやナポリタンなどの懐かしい洋食が人気メニューとなっている。
都心部のカフェらしく、日常的な場面で利用されることが多いが、シチュエーションによっては非日常的な空間を作り出すことも。

■ウィーン
狸小路にある老舗の名曲喫茶。
一度は閉店を決めながら、常連客の強い要望で復活したエピソードを持つくらい、人気の強い店だ。
今では珍しい名曲喫茶で、店内では常連客たちが全員スピーカーに向かって座りながら、大音量のクラシック音楽を聴いている。
懐かしいキーコーヒーが酸っぱい。

■板東珈琲
かつては、電車通りに面する第2三谷ビルの中で「板東修市カフェ」として営業していたが、移転して「板東珈琲」となった。
フードはトーストとケーキ程度で、やはり美味しいコーヒーを飲むのが中心で、ブレンドはまろやかな「ことりブレンド」とほろにがの「ふくろうブレンド」の2種類。
特に「ことり」は不思議なくらいにまろやか。

■さえら
地下鉄大通公園直結のビルの地下街にある、街の喫茶店。
典型的なオフィス街の喫茶店だが、美味しいサンドイッチが有名となり、今ではサンドイッチ目当ての客が集まる人気店となった。
喫茶店とは思えない充実したサンドイッチは、一食の価値あり。
個人的には、タラバガニのサンドイッチがお勧めだったりする。

■ロックフォールカフェ
さっぽろ時計台向かい側の中通りにある老舗カフェ。
場所柄、文化人などが集う喫茶店として知られているが、ちょっと贅沢なオフィス街の喫茶店としての雰囲気を漂わせている。
(コーヒーの値段が高いのではなく、空間が贅沢なのだ)
大きなカウンター席も気持ちが良い。

■北地蔵
さっぽろ時計台の裏側にある老舗喫茶店。
場所柄、ビジネスマンと旅人が入り交じるが、基本的には街の喫茶店として気軽に利用できる。
オフィス街といっても、中通りに入っているので、店内は至って静か。
静かに札幌を感じることのできる、旅人にもお勧めのカフェだ。

■カフェ・ランバン
狸小路にも近い、戦前の建物を利用した喫茶店。
もっとも、古い建物であることを意識させない、普通の喫茶店として演出されている。
どちらかというと、1980年代的な雰囲気が漂い、都心部にあるのに、どこか学生街の喫茶店的なムードが楽しい。
旅人にもお勧め。

■カフェクラブ ロスマリン
オフィス街のビルの地下にある喫茶店。
昭和時代の純喫茶を今に伝えている貴重なお店だ。
店内の雰囲気は1970年代の創業当時のままで、都心の喫茶店なのに、どこか家庭的な親しみがあるのも、昔ながらの喫茶店といったところ。
昔の喫茶店は、こういう上品なムードを大切にしていたものだった。

■純喫茶 わらび
札幌の「THE 純喫茶」として表彰したい街中の喫茶店。
なにしろ、いかにもなベテラン(お爺さん)のマスターが蝶ネクタイを締めて接客している。
店内は、昭和時代から何ひとつ変わっていないのではないかと思われる。
特別なインテリアを揃えているというよりは、気さくな街の喫茶店といった雰囲気。

■可否茶館大通店
オフィス街のビルの地下にある老舗の喫茶店。
かつてこのビルには、紀伊國屋書店が入り、平日・週末の区別なく、たくさんの人たちで賑わっていたが、その時代に、本格派コーヒーを飲ませる店として人気を得た。
今も、正しいビジネス街の喫茶店を演出し続けている。
オフィス街の喫茶店は、もっと評価されてしかるべきと思う。

■サンローゼすすきの店
すすきの歓楽街の中心にある老舗喫茶店。
場所柄ビジネスマンだけではない、すすきの的雰囲気に満ちている。
かつては、24時間営業の喫茶店がいくつかあったススキノだが、さすがに、今はそれだけの元気はない。
夜が明けるまで語り合いたい人に。

●●●都心から離れた喫茶店●●●

■茶房森彦本店
円山の住宅街の中にある人気の古民家カフェ。
非日常的な空間を楽しむための喫茶店の代表で、森彦でしか感じることのできない時間を体験するために、全国から旅人がやってくる。
自家焙煎のこだわりコーヒー屋さんで、フードメニューなし(ケーキあり)。
超絶人気店なので、順番を待つ場合も。

■菊地珈琲本店
とても気軽な値段でコーヒーを飲むことのできる喫茶店。
コーヒーの値段もトースターの値段も、昭和の頃から変わっていないのではと思えるが、コーヒー豆の販売が本業であるため、喫茶はあくまで試飲としてこだわっているとのこと。
近所の老人やタクシー運転手、営業マンなどが立ち寄る、典型的な日常的な喫茶店で、気兼ねなく喫茶店を楽しむことができる。

■紅茶専門店ディコヤ
札幌では珍しい紅茶専門の喫茶店。
当然、豊富な紅茶メニューと紅茶にあうお菓子がたくさん用意されている。
東区の新道沿いという、カフェとしては意外な立地にあるものの、紅茶好きが集う人気店であり、ランチタイムなどは大変な賑わいを見せる。
紅茶や器具の販売コーナーも充実。

■櫻月(SAKURA MOON)
円山の住宅街にあるカフェ&レストラン。
サクラムーンをカフェと言うべきかどうか疑問があるところだが、時間を選べばカフェとしても利用が可能。
古民家をリノベートした店内空間が、非日常的な雰囲気を醸し出していて、ゆったりと流れる時間を感じるために訪れる人も多い。

■カエルヤ珈琲
近代美術館の近くにある喫茶店。
カフェ独自に、美術館の特別展とコラボした企画などもある。
店名のとおりカエルが大好きで、店内至るところにカエルの置物などが飾られているので、一発で記憶に残る喫茶店となる。
オリジナル通信紙の発行など、活動が爽やか。

■ブラウン・ブックス・カフェ
円山の住宅街にある古民家カフェ。
非日常的な空間を演出した典型的なカフェで、旧古民家の2階の一室を喫茶室として使用、たくさんの本に囲まれた静かな時間を味わうことができる。
閉鎖された個室にいくつかの客席が作られているので、良くも悪くも他の客の影響を大きく受ける。

■円山茶房
円山の住宅街にある古民家カフェ。
バブル景気の1980年代から、非日常的な空間を提供し続けてきた。
時間が止まっているような空間を体験するための、市民の隠れ家的カフェとして人気。
仕事の打合せよりは、一人の時間を楽しむといった使い方が正しいかも。
場所の分かりにくさが、いかにもな古民家カフェだ。

■ろいず珈琲館旧小熊邸
藻岩山ロープウェイ乗り場の近くにある古民家カフェ。
古民家カフェとはいえ、住宅街からここへ移築・復元したお店なので、店内は至ってきれい。
オフィス街や住宅街から離れているので、非日常的な空間を体験するために、市民や旅人がここまで訪れてくる。
ろいずチェーンの中では一押し。

■サッポロ珈琲館本店
北円山の住宅街にある喫茶店で、いわゆる古民家カフェだが、古民家を必要以上に強調していないので、日常的な喫茶店となっている。
いきおい、新聞を読みふける営業マンや、散歩の途中らしきお爺さんなどで、店はいつも大賑わい。
気取らない街の喫茶店だ。

■大倉山月見想珈琲店
大倉山中腹にある喫茶店で、店名のとおり、月夜には窓辺の席から美しい月を眺めることも可能(自分では、まだ見たことがない)。
いわゆる古民家カフェだが、古民家であることを意識しない作り。
場所が場所だけに、非日常的な空間として利用したい。
大倉山観光の旅人にもお勧め。

■D×M(ディーバイエム)
サッポロファクトリー地区にある森彦3号店。
旧・工場をリノベートしたお店で、テーマはプロダクトとドーナツ。
ガラスのコーヒーカップにステンレスのスプーンが、工場の雰囲気を盛り上げる。
オリジナルのダヴィデ・デーナツも人気。
コーヒーがプレスなのも特徴(ドリップも淹れてくれる)

■苺館
1970年代の学生街の喫茶店を感じさせる、北大に近い喫茶店。
石造りの建物と、入り口に飾られたイチゴのオブジェが印象的。
店内は、昭和の喫茶店そのままの雰囲気で、本を持ち込んでコーヒー一杯で粘りたくなる。
実際には、学生街から少し離れているので、店内はかなり静か。
昭和のままで時間の止まった空間は、非日常的な空間として貴重だ。

■JET SET
コーヒーの味を求めるというよりは、フードメニューとおしゃれなインテリアを楽しむカフェ。
特に、ミッドセンチュリー系のデザインが好きな人たちが集まる。
ドリンクはコーヒー以外も充実。

いろいろ書いたけれど、まとめ。
●喫茶店は、店の雰囲気とコーヒーの味にこだわるべし
●そのときの自分の気分に合った店をチョイスすべし
●それぞれの喫茶店のTPOをわきまえることも、大人には必要
●ガイド本はあくまで導入、自分だけのお気に入りカフェリストを作ろう
by kels | 2011-05-01 21:18 | 旧・札幌文化系コラム | Comments(0)

027 札幌古本屋リスト

札幌で古本を探したいという人のために、簡単な古本屋・古書店リストを作ってみた。
古本屋といっても、主要な取扱ジャンルがあったりするので、万人が納得のできるお店というのはない。
僕の場合は、①札幌や北海道の郷土史に関する書籍、②音楽や美術、料理、釣りなどに関する、いわゆる趣味本、というふたつのテーマで古本を探している。

■弘南堂書店

まずは、札幌でも古書店らしい古書店から。
老舗・「南陽堂書店」の兄弟店で、北大前通りという便利な場所にある。
希少本を含めた郷土史関係に強いが、当然値段は高い。
あまり気軽に買い物できる店でもないので、探している本がある場合などの一本釣りで利用。
戦前の本でも、普通に在庫があったりして何度か驚かされた。
和田義雄さんのマッチラベル・コレクションを保管していることでも有名。
店頭に若干の均一棚あり。

■南陽堂書店

同じく、北大前通りの老舗「南陽堂書店」。
北大前という立地なので、動物学や植物学など、専門分野の書籍が充実しているが、切手などの趣味本も並んでいるのが特徴。
古い趣味本を探しているときには、チェックしたい。。

■北十二条書店

北大前通り「弘南堂書店」の並びにある古本屋で、鉄道や美術関係など、趣味本が充実している。
雑誌のバックナンバーも多く、カラーブックスの古いシリーズも在庫が充実している。
基本的には、現行本かそれに近い程度の新しい書籍が中心で、戦前本の在庫はほとんどない。
コミックも置いているが、古本屋としての魅力は十分。

■北天堂書店

地下鉄北18条駅からすぐの古書店。
趣味本を売りにしているだけあって、豊富なジャンルの古本を取り扱っている。
絶版文庫など、マニアックな古本探しにもぴったり。
郷土史も押さえているなど、かなり便利な品揃えだ。

■サッポロ堂書店

北大に近い、郷土史中心の古書店。
正確には、郷土史というよりももっと専門的な北方関係の書籍がメインということになる。
営業時間が短いので、探している本があるときなどに利用。
思いがけない出会いがある可能性も。

■いしかわ書店

すすきのにある老舗の古書店で、かつては3フロアで営業していたが、今は1階がメインで、時々2階も開いている。
地下は完全に閉鎖した模様。
趣味本のほか、時代小説やミステリなどの文庫本も充実。
店内に入って、すぐの棚が北海道の郷土史関係で、基本的にはここの場所だけをチェック。
趣味本は、店内に入って右側の棚に並ぶ。

■ハ光書房

狸小路8丁目で自社ビルを持つ古書店。
新しいビルを建ててから、靴を脱いでから店内に入るスタイルとなり、通いにくくなってしまった(笑)
郷土史から趣味本、文学書、アダルトまで、幅広い品揃えが特徴。
「アダルトとコミックがないと、今の古本屋はやっていけない」とこぼしていた。
ネット否定派だったが、最近はネット販売もやっている。

■大学堂書房

同じく狸小路の7丁目にある古書店で、大量のセット本が積み上げられた店頭風景は圧倒的。
店内も同様の状態で、落ち着いて本を探すという状態ではない。
全集ものやセット本などで探しているものがあるときには、力を発揮してくれそう。

■なづな書館

南一条の電車通りに面して建つ、ものすごくボロボロの建物が特徴(笑)
一見入りにくそうだが、いたって普通の古本屋で、文庫本やコミックの在庫も多い。
郷土史のほか美術など趣味本の在庫も多く、定期的にチェックしている。

■さっぽろ萌黄書店

地下鉄西11丁目駅に近い古書店で、大通の南側、中通りにある。
きれいに整頓された蔵書が印象的。
文学などの定番のほか、美術関係なども。
もっとも、メインはネット販売になっているような印象もあり。
(今はどこもそうだけれど)

■並樹書店

地下鉄西18丁目駅に近い古書店で、大通に面している。
広い店内には、文学書をはじめ、様々なジャンルの古本が置かれている。
趣味本が多いので、定期的にチェックしているが、掘り出し物というよりは、定番商品が目に付く。

■らくだや

同じく大通に面している古本屋。
狭い店内に、びっしりと本が詰め込まれている。
専門書よりは文庫本を中心に並べるなど、売れる本の取扱いが多い。
よって、料理や酒、登山、釣り、音楽など、趣味本が充実している。
といって、専門書がないわけでもないので、実は懐が深いのかも。

■趣味の古書 北海堂

すすきののど真ん中にある古書店で、当然夕方からの営業。
文学や歴史など、幅広い専門書の在庫を並べる。
戦前の古い本(いわゆる黒い本)も多く、宝探し的な感覚で古本探しができるのも楽しい。
細長い店の奥にレジがあるが、店主は非常に話し好き。

■ビーバーズブックス

桑園ジャスコの並びにある古本屋。
音楽、美術、写真、建築など、興味深いジャンルの本がたくさん。
雑誌の在庫も多く、じっくりとお宝探しをしたい。
文庫本やコミック、CDの取扱いもあり。

■ブックハウスQ

札幌医大病院前にある古本とCDのお店。
どうもCDを置いてある店は敬遠しがちなのだが、ここは趣味本やサブカル関係など古本好きにも応えられる在庫を用意している。
小さいけれど、気兼ねなく古本探しができる。

■まんだらけ札幌店

オタクなイメージの強いお店だが、サブカルチャー関係の古本も充実している。
1970年代の「小学館入門百科シリーズ」など、児童書関係の在庫も豊富。
メインはもちろんコミック。
絶版中心に、大量の在庫が並んでいるのはすごい。

■トロニカ

歴史的建造物三誠ビルの2階にある古本屋。
雑誌の取扱いが多く、サブカルチャー的なものは強そう。
最近はこういった趣味本が充実している店が増えてきているのでうれしい。

■古本とビール アダノンキ

こちらも昭和レトロなビル・第2三谷ビルに入るお店で、ビールが飲める古本屋。
ブックカフェならぬブックバーといったところか。
ビール抜きで、古本だけチェックするのもオーケー。
趣味関係の本を中心に、絶版文庫など、かなり厳選された商品を並べているといった印象。

■音楽創庫タナカ

南21条の電車通りに面している小さな中古レコード店。
ほとんどがレコードとCDだが、店内に入ってまっすぐの棚には古本が並ぶ。
音楽関係中心に、郷土史、美術、写真など。
文庫の取扱いも豊富で、なにしろ値段が安い。
小さな店だが、品揃えが厳選されていて探しやすい。

■文教堂書店

地下鉄南郷7丁目駅からすぐのレコードと古書の店。
中古レコードを扱っている関係で、音楽関係の書籍や雑誌の取扱いはすごい。
反戦フォーク関係のギター本も、ここでずいぶんと買った。
郷土史のほか、登山や釣り、写真、美術など、幅広い在庫がある。

■伊藤書房

清田にある古書店で、1階は普通の古本屋、2階がマニアックな古書部となっている。
1階ではコミックや文庫などのほか、趣味本や雑誌など、きれいな書籍が豊富に並んでいる。
2階に行くと、突然に昔ながらの古書店といった趣の店が現れ、戦前の黒い本がごっそりと姿を見せる。
戦前のスクラップブックやスタンプ帖なども、ここで入手したことがある。

■伊藤書房厚別店

上記伊藤書房の支店。
街の古本屋さんといった気取らない雰囲気がいい。
近年のきれいな本が充実。

■伊藤書房ブックセンターいとう上野幌店

上記伊藤書房の支店。
黒い本の取扱いは少ないものの、専門書から趣味本まで幅広い在庫がある。
近年のきれいな本が充実。

■じゃんくまうす

東区にある漫画専門店。
絶版コミックの品揃えが充実している。
そういえば、「オバケのQ太郎」もここで揃えたなあ。
古い少女雑誌の付録を買ったこともあり、侮れない。
現在は通信販売専門になってしまったらしい(残念)。

■セカンズ澄川店

地下鉄澄川駅前に売る古本屋。
雑誌、コミック、文庫と、大量の本が並ぶ様子は、まさしく街の古本屋さん。
基本的に近年の本が中心だが、当時から売れ残っているものなのか、時折1980年代の古い雑誌などが見つかる。

いろいろ書いたけれど、まとめ。
●まずは自分の目でお店を見てみるべし。
●価格にはお店の個性が出るので、しっかりと判断基準を。
●「ブックオフ」などリサイクル系も、しっかりと利用すべし。
●戦前の古い本は、市内で見つけるのはなかなか難しいかも。
●日本全国のネット販売も選択肢(ヤフオクもオーケー)。
by kels | 2011-05-01 21:17 | 旧・札幌文化系コラム | Comments(0)

026 札幌で中古カメラを探す

これからフィルムカメラを使ってみたいと思っているけれど、どこでカメラを買ったら良いのかわからないという人のために、参考程度のメモとして。
ついでに、自分の買い物実績入り。

■あすびーず東急店

まずは、もっとも札幌駅から近い中古カメラ店。
札幌駅前のデパートの中に、中古カメラ専門店が入っているなんてすごい。
あくまでもデパートの一隅なので在庫はそこそこ。
場所柄か商品の移り変わりは速いと思われるので、マメにチェックすべし。
・オリンパスOM-2N 標準レンズセットで衝動買い
・ローライコードⅠ型 イベント開催時に格安で衝動買い
人気のオリンパスペンFシリーズもよく入荷している。
ただし、人気の商品は本当に動きが速いので、即買いがお勧め。
ホームページでの在庫チェックも可能。
気になるものが見つかったら、まずは電話にて、商品を取り置きしておいてもらおう。
買うかどうかはお店で実物を見てから判断すべし。

■あすびーずJ-SHOP

南一条の電車通りに面したお店で、店内に入ってすぐ左側が中古カメラの棚。
豊富な在庫があるが、上級者向けの高価なカメラも多い。
・キヤノン ダイアル35 サイトで見つけて電話予約してから購入
東急店同様にホームページでの商品情報あり。
サイトは頻繁に更新されるので、要チェック。

■グラフ商会

二十四軒にある中古カメラ専門店。
とにかく豊富な在庫がすごい。
初心者用から上級者向けまで取り扱いも幅広く、なにがしか欲しいカメラが見つかりそう。
在庫の多さ故か、値段の安さは圧倒的。
・オリンパスペンFT 標準レンズ付き サイトで見つけてメールで予約してから購入
・オリンパスON-1 サイトで見つけてメール予約してから購入
・ミノルタ ハイマチックF 衝動買い
・リコー オートハーフ 衝動買い
ホームページでの商品情報も、ほぼ毎日更新。

■カメラのイシオ西28丁目店

円山公園に近い中古カメラ店。
いかにもカメラ店の主人といった趣の店主が出迎える個人のお店。
入りにりくいが、入ってしまうとあまり気にならない。
店頭のショーウィンドゥと、店の奥の棚に中古カメラがある。
在庫は少ないが、おもしろいものが入るのでチェックしている。
・ミノックスB型 サイトで発見して、すぐ来店、購入した
・ミノックスBL型 同上
・ポラロイドSX-70 サイトで見つけてメールで予約してから購入
個人のお店なので、値段も要相談といった雰囲気がある。

■パラダイス

北大に近いカメラの修理店だが、中古販売も熱心。
最近のカメラ女子系の取り組みが盛んで、店はいつでも若い女の子でいっぱい。
サークル的な雰囲気があって、はっきり言って入りにくい(笑)
・オリンパスペンF 標準レンズ付き メールで予約してから購入
・リコーオートハーフ 店頭で見つけて衝動買い
完全オーバーホールしてからの販売が売りなので、中古カメラの値段としては全体に高め。

■カメラのキタムラ 羊ケ丘り通店

「カメラのキタムラ」もお店によっては中古カメラの取扱いが充実している。
キタムラの中では、「羊が丘通り店」がもっともよくチェックするポイント。
オリンパスペンFも格安で見つけたことあり。
(何台も持っているので買わなかったけれど)
・オリンパスXA初代 ネットで見つけてメールで予約してから購入
「カメラのキタムラ」全店共通の中古カメラサイトあり。

■カメラのキタムラ 大谷地店

札幌市内の「カメラのキタムラ」の中では、もっとも取扱いが充実している印象。
遠いので頻繁には見に行けないのが残念。
その割には、中古カメラを買った記憶はなし。
どうしてか不思議。

■カメラのいわもと

昔から、創成川の東側にはカメラ店が多いと言われていたが、その創成川イーストのお店。
在庫も多く、いろいろチェックしてみたいと思っているけれど、まだ買い物実績はなし。

■セブン商会

同じく創成川イーストの中古カメラ専門店。
この地区のカメラ店って、どこかプロっぽい雰囲気が漂っていて、入りにくい感じも。
なんと、まだ未踏。

■タック・カメラ
同じく創成川イーストのカメラ修理店だが、中古販売もあり。
先日の中古カメライベントでは、大量のオリンパスペンとリコーオートハーフを並べていたので、そっち系のお店なのかと推測。

■カメラの光映画堂

大通公園に近い札幌都心部の中古カメラ店。
非常に便利な場所で、在庫も豊富だが、値段が高めのためか、これまでに買い物実績なし。

いろいろ書いたけれど、まとめ。
●まずは自分の目でお店を見てみるべし。
●中途半端な知識を頼るより、「何もわからないので全部教えてください」的な感じの方が気楽。
●お店は知っていて当たり前、こっちは知らなくて当たり前。
●基本的に、中古カメラは一点もの、欲しいものは即決判断が必要。
●日本全国のネット販売も選択肢(ヤフオクはただの冒険)。


by kels | 2011-05-01 21:16 | 旧・札幌文化系コラム | Comments(0)