カテゴリ:ファッション( 77 )

札幌の夏には、何か1枚薄い羽織物があった方が安心だろう

b0103470_6211150.jpg

東京という町の生活を最も美しくさせるものは夏であろう。
一帯に熱帯風な日本の生活が、最も活々(いきいき)として心持よく、決して他人種の生活に見られぬ特徴を示すのは夏の夕(ゆうべ)だと自分は信じている。
虫籠、絵団扇、蚊帳、青簾、風鈴、葭簀(よしず)、燈籠、盆景のような洒々(しゃしゃ)たる器物や装飾品が何処の国に見られよう。
平素は余りに単白で色彩の乏しきに苦しむ白木造りの家屋や居室全体も、かえってそのために一種いうべからざる明い軽い快感を起させる。
この周囲と一致して日本の女の最も刺戟的に見える瞬間もやはり夏の夕、伊達巻の細帯にあらい浴衣の立膝して湯上りの薄化粧する夏の夕(ゆうべ)を除いて他にはあるまい。

「夏の町」永井荷風(1910年)

この週末は、実に夏らしい天気となった。
雲一つない青空の中に、眩しい太陽の陽射しを浴びている。
大通公園のビアガーデンも始まって、ようやく夏らしい気持ちになった。

もっとも、気温の方は札幌らしく爽やかな夏である。
昨日の最高気温は26.4℃で、札幌としてはまずまずの暑さといったところ。
早朝は17℃台だから、相変わらず朝夕は涼しい。

札幌の夏には、何か1枚薄い羽織物があった方が安心だろう。
昨日一日、僕は半袖Tシャツの上に、リネンの長袖シャツを着て歩いた。
腕をまくっていれば、暑くて過ごせないということは全然なかった。

夏に憧れを持つ自分としては、東京の30℃が恋しい。
多くの東京の人たちは、北海道の涼しさがうらやましいのかもしれないけれど。
人はないものをほしがる生き物らしい。


にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 札幌情報へ
にほんブログ村
↑↑↑↑↑
「にほんブログ村」に参加をしてみました。
1日1回のクリックをお願いいたします!
by kels | 2016-07-24 06:37 | ファッション | Comments(0)

夏の準備が終わったら、いよいよ本格的な夏の到来だ

b0103470_18303732.jpg

何時の間にか、人が絽(ろ)の羽織を着て歩く様になった。
二三日、宅(うち)で調物をして庭先より外(ほか)に眺めなかった代助は、冬帽を被って表へ出てみて、急に暑さを感じた。
自分もセルを脱がなければならないと思って、五六町歩くうちに、袷(あわせ)を着た人に二人出逢った。
そうかと思うと新らしい氷屋で書生が洋盃(コップ)を手にして、冷たそうなものを飲んでいた。

「それから」夏目漱石(1909年)

別に何かを探すというわけでもないけれど、何となくセールを見てきた。
セールもこの季節になると、本当に売れ残りの商品が並んでいるという感じである。
「2点お買い上げでさらに10%オフ」みたいな文字が、あちこちの店に飾られている。

格別にセールに期待があるわけでもないので、逆に僕はこの時期のセールが好きだ。
誰にも買われなかったものの中で、もしかすると出会いがあるかもしれない。
「何か買わなくちゃ」という強迫観念がないから、店内を客観的に見て回ることができる。

札幌パルコのグランバザールは今日が最終日。
JRタワーバーゲンのファイナルは、7月24日まで。
夏の準備が終わったら、いよいよ本格的な夏の到来だ。


にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 札幌情報へ
にほんブログ村
↑↑↑↑↑
「にほんブログ村」に参加をしてみました。
1日1回のクリックをお願いいたします!
by kels | 2016-07-18 18:55 | ファッション | Comments(0)

いよいよ本格的な夏が始まるという季節には、夏のセールは終わっているのだ

b0103470_5111662.jpg

丁寧に礼を述べて穴倉を上がって、人の通る所へ出て見ると世の中はまだかんかんしている。
暑いけれども深い息をした。
西の方へ傾いた日が斜めに広い坂を照らして、坂の上の両側にある工科の建築のガラス窓が燃えるように輝いている。
空は深く澄んで、澄んだなかに、西の果から焼ける火の炎が、薄赤く吹き返してきて、三四郎の頭の上までほてっているように思われた。

「三四郎」夏目漱石(1908年)

札幌ではファイナルバーゲンセールが始まっている。
いよいよ本格的な夏が始まるという季節には、夏のセールは終わっているのだ。
夏に着る夏物を買う身にとってはありがたい話ではある。

もっとも、ファイナルセールというくらいだから、ほとんどが売れ残りなんじゃないかと思ってしまう。
誰かが買わなかったものばかりが、そこには並んでいるわけだ。
サイズやカラーなどは、もはや揃っていなくて当たり前の時期である。

そう思って見るせいか、どこの店でも客の姿は少ない。
逆に言うと、店内をゆっくりと見てあるくことができるので、つい、フラフラを入ってしまう。
サイズさえ残っていれば、上手な買い物をすることができるかもしれない。

セール初めの頃には行かなかったような店や、普段は入ったことのないような店を覗いたりする。
意外な発見があったりして、それはそれで楽しい体験である。
セールを機会に、新しいブランドで出会うこともあるに違いない。

それにしても、今回のセールも、あまり買い物をしなかった。
余計なモノを増やしたくないと思う気持ちが強くて、ほとんど衝動買いができないからだろう。
MHLのチノパンとアローズのシャツを1枚買ったくらいのものである。

そろそろ秋モノが気になり始める季節だ。


にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 札幌情報へ
にほんブログ村
↑↑↑↑↑
「にほんブログ村」に参加をしてみました。
1日1回のクリックをお願いいたします!
by kels | 2016-07-17 05:29 | ファッション | Comments(0)

夏を迎えるにあたって、麦わら帽子をひとつ買おうかと考えている

b0103470_19133244.jpg

やがて、かすかに海の匂いがしてきた。
ほんのかすかな匂いだった。
あたかも、ここがかつて、青い波が打ち寄せ冷たい風が吹いていた美しい海岸で、熱い息と冷たい汗でよい匂いを嗅ぐことができたのを想い出させようとするかのような、かすかな匂いだった。

「さらば愛しき女よ」レイモンド・チャンドラー/訳・清水俊二(1940年)

夏が好きなので、夏らしい雑貨を見ると、うれしくなってしまう。
水着、ビーチサンダル、浮き輪、サーフボード。
だけど、僕が今欲しいものは麦わら帽子だ。

夏を迎えるにあたって、麦わら帽子をひとつ買おうかと考えている。
夏の帽子は、既にいくつか持っているのだ。
だけど、100パーセント純粋なストローハットというものを、実は僕は持っていない。

麦わら帽子の出番なんて、きっとほとんどないだろう。
夏休みさえ、まともに取ることができるかどうか、先行き不透明で、飛行機のチケットを予約することさえできない。
今の僕に最も不必要なものが、夏の麦わら帽子なのかもしれない。

それでも僕は、新しい麦わら帽子をひとつ買おうと思っている。
せめて、夏の欠片を部屋の隅に飾っておくことで、僕は僕の夏を楽しめるような気がするから。


にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 札幌情報へ
にほんブログ村
↑↑↑↑↑
「にほんブログ村」に参加をしてみました。
1日1回のクリックをお願いいたします!
by kels | 2016-07-03 20:14 | ファッション | Comments(4)

セールで買い物をしないと、何かしら損をしたような気持ちになる。

b0103470_518942.jpg

「いい匂いだな。どうして作るんだ?」
「荒挽きのコーヒーで、コーヒー漉しを使わないんだ」
私は戸棚から砂糖を出し、冷蔵庫からクリームを出して、食卓に彼と向かい合った。

「さらば愛しき女よ」レイモンド・チャンドラー/訳・清水俊二(1940年)

7月1日から夏のセールが始まっている。
いつもの年のように、本格的な夏が訪れる前に、もう夏のセールが始まっている。
セールとは売れ残りを売りさばくための戦略ではないらしい。

セールで買い物をしないと、何かしら損をしたような気持ちになる。
特に欲しいものがあるわけでもないのに、何となく店を覗いてみようという気持ちになる。
どの店も、セール特有の高揚感に包まれている。

街には人が溢れて、夏のセールの経済的な効果というやつを、何となく感じさせる。
すれ違う人々は、たくさんの買い物袋をぶら下げている。
セールでたくさんのハッピーを手に入れたのだ。

そうして店をいくつも覗いて、結局、僕は何も買わなかった。
セールに向いていない種類の人間なのかもしれない。
もうすぐ本格的な夏がやってくるという街のムードが、それでも僕は好きだった。


にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 札幌情報へ
にほんブログ村
↑↑↑↑↑
「にほんブログ村」に参加をしてみました。
1日1回のクリックをお願いいたします!
by kels | 2016-07-03 05:30 | ファッション | Comments(0)

そういう意味で、ブルックスブラザーズのボタンダウンシャツは完璧だ。

b0103470_19311456.jpg

ブルックスブラザーズのオックスフォード。
長そでのボタンダウンシャツ。
それは自分が十七才の時、初めて袖を通したアメリカだった。
カラーのボタンを外し、洗い立てをノーアイロンで、前ボタンをふたつ外して、袖をふたつ折るのがウディ・アレンの着こなしと知り、毎日そのとおりに着こなした。

「くちぶえカタログ」松浦弥太郎(2005年)

すべてのものにはエピソードが必要だと、僕は思う。
それが、日常的に身に付けるものであれば、なおさらだ。
エピソードのないものは、つまり、魅力も乏しい。

そういう意味で、ブルックスブラザーズのボタンダウンシャツは完璧だ。
豊富なエピソードと疑いのない魅力に溢れている。
長い歴史の裏付けが、それを証明してみせる。

魅力的なシャツには魅力的な物語が隠されている。
そういうことだ。

にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 札幌情報へ
にほんブログ村
↑↑↑↑↑
「にほんブログ村」に参加をしてみました。
1日1回のクリックをお願いいたします!
by kels | 2016-06-05 19:41 | ファッション | Comments(4)

この春、僕は白いシャツばかり買っていて、先日はEELの「陶器釦のシャツ」というのを買った

b0103470_6545334.jpg

暑中用ふるホワイトシャーツには胸の所軟く袖口も糊ばらぬものあり。
従つて色も白とはかぎらず、変り縞多し。
皆米国の流行にして礼式のものならずと知るべし。

「洋服論」永井荷風(1916年)

フィッツジェラルドの「グレート・ギャツビー」には、 色とりどりのシャツが登場する。
ギャツビーがイギリスから取り寄せた、たくさんのシャツを見て、デイジーは思わず涙を流す。
「なんて美しいシャツなんだろう」と。

この春、僕は白いシャツばかり買っていて、先日はEELの「陶器釦のシャツ」というのを買った。
EELというブランドは、商品名に惹かれるものが多い。
桜の季節に着る春コート「サクラコート」をはじめ、「砂浜デニム」や「五月雨クルー」など、日本の四季を感じさせる。

「陶器釦のシャツ」は、商品名のとおり、陶器製をボタンを使ったシャツだ。
僕の買った白いシャツには、深い青色をした陶器ボタンが付いている。
シンプルだけれど、シャツ一枚だけで出かけたくなる、そんなシャツだ。

ビジネスでも白いシャツばかり着ている。
もちろん、かっちりとしたシルエットのものが多いから、休日くらいは、リラックスしたシャツがほしい。
そんな気持ちで、僕はプライベート用の白いシャツを探している。


にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 札幌情報へ
にほんブログ村
↑↑↑↑↑
「にほんブログ村」に参加をしてみました。
1日1回のクリックをお願いいたします!
by kels | 2016-04-09 07:22 | ファッション | Comments(0)

札幌でも、もう少し気軽に「YAECA」の製品を買えるようになるといいな

b0103470_785571.jpg

老若、体型、容貌を問わず、白いワイシャツが全く似合わないという男はこの世に存在しない。
清潔な純白のシャツを着ている人を見て不快だと感じることは決してない。

「一枚の白いシャツ」河毛俊作(2011年)

僕は白いシャツが好きだ。
ビジネスだけではなく、週末にも白いシャツを着ることは多い。
簡単に清潔感を表現できるからかもしれない。

ただし、週末の白いシャツはリラックスできるものがいい。
ビジネスで着用しているブルックスブラザーズも、週末はお休みだ。
週末には週末に似合う白シャツというものがある。

毎年、春になる頃に白シャツを何枚か購入する。
暖かくなったら、白シャツ一枚さらりと羽織って出かけたいと思う気持ちが強くなるのだろう。
今年も週末用に何枚かの白シャツを買った。

普段は割と気に入ったものを何枚も買って揃えてしまうことが多い。
自分なりの制服を作ってしまうパターンである。
今年は、違ったブランドのものを比べてみようと考えて、いろいろなシャツに手を出した。

写真は「YAECA」の白シャツである。
人気ブランドだけれど、札幌あたりでは、あまり売っているところを見ない。
ブランドの姿勢として、デパートやショッピングモールなどには並べたくないということらしい。

札幌でも、もう少し気軽に「YAECA」の製品を買えるようになるといいな。


にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 札幌情報へ
にほんブログ村
↑↑↑↑↑
「にほんブログ村」に参加をしてみました。
1日1回のクリックをお願いいたします!
by kels | 2016-04-02 07:28 | ファッション | Comments(2)

休日はほとんど「オーチバル」と「MHL.」と「A.P.C」だけで完成してしまう

b0103470_792297.jpg

気が付けば、もう3月である。
何もしないうちに2月が過ぎ去ってしまったような気がする。
本当に短いんだなあ、2月って。

とりあえず、月が変わったので、2月の買い物を振り返っておこうと思う。

最近は断捨離を進めたりしているので、買い物が本当に少なくなった。
モノが少ないと、余計なモノを増やすことが損のように思えてくる。
中途半端な洋服を増やすことも、イヤだなあと思うようになってきた。

それでも、いくつかの春モノは購入したので、ちょっと記録を。

まずは、春用のコート。
できるだけ細身のものを探して、結局「STUDIOUS」の紺色のコートを購入。
初めてのブランドだけれど、細身のデザインが多いらしい。

春用のカットソーとして、「オーチバル」と「セント・ジェームス」のバスクシャツを購入。
どちらも、白無地の超シンプルなもの。
最近は、本当にシンプルなものが好きになってしまった。

ついでに、「オーチバル」のグレーパーカー。
昔はあまり好きじゃなかったけれど、最近はパーカーコーデにも抵抗がない。
北海道は年中寒いから、ずっと活躍してくれそう。

それから、「MHL.」の白いショルダーバッグ。
これは実は自分で買ったのではなくて、バレンタインデーのプレゼントにもらった。
前から欲しかったやつなので、すごくうれしい。

シンプルなスタイルが多くなって、ナチュラル系のブランドと付き合うことが増えた。
と言うか、休日はほとんど「オーチバル」と「MHL.」と「A.P.C」だけで完成してしまう。
おかげで、コーデを考えるのに時間がかからなくなった(笑)

早くパーカー一枚で外出できる季節にならないかなあ。


にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 札幌情報へ
にほんブログ村
↑↑↑↑↑
「にほんブログ村」に参加をしてみました。
1日1回のクリックをお願いいたします!
by kels | 2016-03-06 07:29 | ファッション | Comments(0)

未来の自分のための覚書として、1か月の買い物記録を書いておこう

b0103470_1819347.jpg

彼女は可愛かった。
背が低く、しまった体つきで、金髪をお下げにしており、スミレ色の目は大きく、唇がちょっと腫れぼったい感じだ。
化粧が濃すぎるし、「私を見ないで」といった感じをたたえていながら、化粧と衣類が「私を見て!」と叫んでいる。

「ペイパー・ドール」ロバート・B・パーカー

最近はファッション関係の写真も、インスタグラムでアップしている。
自分の記録的な意味も含めて、1か月分の記録を、ブログにも書いておこうと思う。
未来の自分のための覚書として。

ということで、今月の買い物を思い付くままに。

正月のセールは、羽田空港まで移動する途中の池袋パルコの「マーガレット・ハウエル」にて。
ボーダーシャツ2枚と靴下を1枚。
時間が限られていたので、とにかく最低限の買い物だけを済ませた。

札幌に戻ってからは、「ナノ・ユニバース」でポケット付きのボーダーシャツ。
「アーバン・リサーチ・ドアーズ」でもボーダーシャツを購入。
毎日ボーダーを着ないと、元が取れない(笑)

「ビューティー&ユース」では、「オーチバル」のタートルネックを、またまたボーダーで。
オリジナルの黒いスエードのスニーカーと、「リーボック」の白いスエードのスニーカー。
B&Yでも、意外とセールで買い物をしていた。

「レイジブルー」で、ネイビーのニット帽と黒いスヌード。
最近は、マフラーよりもスヌードの出番が多くなってしまった。
あと1か月も使えるかどうか。

「ジーユー」で、定番グレーのパーカー。
そう言えば、「ジーユー」で買い物をしたのは、久しぶりかもしれない。

「グラミチ」の黒いニューナローパンツは、ネットで購入。
履き心地が良いので、色違いでの購入を検討中。
A.P.C以外のボトムスを買うのは、実はすごく久しぶりだったりする。

セールでは買い物をしないと言いながら、気がつけばちょこちょこと買い物をしている。
まあ、クローゼットの隙間を埋めるような買い物が中心なんだけれど。
細かいものとは言え、またモノを増やしてしまったと、少し反省(笑)

これからは春物の検討が始まる季節。
実は今日もステラプレイスをフラフラしながら、危なく春コートを衝動買いするところだった。
(「ダントン」のベージュコートがほしいと、ずっと思っている)

まあ、春のコートは、じっくりと慎重に選ぼう(と、自分に言い聞かせて)。


にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 札幌情報へ
にほんブログ村
↑↑↑↑↑
「にほんブログ村」に参加をしてみました。
1日1回のクリックをお願いいたします!
by kels | 2016-01-31 18:46 | ファッション | Comments(0)