カテゴリ:春のこと( 135 )

今年2016年の札幌の桜の開花日は4月25日、満開日は5月1日である

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もし文芸の鑑賞に志しながら、一種の花木と言ふより外に桜を理解出来ない人があるとすれば、その人は甚だお気の毒ですが、まづ文芸の鑑賞には縁のないものとおあきらめなさい。
これは文字の読めないのよりも、稽古する余地のないだけに一層致命的な弱点であります。
その証拠には御覧なさい。
より文字の読める文科大学教授は往々――と言ふよりも寧ろしばしば、より文字の読めない大学生よりも鑑賞上には明めくらであります。

「文芸鑑賞講座」芥川龍之介(1924年)

今年2016年の札幌の桜の開花日は4月25日、満開日は5月1日である。
平年よりも早い桜の到来で、桜の花と大型連休とが見事にマッチすることとなった。
札幌的には最高の花見シーズンである。

にも関わらず、今年は桜を観る機会が少なかった。
桜の季節の天候が悪くて、気温も低かったからである。
寒い日が続いているせいか、桜の花もグズグズと長持ちをしているようだ。

桜はパッと咲いてパッと散るのが桜らしいと、僕は思う。
降ったりやんだりの曖昧な天気の中で、まるで桜の花が生殺しになっているかのようだ。
こんな桜の季節の季節もあるんだなあ。


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by kels | 2016-05-06 05:49 | 春のこと | Comments(0)

札幌の花見は焼き肉の花見だから、旅行者が見たら驚くかもしれない

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弟が十八九の頃、写真にこった。
家族のものや静物をその父の古いコダックでよくとった。
自分では写真機を余りもたず、外国を旅行したとき伯林(ベルリン)でこんな笑い話を友達からきいた。
ドイツの小学生に先生が質問した。
日本人と米国人とはどこがちがいますか?
子供の答えに曰く。
年よりで、ズボンに筋がなくて、眼鏡をかけて、写真機をもっているのが日本人です。
アメリカやドイツへ行くと、レンズがよいのが魅力で税のかからぬところで誰でも買おうと思うのだろう。

「カメラの焦点」宮本百合子(1937年)

東京の花見には、大勢の外国人観光客が訪れたと言う。
札幌の桜の季節にも、さぞかしたくさんの外国人が訪れるだろう。
新聞は、随分前から、そんな話を書いていたような気がする。

今日、北海道神宮を歩いたけれど、外国人の姿を多く見かけた。
もっとも、札幌の街にも外国人旅行客は普段から多い。
いつもの札幌の風景と言ってしまえば、それまでかもしれない。

札幌の花見は、焼き肉の花見だから、旅行者が見たら驚くかもしれない。
北海道の人間でさえ、円山公園の花見を初めて見た人は驚くくらいだ。
長く札幌で暮らしているうちに、焼き肉がなければ花見がつまらないと感じるようになる。

もちろん、札幌にも焼き肉抜きの花見を楽しみたいと考えている人たちはたくさんいる。
だから、桜の名所である円山公園では、焼き肉をすることのできるエリアが、きちんと指定されている。
好みにあったお花見を楽しむことができるのだ。

天気予報によると、明日から雨になるらしい。
散り際の桜を楽しみたいけれど、果たして、もう一度円山公園に行くことができるかどうか。


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by kels | 2016-05-03 19:39 | 春のこと | Comments(0)

開花の知らせが早かった割には、桜の花は今が見頃である

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水の流れのような、薄いショールを、街を歩く娘さん達がしている。
一つあんなのを欲しいものだ。
洋品店の四月の窓飾りは、金と銀と桜の花で目がくらむなり。

食えなくてボードビルへ飛び込んで、裸で踊った踊り子があったとしても、それは桜の罪ではない。

「放浪記」林芙美子(1928年)

桜が咲いて以降、どういうわけか寒い日が続いていた。
市内のあちこちで桜は咲いていたけれど、寒すぎて、とてもお花見どころではない。
気温が上がらないうちは、テンションも上らないというものだ。

昨日くらいから、ようやく気温が上がり始めて、祝日の今日は夏日の予想。
ちょっと極端な気もするが、絶好の花見日和には違いない。
今年初めて円山公園の桜を観に出かけた。

昼過ぎに到着すると、さすがに円山公園はものすごい人出である。
きっと、みんな同じような気持ちで、暖かい日が来るのを待っていたのだろう。
公園内の至る所から、焼き肉の煙が立ち上っている。

開花の知らせが早かった割には、桜の花は今が見頃である。
個人的には、桜は散り際が一番美しいと思っている。
そういう意味では、連休中は円山公園の桜を楽しむことができそうだ。


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by kels | 2016-05-03 18:06 | 春のこと | Comments(0)

昨日撮れなかったので、「ブルックスブラザーズ」前の桜を撮ってきた

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隅田川はどんより曇つてゐた。
彼は走つてゐる小蒸汽の窓から向う島の桜を眺めてゐた。
花を盛つた桜は彼の目には一列の襤褸のやうに憂欝だつた。
が、彼はその桜に、――江戸以来の向う島の桜にいつか彼自身を見出してゐた。

「或阿呆の一生」芥川龍之介(1927年)

昨日撮れなかったので、「ブルックスブラザーズ」前の桜を撮ってきた。
今日もそこそこに気温が高かったので、市内のあちこちで、桜の花が咲き始めている。
今週末には、お花見ができるくらいになっているかもしれない。

今の時期、開花の進んでいる桜の樹はまだ少ないから、市民の注目度も高い。
写真を撮っていると、あっという間に人だかりができてしまった。
みんなで撮れば、スナップ写真も怖くないよね(笑)


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by kels | 2016-04-24 19:49 | 春のこと | Comments(2)

世の中では、既に春コートさえ着ていない男の子たちも多い

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日本晴、春や春、春の春。
うらゝかな空腹だ(いやな行乞はやめとかう)。
天地荘厳、摂取不捨。
今日は絶食的断食である、
絶食は他力的、断食は自力的、具体的に説明すれば、米がなくなつた、
それもよからう、米なしデーにしてをく、である。

「其中日記」種田山頭火(1933)年

今日も札幌は、素晴らしい日本晴れである。
こんな青空を見ていると、ようやく春が来たんだなあと、しみじみと感じてしまう。
これで、もう少し暖かいと、もっと幸せなのだけれど。

昨日の札幌の最高気温は、12.5℃である。
春のコートを着ていないと、やはり寒いくらいの気温だ。
おまけに、昨日は風が強くて、体感温度はもっと低かっただろう。

寒がりの僕は、春コートの中にパーカーを重ね着していた。
重装備のようだけれど、薄いコートに薄いパーカで、ちょうど良いような気候である。
軽装の方が好きだけれど、寒いのばかりはどうしようもない。

もっとも、世の中では、既に春コートさえ着ていない男の子たちも多い。
彼らは、既にパーカー一枚で、この春を闊歩している。
考えてみると、僕も学生時代は、薄着を率先するほどの寒さ知らずだった。

一方で、外国人観光客は、未だにダウンのコートを着用している。
南国の東南アジアから来ている人たちにとって、札幌の早春の寒さは厳しいのだろう。
北海道の若者の薄着を見て、驚いているかもしれない。

それにしても、こんな寒い話題は、そろそろ終わりにしたいなあ。


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by kels | 2016-04-10 07:09 | 春のこと | Comments(0)

北国にも春はやって来た。東京の春みたいに、桜の花はないけれど。

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「とうとう、春がやって来た」
「まア、綺麗だわね」と妻は云うと、頬笑みながら痩せ衰えた手を花の方へ差し出した。
「これは実に綺麗じゃないか」
「どこから来たの」
「この花は馬車に乗って、海の岸を真っ先きに春を撒き撒きやって来たのさ」

「春は馬車に乗って」横光利一(1927年)

春らしくないとは言え、北国にも春はやって来た。
東京の春みたいに、桜の花はない。
咲いているものと言えば、せいぜいクロッカスの花くらいのものだ。

それでも、北国の人たちは、ようやく春が訪れたと思う。
北国の人たちは、街かどの雪が溶けてなくなったときに、春の訪れを知るのだ。
そうでもしないと、北国の春なんて、あまりにも遠すぎるから。


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by kels | 2016-04-09 20:32 | 春のこと | Comments(0)

春のコートを着ていても寒いと思わせる、そんな風の一日だった

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三時十分になった時である。
中村は春のオヴァ・コオトの下にしみじみと寒さを感じながら、人気のない爬虫類の標本室を後ろに石の階段を下りて行った。
いつもちょうど日の暮のように仄暗い石の階段を。

「早春」芥川竜之介(1925年)
 
札幌、昨日の最高気温は6.7℃である。
おまけに、風速は10メートルを超えた。
4月とは言え、寒いはずである。

ちなみに、風速10メートルとは、傘が差せない程度のやや強い程度の風のことを言うらしい。
うっかり気を抜くと、風に流されてしまいそうになる。
春のコートを着ていても寒いと思わせる、そんな風の一日だった。

この季節、街の人々の服装は、実に様々である。

若い男の子などは、軽いパーカー一枚だけで平気な顔をしている人も少なくない。
女性は、ほとんどがトレンチコートを着ている。
最も重装備なのは外国からの旅行者で、彼らの中には、まだ真冬そのものといった服装の人もいた。

午後、僕は「ブラウンブックスカフェ」でコーヒーを飲んでいた。
珍しく誰もいない、静かな土曜日だった。
古いビルの古いガラス窓が、風に吹かれるたびに何度も揺れた。

ふと、外国の男の子が入って来た。
真冬のダウンコートを着ている。
彼は英語で「アイリッシュコーヒー」を注文した。

風に鳴る木枠のガラス窓を、物珍しそうに眺めている。
そして、ゆっくりとダウンコートを脱いだ。
驚いたことに、コートの中の彼は、半袖のTシャツ一枚だけだった。

真冬の寒さが厳しいニューヨークでは、建物の中の暖房がしっかりとしているらしい。
だから、室内では暑すぎないように軽装にしている人が多いと聞いたことがある。
だから、Tシャツの上にダウンコートを羽織るスタイルは合理的ということなのだろう。

さて、札幌、今日の予想最高気温は12℃である。
昨日よりは暖かくなるようだが、あいにくの雨模様である。
カメラを持った散策が楽しい季節待ち遠しい日々だ。


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by kels | 2016-04-03 05:46 | 春のこと | Comments(4)

桜が咲くまでのあと1か月は、しばらく冬を引きずって生きていくのかもしれない

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街の大きな道はほとんど路面を現わしていたが、それでも北側の軒端や、小路には凍った雪がなお冬の名残をとどめていた。
白一面だった校庭も急速に雪を失い、かつては人一人通れるだけだった雪の近道が、まっさきに黒々とした地肌を現わしていた。

「阿寒に果つ」渡辺淳一(1973年)

3月も終わりだというのに、あまり春らしい感じがしない。
寒の戻りというやつらしいが、そろそろ春らしさを感じさせてはくれないものか。
街は、中途半端な季節のままで時間を止めてしまったかのようだ。

寒いなあとは思っても、もう冬のコートは着れない。
多少厚着をしても、頑張って春のコートを着て出かけるようにしている。
季節は、意外とこんなところから移り変わっていくのかもしれない。

もちろん、気温的にはまだまだ冬のコートが活躍する時期である。
多くの人はウールのコートを着こんでいるし、ダウンコートさえまだまだ少なくない。
冬と春とが中途半端に混じり合う季節なのだ。

寒がりの人間にとって、この季節は、喫茶店に入るのもためらわれる季節である。
どの店に入っても、真冬のように暖房がガンガンと入っているわけではない。
最初のうちは暖かいと思っても、コーヒーを飲んでいるうちに底冷えがやってくる。

桜が咲くまでのあと1か月は、しばらく冬を引きずって生きていくのかもしれないな。


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by kels | 2016-03-27 05:44 | 春のこと | Comments(0)

3月半ばになるというのに、相変わらず寒い日が続いている

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3月半ばになるというのに、相変わらず寒い日が続いている。
最低気温がマイナスを記録している間は、さすがに春とは言わないのだろう。
まして、最高気温が5℃以下の日々では、真冬とあまり変わらない。

それでも、昨日・今日と春コートを着て出かけた。
どうせ近所の喫茶店に行ってコーヒーを飲むくらいだから、特に問題はない。
さすがに、パーカーを重ね着して防寒対策は取っていったけれど。

街に出ると、少しづつ薄着の人たちが増えている。
特に若い世代の人たちは春を待ちきれないのか、早々と春めいた格好に変わりつつある。
せっかく買った春コートがあれば、早く着たいという気持ちも分かる。

僕も、この春に買ったコートを着て出かけた。
春コートと言っても、購入したのは2月上旬である。
本当の春が訪れる頃には、とっくに売り切れてしまっているからだ。

春コートというのは、意外と季節が短い。
札幌の場合、3月では寒いし、5月では暑いから、実際に活躍するのは4月だけである。
もちろん、朝晩の冷え込みを考えると、6月くらいまで使うことは可能だが。

東京に春が訪れていない以上、札幌に春が来るはずもない。
桜の季節を考えても、東京と札幌では、ほぼ1か月のズレがある。
こればかりは、まあ、どうしようもないことなんだけれど。


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by kels | 2016-03-13 19:54 | 春のこと | Comments(0)

今週後半は、さすがに、トレンチコートを着ている女性が多かった

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どうしようもなく寒い日が続いている
なにしろ、最高気温が14℃とか15℃なのだ。
ブログの更新頻度が落ちるわけである(笑)

ライラックの咲く季節だから「リラ冷え」と言えないこともない。
だけど、「リラ冷え」と言うには少し早いような気もする。
要するに、4月が暖かすぎただけのことなのだ。

通り過ぎた季節を逆戻りすることは難しい。
それでも、今週後半は、さすがに、トレンチコートを着ている女性が多かった。
春みたいな気温だから、春みたいな格好をしてちょうどいいのだ。

その点、男性は薄着のままの人が多いような気がする。
男性の場合、そもそも春コートを持っていない人も多い、ということもあるのだろう。
シャツ1枚で、しかも腕まくりをして歩いている男の子たちも少なくなかった。

寒がりの僕は、当然、そういうわけにいかない。
薄いコットンのハーフコートを着て、東急ハンズまで出かけた。
季節を逆戻りしているみたいで、本当は嫌なんだけれど。

もう少し気温が上ってくれないと、写真を撮る気にもなれないなあ。

ハモニカの一音はづれ春セーター 金井文子


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by kels | 2015-05-16 21:30 | 春のこと | Comments(2)