札幌日和下駄
2021-08-22T23:18:36+09:00
kels
スナップ写真×ショートコラム
Excite Blog
コーチャンフォーに行くと、原田康子の復刻文庫コーナーができていた
http://poros.exblog.jp/28156825/
2018-02-24T06:48:00+09:00
2021-08-22T23:18:36+09:00
2018-02-24T06:48:50+09:00
kels
文学・芸術
札幌の冬は釧路の冬とよほど違います。
雪の降らない日が一日でもあるでしょうか。
さらさらした粉雪、しめった大きなぼたん雪、やわらかなふわりとした綿雪、さまざまな形の、さまざまな感触の雪がたえず目の前でちらついております。
「春の札幌」原田康子
コーチャンフォーに行くと、原田康子の復刻文庫コーナーができていた。
「海霧」に続いて、「風の砦」「聖母の鏡」が復刻されているのである。
コーチャンフォーの本気具合を感じた。
もとより、コーチャンフォーは釧路の会社である。
釧路出身の作家である原田康子に対する思い入れには、きっと強いものがあるのだろう。
原田康子はやはり郷土の誇りなのだと、改めて思い知らされた気がする。
釧路では新たに文学館が誕生するなど、文学の街としての活気がよみがえっているらしい。
子どもたちに郷土の財産を伝える「ふるさと教育」としても、きっと有意義なものだと思う。
こうした動きは、釧路だけではなく、北海道全体に広がってほしいなあ。
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中島みゆきが「ミルク32」を発表してから、もう40年が経つ。
http://poros.exblog.jp/28093139/
2018-02-11T07:21:00+09:00
2021-08-22T23:18:36+09:00
2018-02-11T07:21:28+09:00
kels
カフェ・喫茶店
ねえ ミルク またふられたわ 忙しそうね そのまま聞いて
ゆらゆら重ね上げた お皿とカップのかげから
ねえ ミルク またふられたわ
ちょっと飛ばさないでよ この服高いんだから
うまくはいかないわね 今度はと思ったんだけどな
ねえ ミルク 悪いわね ふられた時ばかり現れて
笑ってるの 怒ってるの そんなに無口だったかしらね
ねえ ミルク 聞いてるの
なんで あんなにあたしたち 二人とも意地を張りあったのかしらね
ミルク もう32 あたしたち ずっとこのままね
「ミルク32」中島みゆき(1978年)
店は、北海道大学から東に向かって、創成川を越えたところにある。
そこは、もう学生街とも言えない、住宅街の外れだ。
扉には「仔猫に注意」の貼り紙がある。
扉を開けて店内に入ると、中年の男性客が一人、マスターと話し込んでいる。
入口に近い席に座ろうと思ったら、仔猫が2匹ぐっすりと眠り込んでいた。
猫のいない席を探して、猫を起こさないように静かに腰を下ろす。
男性客は、どうやら旅行途中のようだった。
音楽業界の人間なのか、あるいは、ただの趣味なのだろうか、全国各地の音楽界の話をしている。
話題の中心は、やはり、中島みゆきだった。
コーヒーを注文して、店内を見回してみる。
1970年代のまま、時間が止まってしまったかのような暗がり。
期待に反して、中島みゆきの曲は流れていなかった。
扉が開いて、大学生のグループが入って来た。
ギターケースを抱えている。
マスターに声をかけて、店の奥へと消えていった。
猫は眠り続けている。
男性客が席を立ちあがり、支払いをしながら、まだ話し続けている。
「未だに、あの娘くらいのものだよ」と、マスターは中島みゆきの話を続けた。
やがて、マスターがゆっくりとコーヒーを運んできた。
男性客が去って、店内は静かになる。
猫はひたずらに眠り続けている。
中島みゆきが「ミルク32」を発表してから、もう40年が経つ。
当時32歳だったマスターも、40歳年を取ったのだろうか。
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「寒にしん」は冬のピークに食べる
http://poros.exblog.jp/28063796/
2018-02-02T21:14:00+09:00
2021-08-22T23:18:36+09:00
2018-02-02T21:14:59+09:00
kels
食・グルメ
ニシンと言えば「春を告げる魚」であると、自分も思っていた。
ところが地元の新聞では、石狩湾のニシン漁が好調であると記事が出ている。
ニシンは、こんな寒い季節に獲れるものなのだと、少々感心してしまった。
確かに、スーパーの魚売り場に行くと、たくさんのニシンが並んでいる。
よく見ると「寒にしん」という表示がある。
やはり、寒い季節に獲れるニシンというのは、少し特別なものなのかもしれない。
小林多喜二の若い頃の作品に「田口の『姉との記憶』」という短編小説がある。
友人の田口が語る昔話の中で、女学生だった姉は、小樽に接する漁村で、ニシンのもっこ担ぎのアルバイトをしていた。
漁から戻って来たばかりの船に大量に積まれているニシンを、背中のカゴ(もっこ)に詰めこんで、陸まで運ぶ労働である。
ニシンの鱗まみれになりながら、女性には重労働のこの仕事を、姉は暮らしのためにこなしていた。
大漁だったニシンで沸き上がる漁村には、隣町の小樽からたくさんの市民が見物に訪れたらしい。
姉は、見物客の中に学校の友人が紛れていることを、ひどく恐れた。
当時としても貧しい自分たちの生活を、学友には知られたくなかったのだ。
かつて、日本海側の漁村が、ニシン漁で成り立っていた時代の話である。
大漁のおかげで、今年は早い時期から、ニシンを食べることができてうれしい。
正月くらいにしか食べない数の子を食べる機会も、今年は増えた。
やはり北海道には、ニシンという魚が、とても良く似合うと思う。
ちなみに、小樽のニシン漁は、江戸末期から明治にかけてがピークだった。
沿岸部まで押し寄せるニシンの群れは「群来(くき)」と呼ばれ、漁師は春のニシン漁だけで1年間生活できたと言う。
近年少しずつ、この「群来」が復活しているようなので、今後も楽しみである。
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伊藤整の詩集は「小樽雪あかりの路」に行く前に読む
http://poros.exblog.jp/28063686/
2018-02-02T20:46:00+09:00
2021-08-22T23:18:36+09:00
2018-02-02T20:46:11+09:00
kels
文学・芸術
2月となり、北海道は冬のイベントの季節になった。
札幌では雪まつり、小樽では雪あかり。
真冬の屋外イベントくらい、北海道の厳しさを体感できるものはない。
小樽市の「小樽雪あかりの路」は、20回目のメモリアルということで随分盛り上がっている。
さっぽろ雪まつりに比べて、商業主義にまみれていないところが人気らしい。
素朴なキャンドルの灯りが無数に並ぶ様子は、確かに小樽という街に似合っている。
イベント名の「雪あかりの路」というのは、伊藤整の作品に因んでいる。
伊藤整は小樽出身の詩人で、小樽商科大学では小林多喜二の後輩にあたる。
「雪明りの路」は、小樽の冬を詠んだ伊藤整の詩集のタイトルだった。
この詩集には、小樽の冬がたっぷりと詰まっている。
最初に「雪明りの路」が出版されたのは大正15年(昭和元年)である。
大正時代の小樽の街の空気が映し込まれていると言ってもいい。
当時、伊藤整は弱冠20歳で、商大を卒業して小樽市内の中学校の英語教員をしていた。
それまでに作った作品を1冊にまとめたものが、この「雪明りの路」だったらしい。
序文には「十五六の年からもう六七年も私は詩を書いて暮らしてきた」とある。
もしも、小樽の街まで「雪あかりの路」を観に行こうと考えている人がいたら、ぜひ、その前に、この詩集を読んでもらいたいと思う。
大正時代の冬の小樽に思いを馳せたまま、JR北海道に乗って、冬の小樽に向かう。
そこには、期待を裏切らない昔ながらの小樽の詩情があるはずだ。
ちなみに、自分の持っている「雪明りの路」は、戦後の昭和27年に発行されたもの。
最初の詩集が発表されてから25年後に、改めて、この詩集が世の中に登場したということになる。
最初の詩集も欲しいけれど、そんなに簡単に手に入るものではないんだろうなあ。
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焼き肉食べ放題は昭和初期建築の古ビルの店を選ぶ
http://poros.exblog.jp/28048100/
2018-01-28T07:28:00+09:00
2021-08-22T23:18:36+09:00
2018-01-28T07:28:35+09:00
kels
食・グルメ
札幌で庶民的な焼き肉チェーンと言えば、「味覚園」は「牛角」である。
どちらも食べ放題メニューがあるので、「とにかく肉をたくさん食べたい」という連中が集まるときには便利。
飲み放題を付ければ、安心して心ゆくまで飲んで食べることができる。
建築好きには、電車通り南側の中通りにある南2条店がお勧め。
ここの店舗は、昭和5年に建てられた歴史的な古ビルである。
当初は、上野活版という会社のオフィスとして使われていたらしい。
当時としては珍しい鉄筋コンクリート造りの3階建て。
軒先に歯状飾りがあったり、3階の窓枠はアーチ型だったりと、昭和モダンなテイストに溢れている。
昭和初期の無駄に豪華な雰囲気には、時代の息吹というものが感じられるようだ。
平成23年に焼き肉屋としてオープン以降は、ビル1階部分が見えなくなってしまったのが残念。
一方で、焼き肉を食べながらビル内部を見学できるので、そういう意味では悪くない。
鉄筋コンクリート造りだから、火災にも強いような気がする(内部が焼けたら終わりか)
ちなみに、食べ放題の焼き肉で満たされるものは、ただの満腹感だけである。
集団の飲み会では、割り勘の計算をしなくて良いので楽。
それ以上でもそれ以下でもないことを理解しておくことをお勧めしたい。
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薄野のデュエットは都はるみの「札幌ふたりづれ」を歌う
http://poros.exblog.jp/28046695/
2018-01-27T21:56:00+09:00
2021-08-22T23:18:36+09:00
2018-01-27T21:56:22+09:00
kels
音楽・レコード
札幌を舞台にしたご当地ソングは多い。
詩の都・札幌は、歌の舞台として申し分ないということなのだろう。
もっとも、歌の内容は、どの歌も変わり映えしないのが真実である。
札幌市内の観光スポットを織り込んで、男と女の微妙な思いを綴っておけばいい。
ご当地ソングなんて、そうやって気軽に楽しむべきものなのだ。
夜のすすきのでは小さなスナックに行きたい。
そして、店の女の子をつかまえて、ご機嫌気分でカラオケをデュエットしたい。
そのときにお勧めなのは、やはり、ご当地デュエットである。
中でも、都はるみ「札幌ふたりづれ」は、すすきのの夜に絶対歌いたい必須ナンバーだ。
「薄野」とか「北の街さっぽろ」とか「アカシア」とか「時計台」とか、お約束のキーワードたっぷり。
「五番街」とか「中の島」とか、札幌市民には失笑的なキーワードが出てくるのもご愛嬌である。
なにしろノリが良いので、みんなで楽しく歌うにもぴったり。
こういう歌は、ぜひ小学校の授業でも教えて、札幌市民に浸透させてほしい。
薄野のお姉ちゃんたち誰もが歌えるような時代になったらいいな。
ちなみに、「五番街」は札幌中心部の商店街の名称だが、ほとんどの札幌市民には謎だと思われる。
この歌を広めることで、「五番街」も有名になるかも。
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札幌駅では穴のあいた白い石の前で待ち合わせる
http://poros.exblog.jp/28045642/
2018-01-27T17:33:00+09:00
2021-08-22T23:18:36+09:00
2018-01-27T17:33:57+09:00
kels
観光・風物詩
札幌の玄関口である札幌駅では、実に多くの人たちが待ち合わせをしている。
もっとも、ただ「札幌駅で待ち合わせ」では、実際に遭遇できる確率は低い。
札幌駅は、意外と広くて大きかったりするのだ。
札幌駅の構造の基本は、西改札口と東改札口にある。
西改札口の前に広がる通路が西コンコースで、東改札口を出たところが東コンコース。
それぞれのコンコースは、札幌駅の北口と南口につながっている。
逆に言うと、札幌駅の北口には西コンコース側と東コンコース側があり、南口にも東西コンコースがある。
だから、すごく簡単に言うと、札幌駅には4つの出入り口があるということになる。
南口は、大通公園やすすきのに向かう方向である。
大丸百貨店や東急百貨店、札幌ステラプレイス、札幌エスタなどの商業施設もこちらが中心。
必然的に、人の流れは南側の方が多くなる。
さらに、東西の関係で言うと、西側が札幌駅前通り面していて、大丸百貨店や道庁赤れんが庁舎もこちら側。
一方の東側は札幌エスタや東急百貨店、さっぽろ時計台に行く際に便利。
札幌駅のバスターミナルも、この東側にある。
全体に言うと、やはり札幌駅前通りに面した西コンコースの南口が、最も利用者が多いのではないかという印象。
そして、この西コンコース南口のシンボルとなっているのが、穴のあいた白い石のオブジェである。
ちょうど大丸デパートの入口にあるので、ここで待ち合わせをしている人は多い。
初めての人でも分かりやすい目印になるし、その後のショッピングにも便利なポイントだ。
ちなみに、この石は、安田侃(やすだかん)という彫刻家の作品で「妙夢」という名前がある。
札幌駅以外にも、イタリアのピエトラサンタ駅にも、同じ作品があるらしい。
イタリアの人たちも、穴のあいた白い石の前で待ち合わせをしているのだろうか。
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さっぽろ雪まつりの歴史は始まる前に調べておく
http://poros.exblog.jp/28028005/
2018-01-22T20:22:00+09:00
2021-08-22T23:18:36+09:00
2018-01-22T20:22:05+09:00
kels
歴史・民俗
札幌にとって、2月は雪まつりの季節である。
さっぽろ雪まつり抜きにして、札幌の2月を語ることはできない。
良くも悪くも、雪まつりは札幌という街の2月の中に、しっかりと組み込まれているのだ。
旅人ならともかく、札幌市民であれば、雪まつりの歴史くらいは知っておきたい。
もちろん、ネット上でコピペを繰り返されて拡散してきたような歴史を調べたっておもしろくない。
人々が忘れかけているような、埋もれた歴史を掘り起こしてくることが、歴史を知ることの真の楽しさである。
例えば、創設当初の雪まつりは、ずいぶん市民的行事の色彩の強いイベントだったらしい。
歌謡のど自慢コンクールや犬橇レースなど、いかにも微笑ましいプログラムも用意されていた。
花火大会では「ロマンス招待券」なるものが打ち上げられ、これを拾ったカップルを定山渓温泉に招待するという趣向も凝らされていた。
転換期は札幌オリンピックが開催された1972年の第23回雪まつりである。
オリンピック会場であった道立真駒内公園にも史上最大級の雪像が造られ、オリンピック中継とともに世界各国でテレビ放映されたことから、さっぽろ雪まつりの知名度は国際的に高まったと言われている。
大通西8丁目には聖火台が設置され、オリンピックの聖火が雪まつり会場で出番を待ったという時代のことだ。
さっぽろ雪まつりは、戦争で荒廃した人心を、どのように高めていくかという戦後の取組の中で生まれたものだ。
特に、札幌の冬は雪に閉ざされてしまえば孤島と同じであり、明るい街づくりは、札幌市にとって大きな課題である。
おまつりでも開いて、みんなで楽しくバカ騒ぎしようというのが、雪まつり最大の趣旨であり、市民の人々の願いでもあったのだろう。
雪まつりの歴史を調べるながら、街の歴史を少しずつ紐解いていくことで、現代社会は、ずいぶんいろいろなことを忘れてきているということに気付かされるだろう。
ちなみに、写真の本は、狸小路8丁目の古本屋「八光書房」で購入した「さっぽろ雪まつり30年史」。
さっぽろ雪まつりが、まだ市民のためのイベントだった時代の様子が、しっかりと記録されている。
1979年発行。
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北海道への知識欲はHTBまめほんシリーズで満たす
http://poros.exblog.jp/28023140/
2018-01-21T07:52:00+09:00
2021-08-22T23:18:36+09:00
2018-01-21T07:52:58+09:00
kels
歴史・民俗
世の中には知らないことがたくさんある。
知らないことの方が多いくらいだ。
いや、というよりも、我々は世の中のごく一部のことを、かろうじて知っているに過ぎないのが現実だろう。
それは、北海道に関しても同じことである。
今年2018年は、この島が「北海道」と命名されてから150年目である。
「北海道命名150年」事業で、今年の北海道は盛り上がるはずだ。
そのたった150年の歴史の中には、星の数と同じくらいの物語が詰め込まれている。
どれだけ紐解いたって、その歴史のすべてを手にすることなんてできやしない。
歴史は宇宙と同じくらいに壮大で謎に包まれているのだ。
それでも我々は、歴史の断片に触れずにはいられない。
この北海道という土地で、一体どんな物語が刻まれてきたのか、知りたいと思わずにはいられない。
人には、自分の暮らしている郷土を理解しないではいられない、不思議な本能のようなものがあるのかもしれない。
北海道の歴史に触れるためのひとつの鍵が、この「HTBまめほん」シリーズである。
1970年の第1巻「ひらぎし物語」から、1998年の第60巻「サケ」まで、全60冊。
1970年には、別冊として「すすきの案内」が出ているから、合計61冊の大シリーズである(少なくとも自分の手元にはそれだけある)。
北海道各地域の多様な文化がコンパクトにまとめられているから、旅行に出かける際に、豆知識を仕入れていくには最適である。
もちろん豆本だから、ポケットの中に入れたまま散策することだって可能。
北海道への知識欲を満たしてくれるツールとなること間違いない。
ちなみに、HTBまめほんシリーズは、古書店で入手可能。
価格は店によるが、1冊300円から500円くらいが相場だと思う。
全巻集めても場所を取らないことが気に入っている。
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お菓子の空き缶は再利用する
http://poros.exblog.jp/28021518/
2018-01-20T21:00:00+09:00
2021-08-22T23:18:36+09:00
2018-01-20T21:00:14+09:00
kels
古物・雑貨
昔の人たちは、何でもかんでも再利用したものである。
戦後まで、「捨てることは罪悪だ」という価値観が、庶民の中には定着していたのだ。
それは、エコロジーとか環境問題などとは別次元の、日本人らしい節約の精神だった。
そんな時代、頂き物のお菓子の空き缶は、もちろん大切に再利用された。
お菓子が贅沢品だった頃には、わざわざ豪華な金属製の缶に詰めて販売されることも珍しくなかった。
だからこそ、人々は、お菓子を「御使い物」として重宝していたのだろう。
古い家が壊されるとき、家主が大切に再利用していた空き缶が発見されることがある。
主人を失った空き缶は、骨董屋の手によって骨董市へと集まり、一部のマニアックな好事家の元へと買われていく。
そうして少しずつ買い集めたお菓子の缶は、今でも小物入れとして我が家で現役生活を送っている。
写真は、三八「有平のバター飴」。
詳細不明だが、昭和中頃までバター飴は、北海道土産の定番中の定番で、様々なメーカーがバター飴を販売していた。
缶もロゴも丸くてかわいい逸品である。
ちなみに、缶の中には、購入した洋服のタグをしまっている。
ピルグリム・サーフ・サプライのタグはオーチバルのタグとセットになっているコラボ商品のもの。
ヤエカのシンプルなタグもオシャレ。
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小林多喜二全集は冬の北海道で読んでおく
http://poros.exblog.jp/28014706/
2018-01-18T19:43:00+09:00
2021-08-22T23:18:36+09:00
2018-01-18T19:43:06+09:00
kels
文学・芸術
小林多喜二は、北海道小樽市出身の作家である。
当然、その作品の中には、北海道の自然や風景が舞台として登場する。
北海道民であれば、「蟹工船」以外の作品にも、少しは触れておきたいものである。
多喜二の作品には、冬の情景を描いたものが多い。
北海道の作家ならではの特徴であるとともに、庶民の中の貧富の差は、冬という厳しい季節にこそ顕在化するといった事情もあるのかもしれない。
夏に遊んで暮らすことができた者も、冬を越すことは容易ではないのだ。
多喜二が生きた時代、貧困が庶民の大きな課題であったことは間違いない。
当時の新聞記事には、貧困にあえぐ人々に関する報道が、頻繁に登場している。
庶民の中の貧困が、社会的に共有され始めた時代こそが、多喜二の時代ということなのだろう。
ちなみに、写真は、新日本出版社の小林多喜二全集全7巻。
全集を買うなら、やはり発行年の新しいものが良いと思う。
新たな発見に終わりはないから。
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焼きそばは昭和の純喫茶「オリンピア」で食べる
http://poros.exblog.jp/28011896/
2018-01-17T19:43:00+09:00
2021-08-22T23:18:36+09:00
2018-01-17T19:43:42+09:00
kels
カフェ・喫茶店
札幌で老舗の純喫茶と言えば、道庁赤レンガの北向かいにある「オリンピア」に限る。
店名は東京オリンピックの開催に因んでいるというから、まさに昭和だ。
昭和を感じることができる純喫茶は、札幌では意外と貴重なのだ。
喫茶店フードと言えばナポリタンが人気だが、自分は焼きそばが大好きである。
焼きそばは、専門店で食べるよりも、昭和の喫茶店で食べたい。
初めての喫茶店に入ると、空腹ではなくても、とりあえずメニューに焼きそばを探してしまう。
流行のオシャレなカフェに焼きそばは絶対にない。
仮にあったとしても、それは似つかわしくない食べ物である。
喫茶店の焼きそばは、喫茶店の昭和を背負って生きているのだ。
その点、オリンピアは、ちゃんと焼きそばの似合う喫茶店である。
ボリュームがあるので、成人男性の空腹を必ず満たしてくれる。
コーヒーが似合うフードとしては、カレーライスに劣ることはない。
ちなみに、オリンピアは最近全席禁煙になった。
昭和の喫茶店らしからぬ話だが、これも時代の流れだろう。
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青空の朝は札幌市役所19階の「パーラーあおぞら」で展望を楽しむ
http://poros.exblog.jp/28005817/
2018-01-16T19:51:00+09:00
2021-08-22T23:18:36+09:00
2018-01-16T19:51:10+09:00
kels
建築・景観
さっぽろテレビ塔から街を見下ろすことはあっても、さっぽろテレビ塔を真近から見下ろす場面はほとんどない。
もしあるとしたら、それは、この「パーラーあおぞら」くらいのものだ。
「パーラーあおぞら」は、本当に青空の中にある。
「パーラー青空」は、札幌市役所の最上階にある喫茶店だ。
コーヒー一杯で素晴らしい展望が手に入る。
おまけに、札幌市民にも観光客にもほとんど知られていないという、穴場中の穴場だ。
青空の広がる朝、もしも時間があるなら「パーラー青空」へ寄ってほしい。
そして、コーヒーを飲みながらさっぽろテレビ塔を見降ろし、今日一日の計画をゆっくりと練るのだ。
たまには、そんな一日も悪くないと思う。
ちなみに、「パーラー青空」は札幌市役所内の施設なので、土日祝日はお休み。
札幌市役所は建て替えの噂もあるので、今がチャンスかも。
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日常の器は郷土の作家の作品を愛用する
http://poros.exblog.jp/28003929/
2018-01-15T19:58:00+09:00
2021-08-22T23:18:36+09:00
2018-01-15T19:58:07+09:00
kels
ファッション・ライフスタイル
暮らしの中には、コーヒーを欠かすことができない。
コーヒーを飲む時には器にもこだわりたい。
そんな気持ちで、これまでにたくさんのコーヒーカップを集めてきた。
最近愛用しているのは、地元北海道の工房で製作された「MADE IN HOKKAIDO」の器である。
写真は、余市に工房を構える馬渡新平さんの作品。
馬渡さんは、数々の芸術家を輩出している札幌西高校の出身だという。
器は芸術作品として鑑賞するのではなく、やはり、暮らしの中で使っていきたい。
道内にはたくさんの陶芸作家がいるので、各地の土と技術で焼かれた器を比べてみるのも楽しい。
道内旅行に出かけた際には、近場の工房をちょっと覗いてみるなんていう楽しみ方もできる。
もっとも、近年人気作家のものは、なかなか入手困難だというから、注意が必要。
ちなみに、馬渡新平さんの器は、札幌市内のカフェ「板東珈琲」で使われていることでも有名。
市内の器店のほか、イベントなども要チェック。
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北海道文学全集は旅行に出かける前に読んでおく
http://poros.exblog.jp/28003905/
2018-01-15T19:43:00+09:00
2021-08-22T23:18:36+09:00
2018-01-15T19:43:50+09:00
kels
文学・芸術
「北海道文学全集」は、1981年に完成した全23巻の文学全集で、文字どおり北海道文学の集大成である。
いわゆる「北海道を舞台にした文学作品」を読むには、最適の全集である。
札幌のみならず道内各地が登場するので、道内旅行に出かける前には読んでおきたい。
北海道出身の作家のほか、内地からの移住者の作品、果ては内地の作家が北海道旅行をした際の作品まで含まれる。
文学の種類も、小説だけではなく、詩歌や随筆など多岐に渡る。
北海道で暮らす者であれば、ぜひとも一度は目を通しておきたいものだ。
全集ものの貴重なところは、現在入手困難な作家の作品も読むことができること。
この全集以外では、ほとんど読むことさえ困難だというレアな作品も少なくない。
研究者以外には知られていないような、無名の歴史的作家の作品に触れるのも楽しいものである。
難点は、当然のことながら、現代作家の作品が含まれていないこと。
もっとも、現代の流行作家の作品に関しては、この全集を通読してから手を出しても遅くはない。
まずは、明治・大正・昭和初期と、発展途上の北海道を見つめた数々の作品に触れていただきたい。
ちなみに、全集23巻はかなりのボリュームで、場所を取ること、この上ない。
読みたい巻を、少しずつ図書館で借りながら読んだ方が賢いと思う。
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