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成田山の骨董市

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昨夜は遅くまでカントリー&ウエスタンの古いレコードを聴いて過ごした。
やはり、昼間に北大祭のライブを観たのが良い刺激になったらしい。
20代半ばの頃、札幌での生活になんだか疲れて、無性に雄大な自然を見て暮らしたくなり、長い旅に出た。
とにかく、道東方面を旅してみようと思ったのだ。
その頃に、もっともよく聴いていた音楽がカントリー&ウエスタンだった。
雄大なアメリカをイメージするカントリー・ミュージックは、北海道の、特に道東地方にぴったりの音楽だった。

いつもより遅めの食事を済ませてから、中島公園のフリマへ行く。
公園では今週末から始まる札幌まつりの準備が早くも始まっているらしく、フリマの出店もいつもの広場にはなく、通路に並ぶだけだった。
今日はなんだか昭和中期のガラス食器が目についた。
特に、ダイヤカットと呼ばれる昭和30年代から40年代にかけて流行した、分厚いコップやパフェグラスなんかがまとまって出ていて欲しかったけれど、これから写真を撮りに行こうと思っているところなので、重いガラス食器をいくつも買うのは不可能である。
そもそも、我が家には既にたくさんあるものなので、今日は見送った。

「そっちのこけし見せてよ」というおばさんの声に反応して見に行くと、自動車の中の押入ケースの中にこけしがたくさん入っている。
店の主人が押し入れケースを出してくれたので、横からそそくさと中身をチェックしたが、普通の伝統こけしばかりだった。
あきらめて立ち去ろうとして、何気なく隣の香水やらアクセサリーやらが積まれた箱に目をやると、見覚えのある人形の顔が見えた。
間違いなくモロゾフのこけし型ボトルである。
慌てて手を伸ばして、古い人形ボトルをキープした。
(誰も取ったりしないと思うけれど)
昭和30年代の香りが漂うこのこけし型ウイスキー瓶は、当時様々なシリーズがあったらしく、我が家にも既に数十本がある。
今日は久しぶりに100円で、新しい仲間が加わったわけだ。

フリマ会場を後にして、そのままススキノへ歩いていくと、成田山でいつもの骨董市をやっていた。
店が2、3軒の小さな小さな骨董市だから、ほとんど見たことがないのだけれど、せっかく通りかかったので久しぶりに顔を出した。
花柄温度計の横に金色の鳥がセットになった小さな置物。
店主は、昭和40年代に自動車のダッシュボードの上に飾っていたものだと言う。
この時代の小さな置物はコレクションの中心なので喜んで手に取った。
ついでに、雪印牛乳の文字が入った牛乳瓶の蓋開け針も一緒に買う。
合わせて300円だった。

ラルズプラザで骨董市をやっているという話を聞き、ついでなので、そのまま狸小路まで歩いた。
ラルズの骨董市は知っていたはずなのに、全然頭の中から抜け落ちていた。
最近はあまり拾いモノがないからなあ。
森良三商店、「最近、お父さんの姿、見ませんね」と声をかけると、どうやら体調を崩して休んでいるらしい。
結局、手ぶらで骨董市会場を後にした。

街の写真を撮ろうと思っていたけれど、今日はヨサコイソーランの最終日とあって、かなり交通規制が入ったりしている。
音楽の賑やかなのも頭に響いたので、あきらめて市電に乗って街を離れた。
もう一度、北大まで行って写真を撮っても良かったのだけれど、どうにも疲労感がツライ。

石山通で電車を降りて、お好み焼きの「田の久」で昼食にした。
お好み焼きと焼きそばとたこ焼きのフルコースだ(笑)
たっぷりと食べて、たっぷりと汗をかくと、とても良い気持ちになった。

そのまま近辺を歩いて、古い民家の写真を撮り歩く。
普通の住宅建築の古いものを探して歩くのが、ここ数年の楽しみ。
特に、昭和20年代、30年代、40年代、50年代と移り変わっていく住宅の様子は、見ているだけで楽しいものだ。
写真に撮って楽しいのは昭和40年代のものまでで、50年代以降はほとんど現代と変わらなくなってくる。

今週末は札幌まつりだ。
カメラを持って歩き回る元気だけはキープしなければ。

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by kels | 2008-06-08 18:20 | 古物・雑貨 | Comments(0)
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