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メアリーのハルニレ

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北海道大学というと、広大な敷地の中に楡やポプラの大樹が林立している、そんなイメージが強いかもしれません。
正門を入ると、すぐに大きなハルニレが出迎えてくれるのも、北大らしい風景として観光の人達にも人気があるみたいです。
このハルニレの樹のすぐ近くには、小さな説明板が設置されています。
それが、この「メアリーのハルニレ」と呼ばれるハルニレの長い歴史を物語るものなのです。

時は、明治30年。
新渡戸稲造夫人として、札幌遠友夜学校などの運営に尽力したメアリー夫人は、健康を害し、療養のため故郷のアメリカへと帰国します。
7年間を過ごした札幌の街に対する思い入れはかなり大きなものだったらしく、帰国してからもメアリー夫人は札幌の街や札幌農学校、遠友夜学校のことなどを懐かしんだといいます。

札幌の農学校新築に合わせ、メアリー夫人はハルニレの木を24本寄贈しました。
植物学者の宮部金吾によって植樹されたこのハルニレは、「メアリーのハルニレ」と呼ばれて、札幌農学校の学生達に愛されたそうです。
当時のハルニレのうち、数本は現在も生き続け、北海道大学を訪れる人達を迎え入れる大切な役目を担い続けています。

札幌観光のちょっとしたオマケのひとつとして、こんなエピソードを味わってみるいのもいいかもしれませんね☆

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by kels | 2008-03-11 19:37 | 歴史・民俗 | Comments(0)
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