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路面電車の車窓風景

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鉄道写真の愛読書の中に、櫻井寛さんの「絶景・冬列車の旅」というのがあります。
まー、季節感溢れる各地の車窓風景写真+紀行文という構成なのですが、この中では、北海道の「函館市電」も紹介されています。
著者によると、北海道には二つの路面電車があり、本来であれば、札幌と函館の両方の路面電車を掲載したかったのだけれど、札幌市電は車窓風景がイマイチのため、掲載するには至らなかったそうです。
これって、結構真実ですよね。

僕も、札幌で暮らす人間として、札幌市電は貴重な財産であると考えているし、休日にはカメラを持って、ちょくちょく電車通りへ出かけます。
路面電車が走る街で生きる醍醐味みたいなものを感じたいと思ってのことなのですが、実は、札幌の電車通りには「絵になるような風景」っていうのは、あまりありません。
特別ノスタルジックな風景があるわけでもなく、市街地のビル街を抜けたら、住宅地のマンション街へと入っていき、それはいかにも「暮らしの足」としての路面電車を物語っています。
逆に言うと、それだけに「観光の道具」としての札幌市電はあまりにも弱いような気がするのです。

以前、藻岩山ロープウェー乗り場について、同じようなことを書いたような気もしますが、路面電車やロープウェーというノスタルジックな観光資源を、我々はもっと活用すべきなんじゃないかという気がします。
ただ、路面電車が走っていますよとか、ロープウェーで藻岩山山頂まで行けますよと言うんじゃなくて、路面電車やロープウェーがある街として、空間を総合的にプロデュースするような街の在り方。
札幌も、もっと景観に力を入れてもいいように思うのですが。
っていうか、観光都市と言われる割には、あんまり都市景観に力が入っていないような感じがしたりして(笑)

まー、この「飾らなさ」が札幌らしさだと言われたら、どうしようもないんですけどね。

今日も電車通りで、カメラ2台抱えて、市電の写真を撮っている人を見かけました。
僕の写真は、電車通りをぶらぶら歩いていたら、向こうから電車がやって来たのでシャッターを押したといういい加減写真なわけですが☆

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by kels | 2008-03-09 17:42 | 観光・風物詩 | Comments(4)
Commented by artigana-g at 2008-03-09 18:39
こんばんわ.今日のお昼のニュースで,札幌の市電の超新しい車両の試運転?の様子,見ましたよ☆kelsさんも写真撮っていらっしゃるのかなぁとTVの前で思っていました.
でもその新しい車両はとても四角くてドイツっぽく,味がない感じでしたので,全部新しいものに変わってしまうと残念な気がします.
Commented by サラリーマンレポート at 2008-03-09 23:13 x
札幌の市電には、愛される市民の足としての魅力を感じます。札幌市の特に中央区の皆さんの愛着が伝わってきます。中央区が継続して発行している札幌市電ぶらりまちあるきマップは出張時の楽しみの一つでもあります。
札幌市電を通じて感じる札幌市民のさりげなく暖かい心も大事な観光資源の一つではないでしょうか。
部外者のサラリーマン・オヤジからのコメント、お許し下さい。
Commented by kels at 2008-03-10 19:35
artigana-gさん、こんにちは。
なんと、全国ニュースになっていたんですねー。
僕は何も知らなくて、ただ偶然に写真を撮っていました(笑)
合理的な車両なので、確かに古い車両みたいなノスタルジーはないかも☆
Commented by kels at 2008-03-10 19:38
サラリーマンレポートさん、こんにちは。
道外の方が、そのように感じられているとしたら、それは確かにひとつの観光資源なのかもしれませんね。
時計台がオフィスビルの真ん中に建っているように、市電もマンションの中を走り抜けるのが札幌の姿だとしたら、それをそのまま提供することも、確かに大切なことですよね~。
貴重なコメントありがとうございます。
まー、市電って、札幌の「三大がっかり」には入っていないみたいですから(笑)
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