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サーモン・ファクトリーの五番館広場

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札幌市と石狩市の境界線に近いところ、海沿いの原野の中に佐藤水産のサーモン・ファクトリーがあります。
いわゆるサケなどの加工場という意味だと思いますが、製品の販売所があって、多くの観光客で賑わっています。
このサーモン・ファクトリーの敷地内の一隅に、三角屋根が印象的な赤レンガの建物があります。
「五番館広場」と名付けられたこの一画は、札幌老舗デパートへのノスタルジーを永遠に漂わせているような気がします。

「五番館」は札幌駅前、現在の札幌西武の位置にあった老舗の百貨店です。
電話番号が「5番」だったところから、「五番館」の名前が付いたというエピソードがあります。
五番館は丸井今井、札幌三越と並んで、札幌を代表する百貨店として札幌市民に親しまれていましたが、業界再編の流れの中で、西武百貨店に吸収され、その名を消しました。
現在、「五番館」を偲ぶことができるのは、札幌西武の五番館ホールと、この五番館広場くらいなのかもしれません。

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それにしても、どうして佐藤水産に五番館を偲ぶ施設があるのでしょうか。
現地に設置された説明板によると、それはこういう理由みたいです。

もともと佐藤水産は、石狩市親船町で営業する一般食料品店でしたが、昭和32年頃から石狩で獲れる新巻鮭などの販売に力を入れるようになりました。
同社が、札幌市内で初めて新巻鮭を売ったのは、当時、新巻鮭の販売で有名だった五番館デパートだったそうです。
五番館からスタートした新巻鮭の販売を、佐藤水産では自社の原点と考えて、消えてしまった五番館百貨店への思い出を、サーモン・ファクトリーの中に残したということのようです。

この2階建ての赤レンガの建物は、当時の五番館百貨店を模して造られた工場で、札幌駅前から失われてしまった残像が、なんだか蜃気楼のように漂っているような、そんな不思議な感じがしますね。
五番館の、あの赤レンガが懐かしくなったときには、ぜひ石狩へ足を運んでみませんか。
by kels | 2007-04-22 20:06 | 建築 | Comments(2)
Commented by サラリーマンレポート at 2007-04-23 00:25 x
佐藤水産と五番館の話は、どこか昔気質のほのぼのとした良いエピソードですね。今度、是非、佐藤水産のサーモン・ファクトリーに行ってみたいと思います。交通手段は、車以外は厳しそうですね。
それでは、地元ならではの記事、期待しております。
Commented by kels at 2007-04-23 19:53
サラリーマンレポートさん、こんにちは。
サーモン・ファクトリーまでは、かなり遠いですね~。
公式サイトでも、「車で30分」としか書いていませんでした(笑)
機会があれば、寄ってみてください。
ローカルな記事ばかりですが、これからもよろしくお願いします☆
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