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大通公園の開拓紀念碑

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大通公園6丁目北側に設置されている「開拓紀念碑」の文字は、これまで榎本武揚の書によるものとされてきましたが、本日付け北海道新聞朝刊で、それが実は榎本武揚のものではなかったというニュースが報じられました。
えーっていう感じですよね。
これまで、当然のように様々な関連本で「榎本武揚の書」とされていたものが、実は違っていたんですから。
誤りの発端は、昭和33年に発刊された「札幌市史」の中で、「榎本武揚の書ともいわれる」と記載されていたことだそうです。
この「~ともいわれる」が、いつの間にか通説になってしまったということで、うーん、やはり簡単に書物を信用してはいけないということなんでしょうね。
きちんと、旧札幌市史に当たっていれば、こういう誤りは防げていたということになりますから。
ネットの世界なんかでは、検索で引っかかった情報をそのまま引用したりしているうちに、通説化していくなんてこともよくありますから、それと同じような現象ですね。
けっこう良い教訓になりました。

ちなみに、文字は中国の名書家である王義之の拓本から引用したものだったそうです。
by kels | 2007-03-06 19:05 | 歴史・民俗 | Comments(0)
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