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北海道文学全集は旅行に出かける前に読んでおく

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「北海道文学全集」は、1981年に完成した全23巻の文学全集で、文字どおり北海道文学の集大成である。
いわゆる「北海道を舞台にした文学作品」を読むには、最適の全集である。
札幌のみならず道内各地が登場するので、道内旅行に出かける前には読んでおきたい。

北海道出身の作家のほか、内地からの移住者の作品、果ては内地の作家が北海道旅行をした際の作品まで含まれる。
文学の種類も、小説だけではなく、詩歌や随筆など多岐に渡る。
北海道で暮らす者であれば、ぜひとも一度は目を通しておきたいものだ。

全集ものの貴重なところは、現在入手困難な作家の作品も読むことができること。
この全集以外では、ほとんど読むことさえ困難だというレアな作品も少なくない。
研究者以外には知られていないような、無名の歴史的作家の作品に触れるのも楽しいものである。

難点は、当然のことながら、現代作家の作品が含まれていないこと。
もっとも、現代の流行作家の作品に関しては、この全集を通読してから手を出しても遅くはない。
まずは、明治・大正・昭和初期と、発展途上の北海道を見つめた数々の作品に触れていただきたい。

ちなみに、全集23巻はかなりのボリュームで、場所を取ること、この上ない。
読みたい巻を、少しずつ図書館で借りながら読んだ方が賢いと思う。

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by kels | 2018-01-15 19:43 | 文学・芸術 | Comments(0)
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