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ある日、僕は文章を書くことも写真を撮ることもできなくなっていた

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文章を書くことが、僕にとって生きることの一部だった。
自分の書いた文章を向き合うことで、僕は自分の生き方と向き合っていた。
自分の書いた文章に励まされながら、僕は生きた。

同じように、写真を撮ることが、僕にとって暮らしの中の一部だった。
自分の撮った写真を向き合うことで、僕は自分の暮らしと向き合っていた。
自分の撮った写真に慰められながら、僕は暮らした。

ある日、僕は文章を書くことも写真を撮ることもできなくなっていた。
何を書きたいのか、何を撮りたいのか、僕にはさっぱり分からなくなっていた。
僕はすっかりからっぼになっていたのかもしれない。

それから僕は、ひたすらに喫茶店に行ってコーヒーを飲んだ。
コーヒーを飲みながら、ひたすらにたくさんの本を読んだ。
渇き切った僕の中で、何かが満たされるのをひたすらに待ちながら。

きっと長い人生の中では、誰にでもそんな時期が訪れるのではないだろうか。
焦っても悩んでも苦しんでも、渇いた砂の中からは何も生まれない。
ただひたすらに、自分の心に水を与え続け、新しい芽が生まれてくるのを待つしかないと、僕は信じている。

by kels | 2017-05-28 16:46 | 旧・札幌日和下駄 | Comments(6)
Commented by えび at 2017-05-29 13:15 x
Kels さん
とても洗練されてらっしゃるKels さんの文章と写真をいつも嬉しく拝見しております。私は、札幌で生まれ育ちましたが、長く異国で暮らしております。Kelsさんのブログを読ませて戴くと、懐かしくてたまらない思い出の札幌が蘇るような気持ちにさせていただけるのです。まるで大正、昭和の時代の白樺派の随筆集のようですよ。
Commented by たなか at 2017-06-02 01:08 x
生まれ育った街、風や香りを感じさせて貰える文章です。
関東より
Commented by kels at 2017-06-04 07:37
えびさん、こんにちは。
涙が出るほどうれしいお言葉ありがとうございます(笑)
白樺派には程遠い拙い文章と写真ではありませんが、等身大で季節の札幌を記録していきたいと考えております。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします☆
Commented by kels at 2017-06-04 07:39
たなかさん、こんにちは。
うれしいコメントありがとうございます。
のんびりペースではありますが、少しづつ更新を続けていきたいと思いますので、これからも、どうぞよろしくお願いいたします☆
Commented by haru-haru-73 at 2017-06-07 20:42
はじめまして。
時おり、覗かせていただいています。haruと申します。
コメントを残すのは初めてです。

札幌に暮らしながら映画や本の感想を綴っていますが、文章を書くことが生きることの一部だというの、すごくわかります。
そして、突然、なにも書けなくなってしまう時期があることも。

いつか、じぶんがそうなったとき、まる一年、ノートに絵日記をつけました。
ブログはやめても、長い文章は書けなくても、なにかしら残すことはやめられないのでした。

kelsさんのコラムで、愛しんで暮らす札幌について読むのがすきです。
これからも、ぽつぽつでかまいません、書かれたものを読みたいです。

Commented by kels at 2017-06-10 06:23
haruさん、こんにちは&コメントありがとうございます!
文章を書きたい時期っていうのは、溢れるように、次から次へと書きたくなるんですけどね(笑)
まあ、ビジネスではありませんので、マイペースでゆるゆると続けてまいりたいと思います。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします☆
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