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明治44年の春、高村光太郎は札幌にいた。

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北原白秋 様

札幌にも斯の如きものあり。
此は昨日の出来事に候。
今円山は花ざかり。

五月十日(絵はがき「札幌見番観桜会」)

高村光太郎(1911年)


明治44年の春、高村光太郎は札幌にいた。
都会の喧騒を離れて、月寒で羊飼いになろうとしたのだ。
光太郎28歳のときのことである。

札幌は桜の季節であった。
光太郎は、札幌の桜の絵葉書を、北原白秋に宛てて出した。
「円山」は花ざかりとあるから、光太郎も円山の桜を楽しんだのだろう。

やがて、桜が散る頃、光太郎も札幌を旅立った。
羊飼いの暮らしは、あまりにも過酷で、都会の青年には耐え切れぬものだったらしい。

by kels | 2017-04-29 20:51 | 文学 | Comments(0)
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