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運転手は余裕の笑みを浮かべながら、「何年、この商売をやっていると思ってるんですか」と言った

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小樽駅前からタクシーに乗った。
「商大まで」と言うと、運転手は笑って「すぐに分かりましたよ」と言った。
僕はまったく驚いてしまった。

「どうしてですか?」と、思わず僕は言った。
運転手は余裕の笑みを浮かべながら、「何年、この商売をやっていると思ってるんですか」と言った。
「学生さんは、見ればすぐに分かりますよ」

中国人観光客で溢れる街をタクシーは軽快に走った。
「もうすぐ卒業式ですね」と、大学の話題が続く。
あくまでも、この運転手は、僕を商大生だと信じ込んでいるらしい。

どうしようもなくなって、僕は「僕は学生じゃなくて、今日は仕事で来たんですよ」と言った。
微妙な沈黙が、狭い車内に漂った。
タクシー運転手が長年積み重ねてきた職業的勘が崩れた落ちた瞬間だった。

タクシーは次々と学生たちを追い越しながら、地獄坂を上った。
大学生に間違われるのも、これが最後かもしれない。


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by kels | 2017-02-05 07:07 | 日記 | Comments(2)
Commented by ジョン at 2017-02-18 22:13 x
うん。とても素晴らしいので、発見してから毎日読んでいます。
Commented by kels at 2017-02-19 06:04
ジョンさん、こんにちは。
いつもありがとうございます!
これからもよろしくお願いいたします☆
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