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札幌の夏には、何か1枚薄い羽織物があった方が安心だろう

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東京という町の生活を最も美しくさせるものは夏であろう。
一帯に熱帯風な日本の生活が、最も活々(いきいき)として心持よく、決して他人種の生活に見られぬ特徴を示すのは夏の夕(ゆうべ)だと自分は信じている。
虫籠、絵団扇、蚊帳、青簾、風鈴、葭簀(よしず)、燈籠、盆景のような洒々(しゃしゃ)たる器物や装飾品が何処の国に見られよう。
平素は余りに単白で色彩の乏しきに苦しむ白木造りの家屋や居室全体も、かえってそのために一種いうべからざる明い軽い快感を起させる。
この周囲と一致して日本の女の最も刺戟的に見える瞬間もやはり夏の夕、伊達巻の細帯にあらい浴衣の立膝して湯上りの薄化粧する夏の夕(ゆうべ)を除いて他にはあるまい。

「夏の町」永井荷風(1910年)

この週末は、実に夏らしい天気となった。
雲一つない青空の中に、眩しい太陽の陽射しを浴びている。
大通公園のビアガーデンも始まって、ようやく夏らしい気持ちになった。

もっとも、気温の方は札幌らしく爽やかな夏である。
昨日の最高気温は26.4℃で、札幌としてはまずまずの暑さといったところ。
早朝は17℃台だから、相変わらず朝夕は涼しい。

札幌の夏には、何か1枚薄い羽織物があった方が安心だろう。
昨日一日、僕は半袖Tシャツの上に、リネンの長袖シャツを着て歩いた。
腕をまくっていれば、暑くて過ごせないということは全然なかった。

夏に憧れを持つ自分としては、東京の30℃が恋しい。
多くの東京の人たちは、北海道の涼しさがうらやましいのかもしれないけれど。
人はないものをほしがる生き物らしい。


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by kels | 2016-07-24 06:37 | 随想・日記 | Comments(0)
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