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村上春樹の「風の歌を聴け」は、僕にとって、まさしく夏の定番ノベルである

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僕はビールとコンビーフのサンドウィッチを注文してから、本を取り出し、ゆっくりと鼠を待つことにした。
10分ばかり後で、グレープフルーツのような乳房をつけ派手なワンピースを着た30歳ばかりの女が店に入ってきて僕のひとつ隣に座り、僕がやったのと同じように店の中をぐるりと見まわしてからギムレットを注文した。

「風の歌を聴け」村上春樹(1979年)

夏が来るたびに読み返している小説というのがある。
村上春樹の「風の歌を聴け」は、僕にとっては、まさしく夏の定番ノベルである。
どれだけ読み返したか、今では分からなくなってしまった。

物語はシンプルで、文章は平易、文学作品としての奥行きはない。
そして、それが新しい時代の都市生活者そのものだったような気がする。
論じることさえ都会的ではない時代だった。

どこにでもありそうでいて、どこにもない洗練された暮らし。
大切なものは、そんな青春がきっとどこかにあるだろうと感じさせる、小さな希望である。
みんな同じような希望を抱いて、そして今年もまた、あの頃と同じような夏を迎えている。


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by kels | 2016-07-10 07:45 | 旧・札幌日和下駄 | Comments(0)
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