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石川啄木の恋した橘智恵子に関する資料が、札幌村郷土資料館に展示されている

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もう一通は橘智恵子からであった。
否北村智恵子からであった。
送った歌集の礼状である。
思い当たるのがあると書いてあった。

今年の五月とうとうお嫁に来たと書いてあった。
自分のところで作ったバタを送ると書いてあった。
そうして彼女はその手紙の中に函館を思い出していた。

「明治四十四年当用日記」石川啄木(1911年)

歌集「一握の砂」に詠まれた橘智恵子の家は、当時「札幌村十四」にあった。
東区にある「札幌村郷土資料館」には、橘智恵子に関する資料も保管されている。
智恵子の実家は、この資料館から徒歩でもさほど遠くはない。

久しぶりに資料館を訪ねると、昔と何も変わらない状態のままのように見えた。
啄木の恋い焦がれた女性に関する資料も、片隅にさりげなく展示されている。
啄木と智恵子との関係を象徴するかのような展示だ。

ここには、徒に啄木との関係を邪推するような説明は、ひとつもない。
智恵子は、兄の学友の元へ嫁いだ女性である。
夫以外の男性との関係について触れることさえ慎重であるべき話なのだろう。

啄木の智恵子に対する思いは、作品の中でのみ語られるものだ。
それ以上でも、それ以下でもない。
そう考えてこそ、純粋な恋の作品を鑑賞できるというものではないだろうか。


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by kels | 2016-05-15 20:11 | 札幌文学散歩 | Comments(0)
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