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「ブルックスブラザーズ」のすぐ目の前で、桜の花が咲いていた

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武田神社は、武田信玄を祭ってあって、毎年、四月十二日に大祭があり、そのころには、ちょうど境内の桜が満開なのである。
四月十二日は、信玄が生れた日だとか、死んだ日だとか、家内も妹も仔細らしく説明して呉れるのだが、私には、それが怪しく思われる。
サクラの満開の日と、生れた日と、こんなにピッタリ合うなんて、なんだか、怪しい。
話がうますぎると思う。
神主さんの、からくりではないかとさえ、疑いたくなるのである。

「春昼」太宰治(1939年)

札幌パルコの「ビューティー&ユース」で買い物をしてビルを出ると、雨が降っていた。
小走りで「ワールドブックカフェ」まで走った。
昨日の暑さが嘘みたいに寒い土曜日だ。

誰もいない店内で紅茶を飲んで、店を出ると雨はあがっていた。
雨上がりの匂いをかぎながら、僕は「ブルックスブラザーズ」へ向かった。
雲の切れ間から、太陽の光が射し始めていた。

2番街は、桜並木で有名な通りである。
「ブルックスブラザーズ」のすぐ目の前で、桜の花が咲いていた。
札幌の桜は、中心街から咲き始めていくのだ。

写真を撮りたいと思ったけれど、僕はカメラを持っていなかった。
GR2は小さなデジカメなのだから、いつでも持ち歩けばいいのに、いつでも僕は大切なことを忘れてしまう。
桜の花を前にして、僕はデジカメを忘れたことを後悔した。

スマホで撮ろうかと、一瞬考えた。
けれども、多くの人通りがある中で、スマホを構えて写真を撮るのは恥ずかしい。
大きな一眼レフカメラであれば、全然人の目なんて気にしないのに。

結局、僕は写真を撮らずに「ブルックスブラザーズ」へ向かった。
写真は一期一会である。
縁がなかったのだ。

札幌にも、ようやく遅い春が到着したんだなあと思った。


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by kels | 2016-04-23 20:59 | 写真・カメラ | Comments(0)
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