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時の流れを観察するように、僕はこの街の傍観者でありたい

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今では日吉町にプランタンが出来たし、尾張町の角にはカフェエ・ギンザが出来かかっている。
また若い文学者間には有名なメイゾン・コオノスが小網町の河岸通を去って、銀座附近に出て来るのも近いうちだとかいう噂がある。

しかしそういう適当な休み場所がまだ出来なかった去年頃まで、自分は友達を待ち合わしたり、あるいは散歩の疲れた足を休めたり、または単に往来ゆききの人の混雑を眺めるためには、新橋停車場内の待合所を択ぶがよいと思っていた。

「銀座」永井荷風(1911年)

永井荷風は、「単に往来ゆききの人の混雑を眺める」ことが好きだったらしい。
彼は、混雑の一人となるよりも、傍観者でいたいと考える人だった。
どこか僕自身にも通じるところがあるような気がする。

街には興味深い観察物が溢れている。
古い建物や流行のショーウィンドゥやオシャレな女の子たち。
自分と関わることのないものが、この街を生み出している。

時の流れを観察するように、僕はこの街の傍観者でありたい。


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by kels | 2016-04-17 07:00 | 文学 | Comments(0)
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