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札幌の冬の話題と言えば、相変わらず除雪トラブルに関することが多い

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街路の上、人の腰の高さほども雪は踏み固められて、そこが冬の通路となって、カチカチに凍りついていた。
そして家々の軒の脇には、屋根までも届くくらい、掃き寄せられた雪や吹き溜まりの雪が小山のように賑やかに林立していた。
その高い通路の上を今、こけつ転びつ、小山の陰になって、見えつ隠れつ、全身生不動のように紅蓮の焔を上げた三人の男女が、追いつ追われつ狂気のようになって、走り狂っているのであった。

「生不動」橘外男

昔の小説を読むと、路上の雪は高く踏み固められているのが珍しくなかったらしい。
現在のような除雪の概念がなかったのかもしれない。
降り積もった雪をどんどん踏み固めていくから、当然、道路はどんどん高くなっていく。

真冬ともなれば、道路は家の屋根の高さくらいになっているから、玄関を開けても道がない。
仕方がないから、玄関から道路まで続く雪の階段を作って上り下りしたそうである。
古絵葉書の写真などを見ると、札幌の中心部でさえ、意外とそんな感じだったらしい。

除雪と排雪のシステムが整っている現代は、もちろんそんなことはない。
雪が降ると除雪車がやってきて雪を寄せるし、雪が溜まると排雪トラックがやってきて、雪を持っていってしまうからだ。
一定以上の雪が街を埋め尽くすということはないはずである。

もっとも、札幌の冬の話題と言えば、相変わらず除雪トラブルに関することが多い。
どれだけ文明が発達しても、雪は庶民にとって悩みの種だということだろう。
案外、除雪のなかった時代の方が、トラブルも少なかったのだろうか。


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by kels | 2015-12-29 20:21 | 冬のこと | Comments(0)
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