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先日は、山鼻にある「たべるとくらしの研究所」というカフェに行った

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少年のころ、北国のわたしの家では、冬が来る前に雪がこいを作った。
トウキビの枯れた茎をたばねて、それを窓のところや、縁側の前などに立てかける。
こうしておくと、吹雪がやってきても、戸の隙間から、雪が飛び込んでこない。
それに、いくらかでも寒さを防ぐことになる。
雪囲いをしてしまうと、うちの中はいっそう暗くなって、いかにも冬ごもりだという気がした。

「随筆みがきニシン」石森延男(1979年)

今でも、古い民家を改装した店に入ると、昔の住宅の寒さを感じる。
先日は、山鼻にある「たべるとくらしの研究所」というカフェに行った。
古民家を改装した、雰囲気の良いカフェである。

以前は、ここに「公開秘密結社アジト」という喫茶店があった。
当時から、この建物が好きで、冬になると通いつめたものである。
どうして「冬になると」かと言うと、冬のこの店は、非常に寒いからだ。

先日、「たべるとくらし」で窓際のテーブル席に座った。
何気なく、窓の外を眺めてぎょっとした。
庭が、すぐ近くに感じるくらいに、窓が薄いのだ。

予想したとおりに、店の中は寒かった。
小さな灯油ストーブでは、いくつあっても家全体を温めることは難しい。
熱い紅茶から立ち上がる湯気が、とてもきれいだった。

僕が、この店を好きなのは、この寒さがあってこそだと思っている。
大正時代に建てられた民家の暮らしを、この店では感じることができる。
雪も寒さも、現代より厳しかった時代、人々はどんな思いで、札幌の冬を過ごしていたのだろう。

そのひとつの答えが(あるいはヒントが)、こういった古民家カフェにはあるような気がする。
寒いのが苦手な自分だけれど、古民家カフェ巡りだけは、やめられそうにない。
北海道だからこその、古民家カフェの楽しみ方は、やはり冬にあるんだろうなあ。


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by kels | 2015-11-15 21:53 | カフェ・喫茶店 | Comments(2)
Commented by peanut-street at 2015-11-16 09:39
夏に行きました(^^)
オーナーが震災後東北から移った方らしいと聞いて行ってみたのですが、接客中で。

床が木の音で、またいいですよね。

Commented by kels at 2015-11-20 21:47
peanut-streetさん、こんにちは。
札幌でも有数の古民家カフェですね。
いつ行っても、お客さんでいっぱいです☆
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