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嵐や小波はいくつかあったけれど、僕たちの大いなる夏は続いている

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そうだった。
村上春樹の初めての短編集『中国行きのスロウ・ボート』が安西水丸の洒落たカヴァーで出版されたのは、1983年の初夏のことだった。
僕たちは我れ先にと取り合い、結局、二冊買って、どっちがよけいにボロボロにするか競ったものだ。
あれから三年弱、1986年が明けて早々、その文庫本が出た。
この小さな書物が、新たなどんな思い出を作ってくれるのだろうか。
嵐や小波はいくつかあったけれど、僕たちの大いなる夏は続いている。

「中国行きのスロウ・ボート」中公文庫裏表紙(1986年)

村上春樹の「中国行きのスロウ・ボート」を読み返している。
最近になって、近所の古本屋で見つけてきたものだ。
2008年発行の中公文庫だった。

裏表紙には、本の紹介コメントがあった。
おそらく、普通の小説のものとは少し異なるだろう、ポパイ的で80年代的シャレオツなコメント。
1986年の村上春樹っていうのは、やっぱり、そういうスタンスで扱われていたのだ。

そして、僕のもっとも好きな村上春樹が、この時代の村上春樹である。
ポパイ的で、80年代的シャレオツな幻想と希望を与えてくれた村上春樹の小説。
振り返りたくなったとき、僕はそっとあの頃の村上春樹を手に取るのだろう。





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by kels | 2015-06-20 08:30 | 文学 | Comments(0)
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