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札幌市電の各電車には、それぞれの車両番号が付いている

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札幌市電の各電車には、それぞれの車両番号が付いている。
野球で言えば背番号みたいなもので、同じ番号の車両はない。
だから、車両番号を見れば、その電車の歴史が分かる、ということらしい。

例えば、写真の電車の番号は「8522」なので「8522号」と呼ばれている。
1985年に導入された新型車両の改良型ということで、「85」が付いている。
「8500型」が1985年、「8510型」が1987年、そして、この「8520型」が1988年に導入された。

1988年。
最近のことのようで、意外と古い時代だ。
なにしろ、今から27年も昔のことなのだ。

バブル景気の時代だった。
自動車に特別な価値を見い出せた時代で、日産のシーマが爆発的に売れた。
地下鉄の東豊線が開通したのも、この年の冬のことだった。

随分といろいろな時代を乗せて走ってきたのだ、この8522号も。
バブル景気を乗せて、失われた90年代を乗せて、長い平成不況を乗せて。
その間に、街は変わり、乗客も変わり、もちろん世の中も変わった。

街っていうのは、至るところに時間が刻まれている。
まるで年輪みたいに、時間は次から次へと街を塗りつぶしていく。
僕たちは、時間という名前の年輪に刻まれた街を「現在」と呼んでいる。

今日も走り続けている「8522号」を見ながら、そう思っただけだ。


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by kels | 2015-05-01 20:25 | 建築・景観 | Comments(0)
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