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北海道弁講座「書かさんない」について考えてみました

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NHK朝の連続ドラマ「マッサン」を観ています。
今週は激しい展開でおもしろいですね。
前半のゆったりとした展開が嘘だったみたいです。

さて、今日も北海道弁講座です。
テーマは「かかさんない」。
分かりました、「かかさんない」?

僕の友人に、横浜から移住してきた夫婦がいます。
高校時代の同級生が結婚したので、二人とも横浜出身です。
北海道で暮らして、もう10年くらいが経とうとしています。

ある日、奥さんが旦那さんにボールペンを渡して、「このペン、書かさんないんだけど」と言ったそうです。
旦那は、この言葉に「お前、いつからそんな北海道弁をマスターしたんだ」と驚愕したのだとか(笑)
そうです、「かかさんない」とは「書かさんない」ということなのです。

「書くことができる」ということを、標準語では「書ける」と言います。
これを北海道弁では「書かさる」と言います。
否定形にすると、「書かさらない」です。

奥さんの「書かさんない」は、「書かさらない」が口述的に訛ったもので、つまり、日常的に言いやすいように、言葉が変化しているもの。
北海道の人は当たり前のように「このペン、書かさんねーな」とか言うので、奥さんもこちらの友人の影響などを受けて、極めて自然に北海道弁を身に付けてしまったのでしょう。
今ひとつ北海道弁に馴染めずにいた旦那さんとしては、かなりの驚きだったみたいですが。

使い方のバリエーションとしては、「このペン、書かさる?」(疑問形)、「さっきは書かさんなかったよ」(否定形の過去形)みたいになります。
また、「書いてしまった」みたいな他動形のときにも「書かさった」のように使用することがあるみたいです。
特に、子供たちが自分の責任転嫁を図る場合などに「勝手に書かさっただけ」なんて言い方をしています。

同様の方言としては、「押すことができる」の意味で「押ささる」という言葉があります。
こちらは可能形よりも、間違って押してしまった場合などに「ごめん、押ささっちっゃた」みたいに使うことが多いようです。
「書かさる」「押ささる」は、覚えておいて便利な日常北海道弁のひとつですね(笑)

それにしても「かかさんない」って文章にして書くと、北海道弁って難しいなあと思います☆


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by kels | 2014-12-12 19:40 | 歴史・民俗 | Comments(2)
Commented by madang19 at 2014-12-13 00:09
「書かさんない」「押ささんない」「貼らさんない」等々…
今でも普通に使ってしまってわやです(笑)。
Commented by kels at 2014-12-13 05:17
madang19さん、こんにちは。
意外と当たり前に使ってるんですよね、北海道弁(笑)
大切な文化です、ほんと☆
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