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「札幌桑園停車場緑道線」の「紅葉の道」には落ち葉がなかった

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JR札幌駅を中心とした札幌市施行の連続立体交差事業は、構想から約25年を経て昭和63年11月に一時開通し、平成3年度に完了しました。
この緑道は、連続立体交差事業により取得したJR函館本線跡地の有効利用を図ったものです。
散策路として緑あふれ、自然に親しめるように工夫した四つの「道」は、季節の変化を楽しめるように配置した都心の貴重な都市空間ですので、どうぞ「都会のオアシス」をお楽しみください。

「札幌桑園停車場緑道線」解説版より

秋の風景の中では、落ち葉に埋もれた道が好きだ。
大きな銀杏の木などを見つけると、その路上が金色の落ち葉に埋め尽くされていないか確認したりする。
そうして、落ち葉がまだ十分ではないことを知ると、何だかがっかりしてしまう。

札幌駅から高架下の道を散策してみると、秋色に染まった樹木がたくさん並んでいて、いかにも秋らしい風情のある道だった。
「札幌桑園停車場緑道線」と書かれた立派な解説版まで設置されている。
そう言えば、昔はこの緑道でフリーマーケットみたいなことも行われていた。

解説版によると、もっとも札幌駅に近いゾーンは「紅葉の道」である。
「秋の紅葉・黄葉が都会的な広場の空間を彩ります」とあるように、道は確かに秋色満載であった。
都心にこのような道が整備されていることを、地元の人間として、とてもうれしく思う。

と同時に、少し残念な気持ちもあった。
というのは、この「紅葉の道」には、僕の好きな落ち葉がほとんどなかったからである。
どうして落ち葉がないのかというと、たくさんの作業員がせっせと落ち葉を集めては、舗道をきれいに清掃していたからだ。

落ち葉をゴミと受け止めれば、これほど邪魔な存在はない。
実際、秋の落ち葉が迷惑だからと言って、最近は街路樹を歓迎しない商店街も多いと聞く。
インターネットのショッピングモールみたいに、人間味のない街づくりの方が喜ばれる時代なのかもしれない。

落ち葉のない「都会のオアシス」を歩きながら、僕はそんなことを考えていた。


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by kels | 2014-10-26 22:15 | 観光・風物詩 | Comments(0)
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