大通公園を歩いていて、ふと思った。 街がすっかりと秋色になっている、と。 いつの間にか、季節は粛々と移り変わっていたらしい。 もちろん、街の紅葉が始まっていることは、僕にも分かっていた。 だけど、気が付いた時の街は、あまりにも深い秋の中にあった。 薄い絵の具を塗るように、街は毎日少しずつ少しずつ秋色に染まっていたのだろう。 考えてみると、もう10月の下旬である。 いつ初雪が降ってもおかしくない季節である。 街が秋色濃く染まっていたとしても、何の不思議もない。 秋の街を観ながら、秋の景色がこんなにも美しいものだということを、僕は改めて知った。 毎年のように眺めてきているのに、どうして、こんなに新鮮な感動を覚えてしまうのだろう。 街の色は確かに鮮やかで、そして、生まれて初めて見るかのように斬新だった。 その理由は何となく分かっている。 秋の街の風景は、あまりにも刹那的で、あまりにもはかないものだからだ。 日々少しずつ色彩を変えていきながら、秋の風景はあっという間に過ぎ去ってしまう。 長い季節を雪の中に閉じ込めてしまう冬の風景とは違って、秋の風景は一瞬だ。 それだからこそ我々は、街に訪れた秋の風景にさえ感動を覚えてしまうのだろう。 明日の街は、今日の街とはきっと違う風景を見せているのだから。 にほんブログ村 ↑↑↑↑↑ 「にほんブログ村」に参加をしてみました。 1日1回のクリックをお願いいたします!
by kels
| 2014-10-24 20:18
| 観光・風物詩
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