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豊平川の花火大会は、一夏に一度きりなのだ

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豊平川の花火大会が年に一度きりの風物詩となって、随分と時間が過ぎた。
今では、年に一度きりというのがすっかりと定着していて、年に3度もやっていたなんてことが嘘みたいな気がするほどだ。
人間というのは、いろいろな物事に簡単に慣れてしまうものらしい。

花火大会の回数が減ると聞いたとき、かなり驚いた札幌市民も多かったはずだ。
札幌の花火大会は3週連続で開催されることが当たり前だったし、何より花火大会は夏の街を元気付ける特別のイベントだったからだ。
花火大会の回数が少しずつ減っていくことに、景気の後退を実感したものだ。

花火大会が年に一度きりのものとなった今、花火大会に対する考え方が少し変わったような気がする。
夏限定の特別なイベントだった花火大会だけれど、年に一度きりのイベントになることで、その特別性は、さらに強まった。
なにしろ、一年に三度のイベントではなく、一年に一度きりのイベントなのだ。

かつては、3回のうちのどこかで花火を見ればいいという気持ちがあった。
今週は用事があっても、また来週の花火大会がある。
今週は天気が悪くても、また来週の花火大会に行けばよい。

花火大会が年に一度だけのイベントとなった今、チャンスはまさに一夏に一度きりである。
この夜を逃すと、豊平川で花火を見る機会は、来年の夏まで二度とないのだ。
まるで人生のように、チャンスは一度限りなのである。

花火大会の回数が減って、僕たちは一期一会という言葉の意味を、改めて知ったような気がする。
花火大会の夜は、一夏の一期一会。
そう思うことで、僕たちはこの特別の夜を、心から楽しむことができるのだ。


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by kels | 2014-07-23 21:28 | 観光・風物詩 | Comments(0)
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