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「北区歴史と文化の八十八選」と北大イチョウ並木

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北大の銀杏並木の話題をもう一つ。

「さっぽろ ふるさと・文化百選」には入らなかった北大の銀杏並木だけれど、札幌市北区が選定する「北区歴史と文化の八十八選」は、当然のことながらきちんと選定されている。

ちなみに「北区八十八選」とは何かは、北区の公式サイトで説明されている。

開拓の歴史と伝統を持つ北区内には、開拓碑や文学碑、古い建築物などの文化遺産が数多く存在しています。
こうした貴重な文化遺産などを守り、さらに後世に伝えていくため、北区では、区内の文化遺産の中から88カ所を選定し、「北区歴史と文化の八十八選」として保存、活用しています。
歴史的建造物や文化遺産の中から選定された区内88カ所のポイントを巡りながら、あなたも北区を再発見してみませんか。
(選定に当たっては、(1)歴史的に由緒・由来のあるもの、(2)市民の身近な生活史に根ざしたもの、(3)地域のシンボルとして役割を果たしてきたものを基準として、郷土史家などで構成された選定委員会で決定しました)

札幌市北区の公式サイトより

北大の銀杏並木は、この中の「文学と学問の道<鉄西・幌北コース>」に含まれている。
実は、ひと口に北区と言っても、実に広大な地域なので、八十八選すべてを巡るのは、決して簡単なことではない。
「鉄西・幌北コース」は、北区の中でも比較的札幌中心部に近いので、北区巡りの入門編としてはちょうどよいのではないかと思われる。

「八十八選」に選ばれているスポットには、それぞれ説明板が設置されており、北大の銀杏並木にももちろん説明板がある。

かつてこの北13条通りは、大正11年頃に植えられたサクラとカエデの並木であったが、病害などで枯死したり伐採され、昭和20年頃には姿を消した。
今のイチョウは、昭和14年頃に植栽されたもので、当時は、サクラとカエデと小さなイチョウが混在した並木であった。
サクラやカエデが姿を消したあとは、北大の発展に合わせるようにイチョウの並木も成長し、並木を形成した。
夏は緑のトンネルを作り、秋は黄金色のトンネルに姿を変え、訪れる市民の目を楽しませている。

サクラやカエデの並木も見てみたかったけれど、昭和14年の銀杏並木が今も残っているということに、僕らは感謝しなければならないだろう。
並木もおそらくは永遠のものではないだろうから、この美しい風景も、いつかは消えてしまうときが来るのかもしれない。
そう考えることで、景観の大切さが多少なりともリアルに感じることができるような気がする。


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by kels | 2013-11-05 22:08 | 歴史・民俗 | Comments(2)
Commented by 桜子 at 2013-11-06 17:40 x
こんにちは。kelsさんのブログを拝見していると、札幌がますます好きになります(*^^*) 自分なりに素敵な景色・景観を探してみようかな、そんな気持ちになるんです。

北大、しばらく訪れていません。観光客で溢れていても、行きたいかも。

いつもブログ楽しみにしています。ポチっとクリックしてから、帰りますね(笑)
Commented by kels at 2013-11-07 05:31
桜子さん、こんにちは&いつもありがとうございます。
僕の札幌散策は、いつまで経っても飽きることがありません。
札幌の街も意外と移り変わりがあるし、新しい発見もあります。
季節が変わると風景も変わるので、いつでも新鮮な気持ちになれるのかもしれませんね。
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