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「さらば愛しき女よ」の原題は「Farewell, My Lovely」

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早朝、ももいろクローバーZの『サラバ、愛しき悲しみたちよ』を聴いたら、一日中このメロディが頭から離れなかった。
無意識のうちに、この曲が頭の中だけで延々と繰り返されている感じ。
夕方、「ブックオフ」で買い物をしているときにも、このメロディは続いていて、いい加減飽きてきたなあと思ったら、店内放送のBGMでリアルに流れている音楽だった。

ところで、この「さらば愛しき○○よ」みたいな定型文の大元は、きっと、レイモンド・チャンドラーの「さらば愛しき女(ひと)よ」だろう。
私立探偵フィリップ・マーロウが主人公のハードボイルド小説で、読み終わった後の切なさが印象的な物語だ。
小説を読んだことがなくても、このタイトルは知っているという人も多いに違いない。

この小説の原題は「Farewell, My Lovely」。
このセンチメンタルなタイトルを、ハードボイルド風に「さらば愛しき女よ」と訳したのは、翻訳家の清水俊二。
時代的背景もあるのかもしれないけれど、これはやっぱり素晴らしいタイトルだと思う。

もし、これが村上春樹が訳したように「さようなら、愛しい人」であったなら、現在のような定型文にはなっていなかっただろう。
(別に、村上春樹の訳が悪いという意味ではなくて)

戦後間もない時代の翻訳が、ももクロの名曲にまでつながっているかと思うと、妙に感慨深い(笑)


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by kels | 2013-08-17 07:49 | 音楽 | Comments(2)
Commented by サラリーマンレポート at 2013-08-17 12:04 x
札幌は夏祭りを過ぎて晩夏から初秋へほぼ暦通りの季節の移ろいでしょうか。こちらは残猛暑にてなずけられつつあります。
翻訳と言えば、井伏鱒二が漢詩を訳した
『花に嵐のたとえもあるさ、さよならだけが人生だ』が心に残っています。寺山修司が好んで紹介していたことも印象に残る一因であったかも。これもモモクロの歌詞になるなんてことは無いでしょうね。
Commented by kels at 2013-08-18 20:22
サラリーマンレポートさん、こんにちは。
そちらの激しい残暑が、ちょっとうらやましい気もします(笑)
井伏鱒二のこの訳も、素晴らしいなあと思いますね。
寺山修二が入れこんだ気持ちも、分かるような気がします。
モモクロ的ではないけれど、案外、引用されたら、はまったりして☆
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